第21話 驚愕

気が付くと、オレの目線は皆の足の高さにあった。倒れているのだろう、起き上がらなきゃな‥‥。 ‥‥‥‥‥あれ?

いくら体を動かそうとしても、動かない。それどころか、体に力が入らない‥‥。

なんだよ、悪魔の金縛りだってのか?なら、笑えねぇな‥‥‥。

消えかけた意識の中、断片的な声が聞こえた。

「‥‥様!大事な‥に何をするのですか!」

「こいつが‥?攻撃して‥‥‥‥どうした?!」

「あ!‥‥ました」

「しっかりしろ!‥‥ができないだろ!」

「すいません‥。でも、こんな‥でも‥‥ですけどね」

「フン、まぁいい。今回は精々ひゃ‥‥‥」

そこで、周りの音が消えた。本当に、ここは何が起こっているんだ?これが‥悪魔の本気ってやつなのか?

でも、こんな中、わかった事があるとすれば、オレが悪魔と思っていた人は遣いの仲間だった、ということだった。

(じゃあ、他の奴らは‥‥‥)

4人を探した。探していたが、オレはやっぱ運ってやつが悪いらしい。オレの目に映ったのは、"とても見覚えのある"首の無い体だったのだから。というか‥‥

真っ赤な、オレの体だった。


そうか‥オレ、死んだのか‥‥‥‥‥‥



そうは思っていたものの、なぜか、オレは目が覚めた、

(あれ?オレ‥死んだんじゃ)

でも、首を見ても、ちゃんとくっついているし、痛みは‥‥少しするな。夢‥なのか?だとしたら嫌な夢だが。

周りを見渡したオレはふと気付いた。この狭い部屋‥、確か、師匠と過ごした所だったはず。?、じゃあ、この家は‥‥

(?、どういう事だ?)

状況が全くわからない。何故ここにいるんだ、ここは、悪魔と戦う場所なのか、そんなオレの疑問に答えた(?)のは、鏡だった。そう、鏡を覗くと、そこには、

"かわいいという言葉が似合いそうで似合わない少年の姿"があった。

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