第20話 出撃
突然だが、オレは今、遣いの目の前だ。そして、花輪は、オレの頭の上。そう、ついに入れる。憧れの‥天門に!
バイバイ、みんな、騎士長、コノハ。
とにかく、みんな笑顔でオレ達を見送ってくれた。お前らみんな、忘れるまで忘れないぜ。
オレ達は、天門に入った。そういや遣い、押して無かったんじゃないか?ボタン。まぁ、そんな事、今気にしても仕方ない。
天門は、思っているよりずっと暗かった。他のやつらは、暗視ができないから、遣いのどこか一部を掴んでいないと、前に進めないらしい。暗視に関しては未熟だが、できないことはない。
暗い道をひたすら進むが、終わりが見えないのは気のせいか?いつになったら悪魔が出るんだ?············もしかして、もう終わった?!
悪魔滅んでた?!‥いや、まさかね‥‥。
そんな馬鹿な事を考えていると、遣いが急に止まって、オレとぶつかった。
「痛っ、どうしたんだ‥‥‥よ?」
"だ"の時にオレは気づいた。そう、前に"何か"がいた。見たことのない布で全身を隠し、手から無数の光を出している"何か"がそこにはいた。
(まさか‥‥あれが悪魔?!)
多少の期待はあったが、こんな地味なものとは。まあいいぜ、倒してやんよ!
「はああああああああ!!!!!!」
すかさず、オレは腰の剣を抜いて、悪魔に切りかかった。だが‥‥‥、
「‥‥‥‥え?」オレの剣は、無数の光に割られ、粉々に砕けちった。そして、その光は、オレの首に巻きつき、そして‥‥‥。
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