設定資料集

登場人物紹介 ※随時更新


▲現代日本人

●呉羽 陸人


 現代日本のとある地方都市に住む十六歳の男子高校生。やや癖のある髪を短くまとめ、男性にしては大きな瞳が特徴。言動や行動と相まって、どこか達観した印象を相手に与える。


 幼少期の体験から「何者かに頼られている」状況に異常に強く、逆に守るべき対象が存在しないと脆い面を見せる。

 

 幼なじみである白波 凜の家に居候しており、将来は獣医になるため勉学に励んでいる。学力と運動能力は共に地方トップクラス。さらに医療知識・サバイバル知識に長け、果ては馬すら乗りこなすほどの多才さを持つが、その全ては才能ではなく努力で得た物である。


 生まれたときから小動物が側にいたため、三日以上猫や犬から離れた生活をしていると、禁断症状で小動物の幻覚を見始めるほど。

 

 周辺空間に存在する生物の持つ思考や雰囲気の機微に敏感で、頭の回転の速さと合わせ、先回りするような返答をしてしまう癖がある。



●白波 凜


 現代日本のとある地方都市に住む十六歳の女子高校生。艶のあるセミロングの黒髪が印象的で、ややきつめの瞳と相まって勝ち気な印象を周囲に与える。体型は小柄で、発育に関しては本人曰くまだまだこれからとのこと。


 実家は有名な弓道・馬術・礼法の家元であり、自身も高校生としては異例の弓道三段を持つ。反面、勉学は得手不得手がはっきりしており、数学や化学は苦手分野。


 交友関係は男女問わず広く、両親の立場もあり幅広い年齢層と関わってきた。故に、思ったことや自分の意見は率直に言い切るところがあり、それがまれに他人を傷つけてしまうことも。


 陸人とは幼なじみで、誰からも相手にされていなかった彼を、していた唯一の人間。陸人にとっては、彼女と関わることで初めてこの世界に受け入れられたとも言えるほどの影響を受けているが、それと同時に凜もまた、陸人から多大な影響を受けている。 

 


▲ソラス王国

●ミァン・ソラス


 ソラス王国二十一代目女王にして、炎竜フレス・ティーナに選ばれし円卓の騎士。円卓での席次は三十七席。


 美しいウェーブのかかった亜麻色の髪と、小動物のような大きな瞳。そして雪のような白い肌を持ち、その美貌は大陸でも五指に入るとまで言われている。


 容姿だけでなく、その気丈さと意志の強さ、聡明さも周辺国家の聞き及ぶところであり、名実ともにソラス王国の希望の星と言える存在だった。


 以上のように、施政者としても、騎士としても幼い頃からその才を見込まれ、将来を期待されていたミァン。だが、エルカハル神聖帝国によるソラス王国侵攻により、若干十六歳で即位した彼女は、その後の多難な状況に、徐々に追い詰められていくことになる。


 ソラス王国の先王が崩御し、世継ぎたる弟、第一王子クルーレン・ソラスが帝国に囚われた今、グラン・ソラスを巨神へと化身させる権利を持つ唯一の人物でもある。



●ロンド・アフレック


 水連の騎士の異名を持つ、水竜ブリングを駆る円卓の騎士にして、ソラス王国最強の騎士。円卓での席次は十四席。


 癖のある金髪と、精悍な長身。鋭い眼光を持つ歴戦の騎士で、エルカハル神聖帝国によるソラス侵攻を幾たびも水際で防いできた。やや皮肉屋、かつリアリストなところがあるが、他人への配慮を怠るわけではない。


 個人としての戦闘力も高いが、それ以上に多数の戦力を率いた集団戦に長け、その指揮力は風雨の騎士、カリヴァン・レヴをもって「将として傑物」と言わしめた。

 

 特に、水流を操るブリングの力を最大限に発揮した渡河時の防衛戦では、たった一騎で帝国の竜騎兵百騎以上を討ち取り、その名を大陸に知らしめた。



●ファル・コルコッセル


 グラン・ソラス飼育係長にして、竜騎兵整備長。年齢不詳。性別は女性。

 子供のような体型に自分の頭よりも大きな帽子を被り、自分のことをボクと呼ぶ不思議な雰囲気を纏う少女。


 陸人が馬術に長けることを一目で見抜き、竜との対話も可能な上、一部だけならグラン・ソラスの操縦すらこなす。どんな困難に直面しても明るく、めげずに振る舞うその姿から、グラン・ソラスの精神的支柱のような存在でもある。



●グレン・プヴァール


 緑竜エンデを駆る老境の騎士。既に円卓からは除かれてはいるものの、常に鍛錬は欠かさない熟練の騎士。かつての円卓での席次は二十八席。


 五十年以上にわたってソラス王国に使え続けた忠義の士であり、先王どころかその前の王の代からソラス王国のために戦い続けてきた。


 それゆえに、攻城戦シージの経験も誰よりも多く、今だ経験不足が否めないソラス王国騎士団にあって、攻城戦シージ時の参謀役を務める。


 孫が三人おり、皆グレンのような騎士になりたいと騎士団に志願している。




▲エルカハル神聖帝国

●カリヴァン・レヴ

 

 凍気竜ファラエルを駆る円卓の騎士。円卓の中でも次元が違うとされる席次十席以内、第七席を、若干二十歳で賜る天才でもある。


 蒼い瞳に流麗な長い銀髪を後ろで一つに纏めており、容姿端麗、立ち姿からしてまさに騎士そのもの。


 ソラス王国侵攻軍を指揮し、半年にわたる激戦の後、ついにソラス王城を陥落させた。個人戦闘、指揮能力、状況判断、さらには政治的立ち回りまで隙が無く、支配地に対しても人道的な施策を取ることから帝国内では絶大な人気を誇る。


 しかしながら、席次がより上位――特に五席以上の騎士達に対して自らの未熟を痛感しており、成長のためあえて手を抜いたり、より強い敵との一騎打ちを熱望してしまうなど、若さ相応の甘さが見え隠れする。


 帝国皇帝よりグラン級の強襲型巨神、グラン・レヴを賜っており、グラン・レヴ、ファラエルと共に逃亡したグラン・ソラスを追撃したが――。




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