【書籍化】甘党男子はあまくない〜おとなりさんとのおかしな関係〜

沢山沢山美味しそうなお菓子がでてくるから
我慢できずにシフォンケーキを焼きました。
ずっと　ずっと読んでいたい　2人の生活をずーーっと読んでいたい気持ちになりました💕大好きな作品です。

ラブコメという言葉に釣られて読み始めてみれば、二人のじれったくも甘すぎる関係に気がつけば最終話まで読んでいました。
本作のテーマの一つである「おかし」が出てくるシーンは、普段甘いものを食べない自分も魅入ってしまうような繊細で丁寧な書き方がされていて、何度「僕も食べれたら…！」と思ったことか。
お菓子好きも、ラブコメ好きも楽しめる物語となっていると思います！

じれじれ、ニヤニヤ、ほのぼの。
かわいい二人は極上のドルチェでした。
満足です😋

とても平和な世界観だし、登場するキャラがみな気持ちのよい人柄なのでまるでストレスをかんじることがありません☺️

とても質の高いお話です。

何度か読み返すと、実にクオリティ高いことに気付かされます❗

至って普通のOLである主人公・糀谷胡桃。
彼女は日々のストレスをお菓子を作ることで発散させていた。
しかし、消費を考えると作るものには限界もある。
そんな中、勇気を振り絞ってお隣さんへおすそ分け。

そこから始まる甘いお菓子がつなぐ、素直じゃない隣人との甘い恋模様。


大人の恋愛模様を丁寧に描いている本作品。
子どもとは違う、色んなしがらみがある中で恋愛だけでなく自分自身とも向きあう主人公。
今までの安定した生活から自身の夢へと踏み出すまでの葛藤や、振られるのが怖くて「仲良しの隣人」という関係性を変える勇気が出ない悩み。
共感できる、という人もいるのではないでしょうか？


全99話と話数…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（82文字）

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（331文字）

　ストレスフルな現代社会の味方「お菓子」
　読者である私を含め、大多数の人はお菓子を「食べて」ストレスを軽減させていると思います。
　しかし主人公である胡桃はお菓子を「作る」ことでストレス発散！
　お菓子作りをしたことがあれば、この特異さ分かると思います。お菓子作り本当に大変ですから！
　お菓子作りの苦労を知り、その完成したときの達成感を知る人に是非読んでもらいたい。
　作る達成感と食べる満足感、どちらもお手軽に味わえる甘い甘い物語です。
　

生きていれば辛いことも苦しいこともたくさんある。
でも、お菓子を食べてその甘さや香りや見た目に励まされること…あるあるー！
って頷きながら読みました！
素敵なお話を、ありがとうございました！

お菓子のレシピは、材料を入れる量とバランスが重要です。量を間違えるとおいしくない。混ぜ具合や焼き具合から醸し出される食感、香り。中から突然出てくるクリームやフルーツの甘みや酸味。それを計算して、混ぜるべきところはしっかり混ぜ、混ぜすぎてはいけないところはさっくりと。

そうやって計算し尽くされたレシピを、経験豊富なパティシェが絶妙なバランスで作り上げた美しいケーキのような作品です。