仁井田統十郎一党

強烈なネタバレがありますので、越後編を読み終わってからご覧ください。


仁井田統十郎 


諱は政盛。平重盛流の平家の直系子孫。登場時二十九歳。

珍しい直刀を使う天才剣士で、長身を活かした突き技の達人。長身で堂々たる体躯、総髪を結わずに垂らすという髪型をしている。見た目通りに豪放で荒々しい性格であるが、歌に造詣が深く、妻を一途に想い、度々気遣う文を出すなど、心の細やかなところもある。

出自故か、朱色を好み、着物は朱色のものが多い。一時期名を馳せた京では、朱色の統十郎と呼ばれていた。他に直刀十郎などの渾名がある。礼次郎のことは宿敵とみなしており、常にその命を狙っているが、一方で同じ剣士としてシンパシーを感じており、礼次郎の成長と刃を交えることを楽しみにしている模様。

愛刀の直刀は兼光作で、本来の号は燕撃ちだが、統十郎は唐風に撃燕げきえんと呼んでいる。得意技は"夜叉の爪"と"月砕き"。

妻の名は千代で、間に新九郎と言う名の息子がいる。この息子、仁井田新九郎は後の城戸家にとって重要な人物となる。


芥川右近


仁井田統十郎の部下である忍び。甲賀の出身。細身で長身。術と技は確かで、千蔵とほぼ同等。統十郎が子供の頃からの友人で、長じてからは忠実な部下となる。


伊藤小四郎


仁井田統十郎の部下。身長は低いが筋骨隆々で、城戸家の順五郎や壮之介にも引けを取らない剛勇の士。


柘植五郎兵衛


仁井田統十郎の部下。右頬に一文字の刀傷の跡がある。クールな猛者。


仁井田千代


統十郎の妻。色白の美人だが、難病に侵されている。


仁井田新九郎


統十郎の息子。現在五歳。だが、すでに剣の天稟を示している。後に、統十郎の直刀と技を受け継ぎ、関ヶ原の戦い前夜にある活躍をする。だが、それを描くかどうかは不明。母親似の美形。

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