第6話 食堂
刻は17刻をまわったところだろうか。いろいろあって大変だった1日を終え、刻も刻だから、家に帰らずに飯を食べることになった。
「飯だ!飯!食堂に行くぞ!」
なんだか嬉しそうな師匠と共に食堂に入った。そこには大人や、ボクのような子供まで、沢山の人がいた。このワイワイとした雰囲気、思わず飲み込まれそうになってしまう。周りを見渡し、ふと疑問が‥‥。
「ねぇ、師匠。なんで皆同じ物を食べてるの?」
飲み物だってそうだった。決まりでもあるのかな?でも、師匠は驚いて、
「え?何かおかしいのか?」
と言われた。どうやら、おかしいのはボクの方らしい。
「それはそうとして、お前、飯取ってこねぇのか?」
と聞かれた。取ってくる?何を?そう考えていると、また思い出したかのように説明を始めた。まとめて言ってくれる方がいいのだが‥‥
「えっとな、朝も夜もここで飯を食うんだ。そのために近くの売場で特強食、特強水を1つずつ取ってくる。え?1つじゃ足りない?大丈夫。腹は満ちるようになってる。さぁ、売場はすぐそこだから行ってこい」
面倒だな‥‥。コノハと喋りながら行けないかなぁ‥。
そんな事を考えて食堂を見渡すも、コノハの姿は無かった。ま、それもそうか。あんな男だらけの所にコノハは行かないだろうしな。
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