第26話 若者のために
結局、オレはその辺の水と草(何度かたべたことある)を見つけ、食堂に戻った。この飯は、ほんとに特強食、特強水と似ているので、師匠ですら、
「お、カアレ、戻ったか。それにしても、よく場所が分かったな。」と勘違いするのだ。
嫌いだから、という理由だけで、得体の知れないようなものを食べるのはどうかと思うが、まぁ、気にしない気にしない。
水も草も美味しくはないが、特強食とかよりはマシだ、なんて食堂で言うことでもないけどな。
そうして、オレ達は風呂に入り、家に戻るのだった。師匠を気にしながら、オレは窓から外を見ていた。
(多分、今ぐらいか‥‥‥)
そう、金髪の若者。明日、あいつは‥‥‥。それでも、オレにも何か出来ないか。そう思ってなんとなく見ているのだ。
結果として、墓に花を置くだけで、前と変わらなかった。新しい発見はなし、かぁ。
若者が去るのを確認したオレは、明日の修行に備えて、眠った。
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