第12話 相談

「?!」

花を飲み込んだ瞬間、ボクの意識は文字通りぐるぐる回った。周りの色がぐちゃぐちゃになっていく、この感覚。目眩、吐き気、頭痛腹痛痙攣‥‥‥

(あれ、なんか‥眠い‥‥)

目まぐるしく回る世界と、様々な痛みにボクの意識は途絶えた。


ボクが目を覚まし、周りを確認すると、いかにも女の子らしい感じの部屋にいた。痛みもすっかり引いていた。大丈夫、目もしっかり見える。ここは、えと‥‥ベッド?!

「カアレくん?どうしたの?!」

そこにはコノハがいた。なるほど、どうやらここはコノハの家らしい。

「返事してよ~、何かあったの?」

「え‥いや‥なんでもないよ?」

「知ってるよ〜?さっき叫んでたの、カアレくんでしょ?何かあった?」

あ、聞こえてたのか‥‥それ。

「ちゃんと言ってよ~、ほら、力になれるかもよ?」

そう言い、ボクに寄り添ってくるコノハ。少し考えた末、ボクはしぶしぶ話すことを決意した。見損なわれるだろう、怒られるのだろう。それでもボクは話した。

「実は14刻あたりに‥‥‥‥」

ボクは"その出来事"の全てを話した。ボクの気持ちも、助けたかった、ということも。話が進むにつれ、コノハの表情は険しくなっていく。まぁ、仕方ない、覚悟の上だ。途中、言葉に詰まりながらも、全てを話したボクにコノハは、

「ふーん、そうなんだ‥なんか、カアレくんって‥‥」

と呟き、微笑んでこう言った。

「優しいね」

「‥‥‥‥え?」

予想外の言葉の言葉にボクは驚きを隠せなかった。

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