「和風(？)」を含む小説

狂い咲く花の下で泣いていた赤子を拾ったのは、西方の変わり者の皇子・東雲だった。はなと名付けられた少女は、やがて自ら刀を取り、東西の統一をめざす皇子のため、動乱の渦中へと飛び込んで…

井戸の前で目覚めた件暁空也《けんぎょう くうや》は馬のようなものに跨った異形の少女に出会う。 そこは言葉が封じられた世界。声に潜む蟲、業《ぎょう》によって滅びかけた国。 ただ…

　この物語は、拙著「転生して気ままな人生を過ごしたい？　だが断るっ！」の外伝的な作品です。ですが、本編を読んでいなくても、たぶん楽しめます。 　「転生して気ままな人生を過ごしたい…

○ 主人公 ○　舘花（たちばな）風涙（ふうる）　＜２７歳＞ 店名が漢字三文字の和風ラーメン屋を探している。 南青山のカフェで雪ノ下と出会う。 ○セラピスト○　雪ノ下（ゆきのした…

「四季の中つ国」では、十五になると巫女姫が登極し、それぞれ春の郷、夏の郷、秋の郷、冬の郷を治めていた。 巫女姫を守る役目を負う【忍び烏】の凪は、 夏の郷の登極が近いある日、急遽…

鬼哭啾啾（きこくしゅうしゅう）――“悲惨な死に方をした者の浮かばれない亡霊の泣き声が、恨めしげに響き渡るさま”　想い人であった少女の死の真相を探るべく、少年は奔走する。しかし、荒…

連なる山の何処かに、いくつかの部族、いくつかの一族が存在している。そのうちのひとつである武の一族の少女・白妙は、ある春の日にひとりの少年・有仁と出会う。有仁は謎も多い夢占の一族の…

一度それを握れば天下を統べる力を得るが、その強過ぎる力ゆえに持つ者自身をも滅ぼしてしまうと伝わる河内源氏の秘剣天哮丸。 城戸礼次郎はその天哮丸を代々守護して来た河内源氏末裔城戸…

この世界は黒い布に覆われている。 伝説に伝わるその昔、不届きものが、火と呼ばれる新たな光を生み出したからだ。天は怒り狂い、空に真っ黒な布をかけた。 私は祭司。不届き者の末裔。火を…

腐れ縁。幼馴染。家が隣同士。 ――「うるさい、ちゃんとシゴトはするから」 俺が夜な夜なしていること。そんなことは知らず、このうるさい幼馴染は俺に付きまとう。確かにかわいい。そんな…

気がついたら、私は夏祭りの屋台通りにいた。自分が誰なのか、今まで何をしていたのかすら思い出せない。どうやら、ここは現実世界とは別の空間。元の世界に帰るためには、自分の面を見つけて…

籠作りの少女カズラは、深い竹林の奥で大名の娘シラユリの命を受けた若い衆に襲われた。必死に逃げ、崖から転げ落ちた先でカズラを救ったのは――山伏装束に葉の団扇、一本歯の高下駄をはいた…

小鳥の一座が山を越えてやってくる。 駒鳥が踊る小鳥の一座は、厳しい山を越えて、やせ細った閉塞的な村にやってくるのだ。舞い戻るのだ。

くゆりくゆり、ぽぽぽ。 くゆりくゆり、ぽぽぽ。 彼を好いて。 彼に吸われて。 彼へ恋して。 この身の内を焦がす。 そんな「モノ」のお話。 ※匿名短編バトルコンテスト参加作品改稿…

人間を辞めたい。 現世のしがらみから逃れたいと思っていた女子高生・弥生は、ある日足を踏み入れた神社で、自分と同じ顔を持つ神・桐花と出会う。

　理系の天才少女・伊吹（いぶき）は家庭の事情で母方の田舎――「鬼」の伝承で知られる、山深い隠野（こくりの）という町の寺に居候することになった。 　変人ばかりの大家族になかなか馴染…

気紛れな水神の白蛇と、一人の人間の少女の話。 和風ファンタジーですが、登場人物の言葉遣いは雰囲気です。大昔に書いたものを加筆訂正しました。初投稿なのでもし至らぬ点がありましたらお…

餡里との死闘の末、柚月は九十九を、朧は千里を失ってしまう。 だが、夢の中で神の声が聞こえたのだ。黄泉の神は、和ノ国を滅ぼそうとしている。そうなる前に、和ノ国を救ってほしいと。その…

頭を打った痛みで気づいたら、何故か自分が和風ＲＰＧ『都に響く音』の主人公（男）に転生していたことを、《彼女》は理解した。混乱している《彼女》にさらなる追い打ちがかけられる。 この…