それでもイキタイ理由
水鏡月 聖
プロローグ
第0話 序文
それでも『イキたい』
この物語は私からしてみれば、美しい恋愛ストーリーである。
だがしかし、人によってはこれを不愉快に感じるものもあるだろう。
もし、読者諸君の中に、深く考えもせず、
不謹慎だ。
差別だ。
かわいそう。
そんなことを言いたがる偽善者がいるのならば、決してここから先、ページをめくらないでいただきたい。
少し話をしてみましょう。
あなたは何歳くらいまで生きたいと思いますか?
やっぱり、長生きしたいですか?
それとも、短くても中身のある人生がいいですか?
あるいは、あまり長生きなどしたくはないと思う人もいるかもしれませんね。
では、
もしあなたの体が大きな障害を抱え、自分の力で歩くこともできず、食べることもできなくなり、周りの人に迷惑をかけなければ生きていくことができない、生きることがゆすされないような存在になった時、あなたはそれでも生き続けたいと思いますか?
――いっそのこと死んでしまいたい。
そんなことを考えてしまいますか?
本当に死んでしまいたいですか?
本当にあなたは誰かに何かをしてあげることができない存在ですか?
いや、これは愚問ですね。そんなことはどうだっていい。
あなたが本当に死にたいか、あるいは生きていたいか……
それが聞きたいのです。
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