概要
夏の言霊の導く所、何処なりとも。愛を欲すると知りながら。
螻蟻にも塵芥にも満たない命を、言選りによって組み上げる。
感性を止めるな。僕が僕の神であるという責任から逃げるな。
夏の言詞の群れに見る、愛の面影。
たったひとつの言葉を求めて、淀む暑熱を切りわけ、前へ、ひとつの季節の終わりへ。
※R15相当の性描写が含まれます。苦手な方は閲覧をお控えください。
感性を止めるな。僕が僕の神であるという責任から逃げるな。
夏の言詞の群れに見る、愛の面影。
たったひとつの言葉を求めて、淀む暑熱を切りわけ、前へ、ひとつの季節の終わりへ。
※R15相当の性描写が含まれます。苦手な方は閲覧をお控えください。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!現実を描いているようで、どこか非日常的な、異界のベールをかけたような
不思議な雰囲気のする作品です。全体的に幽かな静謐をはらんでいました。
終盤のドラマチックな情景が印象に残っています。作品から真夏のような熱量を感じ、本人にしか書けないだろうなという力もあり、なんだかすごく羨ましくなりました。
文章がうまいですね。明瞭で鮮やかな描写の数々。扱う熟語に語彙力の高さが伺えます。文学作品として売っていそうです。主人公の才能にも説得力がありました。
それにしてもモテる男だ。だけど思いはただの恋のようにストーレートではない、複雑な関係性ですね。
小物類をうまい具合に使っていて、生々しかったです。
関係性だとか描写だとか大人っぽいように見えて、そういうところを…続きを読む - ★★★ Excellent!!!正面から『書く事』に向き合う人に、必ず響く作品です。
作品の魅力を挙げて推薦するのがレビューの役目ではあるのだが、本作の魅力を表現する事はなかなか難しい。
「何処がエエんか巧いこと言われへんけどな、何かエエねん」
本当に良い作品は、得てしてその様な形をしているものだ。
ぜひご自身の目で、本作の魅力を確かめていただきたい……と丸投げしてしまいたいところだが、それではレビューの体を成さない。
せめてワタシが、一番感銘を受けた部分を紹介しようと思う。
ワタシの物語に対する定義を、そのまま詩的な文章で現した一節。要約などという無粋な真似はできないため、そのまま引用する。
” 言葉になずさう。物語の奥で鳴りはためく情動を築く。ほとんどは嘘…続きを読む