天哮丸戦記

五月雨輝

登場人物一覧

城戸礼次郎一党

登場人物一覧です。

モブ的なキャラまで入れています。

ただ、ネタバレ的要素もありますので、できれば中盤ぐらいまで読んだ後にご覧ください。


城戸礼次郎  


諱は頼龍。河内源氏の宝剣にして伝説の魔剣、天哮丸を代々守護して来た上州源氏城戸家の嫡男。第十七代目。

徳川家康によって城戸家を滅ぼされた事により、その運命は大きく変わり、天哮丸を巡る戦いに身を投じることになる。

真円流と言う異端の剣術流派を使う。細身の中背、そこそこの美男子。運動能力、腕力、共に並であるが、常人離れした動体視力と直感を持つ。繊細で悩みやすいがかなりのせっかち、その癖熱血漢と言う少々複雑な性格。だが、順五郎が言うには面倒臭い性格。時折狂ったように攻撃的になることがある。蕎麦と辛い物が好物。イメージカラーは黒と濃紺。


武田百合 


武田勝頼の娘。だが、その出生には秘密がある。

礼次郎の父、城戸宗龍と真田信幸が決めた礼次郎の許嫁。天真爛漫な性格であるが、心の底には自身の生まれによる葛藤を常に抱いている。幼少の頃から医術に興味を持ち、曲直瀬道三に医術を学んだ事もあり医術に通じている。物を作る事が好きで、鉄砲や爆薬も作っている。火薬の知識は千蔵から教えてもらったものらしい。いつも首から提げている観音菩薩の木像は、彼女の出生に深く関わっている。

美少女であるが、身長、体型共に並であり、胸がやや小さいことを少し気にしている。許婚の礼次郎には、許婚と言うことに関係なく惚れている。一途。果物が好き。イメージカラーはピンク。


大鳥順五郎 


諱は幼少の頃より礼次郎に付き従っている家臣。ふじの兄。大柄で屈強な体格で、槍を得意とする猛者。明るくい性格。何も考えていないように見えるが、いつも礼次郎の事を第一に考えており、礼次郎の為ならば死をも厭わない。好物は甘い物と酒。


大鳥藤 


礼次郎の幼馴染の女性。順五郎の妹。幼い頃より礼次郎と惹かれあって来たが、お互いにその気持ちを言い出せずにいた。自身の結婚話、礼次郎の許嫁のことをきっかけに、ついに素直になり互いの気持ちを確認し合ったが、その直後に彼女を悲劇が襲う。この事は、礼次郎をずっと苦しめる事となる。色白の美少女。物静かで穏やかな性格。


軍司壮之介 


諱は道隆。上州の国人衆であった軍司家の元当主。かつては戦場に前線に立ち、一人で百人の敵兵を討ち取ったと言う豪勇の士。しかし、天正壬午の乱で軍司家は真田家によって滅び、全てを失い世の無常を悟った後は、京の建光寺に行き僧となった。法名は道全。

背が高く筋骨隆々、僧となった今でも錬鉄の錫杖を振るう。礼次郎に大きな恩がある。真面目な性格。礼次郎には大きな将器を感じており、立派な城戸家当主になってもらうべく色々と建言をするが、礼次郎には少し煩く思われている。かつて一家の当主であっただけに、政治センスもある。家族は皆殺されていたと思っていたが、実は娘が生きている。 趣味は料理。好物は鮎。


笹川千蔵 


真田家の忍者。父親は伊賀の忍者で、母親は風魔忍び。しかし、自身の出生のことについては詳しくは無い。生来の性格により、物静かで無口だが、心のうちには熱いものを秘めている。父親譲りの凄腕の忍術を持っている。得意技は煙玉と火薬術。好物は漬物。イメージカラーは茶色


美濃島咲 


騎馬戦術を得意とする元武田家傘下の美濃島家の女当主。スタイル抜群で色香溢れる絶世の美女であるが、生い立ちにより男のつもりで生きている。だが、重度の色好みであり、男をとっかえひっかえ自室に連れ込んでいる。自身で蕩媚丸と言う媚薬まで作っている。

かつて、本気で惚れた男がおり、その男の為に普通の女に戻ろうとしたが、運命はそれを許さず、咲は美濃島の女当主として非情に生きる決意をする。だが、色好みは治らなかった。両利きで、性癖も両刀、男も女も好きである。

女ながら膂力、兵法に優れており、武芸全般に通じているが、特に馬術に長けている。愛馬はかつての婚約者であった橋崎新三郎の”黒雪”で、愛刀も新三郎の”鬼走り一文字”。

礼次郎のことは男として好みのタイプで、恋愛感情は捨てたはずだったが、自分でも思いもしないうちに礼次郎に魅かれていた。ゆりのことも好みで、かつては主従関係に当たっていたが、度々狙っていたようである。

ゆりは咲を苦手としていたが、段々と頼りにするようになって行く。セックスは着物を着たままするのが好み。喫煙者。低血圧気味で、怠そうに喋る癖がある。ひねくれている。好物は魚。イメージカラーは紫。


宇佐美龍之丞たつのじょう 


諱は勝輝。越後出身。上杉謙信の軍法指南役であった宇佐美定満の末子であり、その軍才を受け継いだ上に謙信の教えを受けて成長した戦術の天才。だが、父親の定満は龍之丞が三歳の時に死別しているので、その記憶はほとんどない。

礼次郎が越後に来たのをきっかけに、上杉景勝の命令で礼次郎の家臣となって行動を共にする。自身の才を役に立て、天下取りの戦をすることを夢見ているが、上杉謙信、景勝、共に器量がありながら天下取りに行こうとしないことに失望し、無気力気味となっていた。

上杉謙信には惚れ込んでおり、絶対的な崇拝の対象であった。上杉景勝の器量も認め、謙信同様に惚れ込んでいるが、天下を取れる人間ではないと見ていた。酒好き女好きで、素行は悪い。物言いに遠慮や配慮と言ったものがなく、それでしょっちゅうトラブルを起こしている。礼次郎には上杉謙信を超えうる将器を感じている。好物は酒と梅干しと豆腐。


早見喜多


武田家時代からゆりに付き従っている女忍者。

武田信玄が養成した女忍者集団、祢津くノ一の出身で、忍びの技、武技、共に男に引けを取らない実力を持っている。

ゆりの複雑な出生事情と時代に翻弄されて来た様を間近で見て来ているので、ゆりには平穏で幸せな生活を手に入れて欲しいと、心から願っている。

だが、彼女自身の前半生は謎で、祢津くノ一出身と言う事以外は、ゆりにすらあまり喋っていない。

祢津くノ一出身であるが故に、実は美貌の持ち主であるが、普段は男装をしているが故に、それは隠されている。長身。



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