第18話 道

師匠と話したボクは、騎士長達の所に戻った。

師匠達は、遣いと話して(?)いた。

「話は済んだか?」

「はい、ありがとうございました」

礼を言ったのだが、騎士長は、

「?、私が何かしたのかね?」

また、とぼけた。あんなに熱いこと言ったくせに‥。

そんな事を考えていると、コノハが、

「ほら、カアレくん。あれ」

指差す方を見ると、師匠達が遣いから、草の輪をもらっていた。貰っている人達は、嬉しそうだ。

「あれは何?」

「あれは、セウノンの花輪。天門に入るための証のようなものだね。確か‥"誇り"とか"強さ"を表すらしいよ。」

へぇー、コノハはよく知っているなぁ。

花輪が全員に渡された。すると、遣いが、

「それでは‥‥花輪を頭へ‥」

言われた通り、師匠達は花輪を頭にのせた。なかなか様になっていたと思う。そして、師匠達は、天門のほうに歩いていった。観衆が口々に応援をしている。そこで、ボクは変なものを見つけた。

「ねぇ、コノハ。遣いが持っているあのボタンみたいなやつ?って何?」

そう、何かボタンらしきものを持っていた。そんなもの必要なんだろうか?

「え?‥‥‥えっ~~~と、なんだろうね?騎士長?」

「あ、あれはだなぁ‥‥そう!多分、天門を開けるスイッチじゃないかな?」

教えてくれると思ったら、知らなかったらしい。2人でも知らないことってあるんだなあ。

でも、言われて見てみると、天門が開いていた。天門の中は暗くてよく見えないが、すごく怖い感じがする。

遣いと師匠達は、入っていった。今日からは、ボク一人。それでも、頑張らないと。

「あれ?カアレくん?もしかして、ボク一人~とか思ってない?」

「そうだよ、私とコノハがいるだろ?」

2人は、微笑んでくれた。

そうだ、一人じゃなかった。ボクには‥‥仲間がいるんだ。沢山修行して、いつか選別されて、悪魔と戦う。そして、師匠とまた会ったら言うんだ。

<さすが、ボクの自慢の"父さん"だな>ってね。

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そうして、10年の刻が流れた‥‥‥

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