黒龍洞の職人さん

職人さんの異世界転生の経緯や原因はまったく触れられません。転生先でどのように自活するかのスタート地点のお話でしょうか。そのきっかけと最初のお仕事が描かれています。
職人さんの転生前の背景がさっぱりわからないために、急に出てくる専門用語に違和感を感じてしまいますが、自分の力をなんとか活かそうとする意気込みは伝わってきました。
ひとこと紹介にも書きましたが、個人的には仕事の依頼主の主従のいじましさがとても好きです。

別の媒体で作者さんが展開されている作品より流れ着きました。
和風な世界観で描かれる物語の中で、物語を彩る登場人物たちにきちんと背景があり、とても魅力的な作品です。
この人物達は生きている。そう感じさせられました。
主役たる職人さんや黒龍さんの掘り下げにも期待しております。