概要
その剣を握った者は天下を得る! 伝説の宝刀を巡る戦国冒険活劇
一度それを握れば天下を統べる力を得るが、その強過ぎる力ゆえに持つ者自身をも滅ぼしてしまうと伝わる河内源氏の秘剣天哮丸。
城戸礼次郎はその天哮丸を代々守護して来た河内源氏末裔城戸家の若き次期当主にして、異端の剣術流派真円流の使い手。
天下に野心を抱く徳川家康は再三の天哮丸引き渡し要求の末、ついに強引な手段に出る。
その結果、城戸家を滅ぼされ、愛していた幼馴染の命も奪われた礼次郎は、絶望の中で城戸家の再興と徳川家康への復讐を誓う。
礼次郎は天哮丸を守り抜く事ができるのか・・・そして城戸家再興と打倒徳川家康の宿願を果たすことができるのか?
天哮丸を巡る礼次郎ら戦国時代の若者たちの愛と葛藤の青春冒険群像劇。
城戸礼次郎はその天哮丸を代々守護して来た河内源氏末裔城戸家の若き次期当主にして、異端の剣術流派真円流の使い手。
天下に野心を抱く徳川家康は再三の天哮丸引き渡し要求の末、ついに強引な手段に出る。
その結果、城戸家を滅ぼされ、愛していた幼馴染の命も奪われた礼次郎は、絶望の中で城戸家の再興と徳川家康への復讐を誓う。
礼次郎は天哮丸を守り抜く事ができるのか・・・そして城戸家再興と打倒徳川家康の宿願を果たすことができるのか?
天哮丸を巡る礼次郎ら戦国時代の若者たちの愛と葛藤の青春冒険群像劇。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!歴史、戦記、冒険、アクション、ロマンス……全てが詰まっている作品
戦記物と冒険物はここまで見事に融合できるのか、と感動しました。
紙のエンターテイメント小説と比較しても何ら遜色ない出来です。
旅をする中で徐々に礼次郎の人間的魅力に惹かれて集まってくる仲間達。そして旅先で出会い、誼を通じていく上杉、真田、伊達などの各大名達。
主人公の礼次郎を中心に据えつつも、こうした脇キャラ達にもきちんとスポットライトが当たり、キャラが生き生きとしています。
合戦の様子もかなり細かく描写され、敵味方ともに作戦、戦略を駆使して戦う様は見所充分。
また礼次郎を中心に一対一の戦いも多く描かれ、宿敵の風魔玄介、好敵手の仁井田統十郎らとの戦いは手に汗握る臨場感です。
勿論それ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!貴種流離譚とビルドゥングス・ロマンの競合
高い身分に生まれた少年が、何らかの事情で故郷を離れ、様々な試練を乗り越えて王として帰還する。
古今東西で語られ続けてきた神話のかたちです。
また、未熟だった子供が庇護者の元を離れて、様々な人物との出会いと別れを繰り返しながら一人の人間として成長する。
これも近代小説において成立した小説のかたちです。
「天哮丸戦記」は見事にこの普遍的なテーマを小説上で再現したうえで、エンターテイメント性の追求にも成功した小説です。
次々と増えていく仲間たちや、彼らの悩み、好敵手の登場や、頼りがいのある盟友たち。
また胸苦しくなるような恋愛模様も描かれています。
まるで少年漫画のような楽しみがこの小説に…続きを読む