夢幻堂

作者 鈴草 結花

67

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★★★ Excellent!!!

少女が迷い込んだのは、夏祭りの屋台通り。だけどここは……どこかがおかしい。
「お前、いつからここにいる?」そう声をかけてきたのは、狐の面をかぶった少年。彼に名前を聞かれた少女は、さくらという名前を応えたものの、自分の名前を忘れかけていた事に気付く。
ここは何かが変だ。さくらはキツネ面の少年といっしょに、この世界から抜け出すために行動を開始する。

夏祭りと言う少し現実離れした、幻想的な雰囲気の物語。夏にぴったりの、読後感がある作品です。

★★★ Excellent!!!

夏祭りって、どこか他とは違う不思議な雰囲気があるって思いませんか?
主人公さくらが迷い込んだのも、そんな夏祭りから続いている、少し不思議な世界でした。

ずっとここにいると帰れなくなる。そう言われて帰る方法を探すのですが、所々に描かれている祭りの描写がとても綺麗で、帰れなくなると言う恐怖があるにも関わらず、ただ怖いだけでない幻想的な雰囲気を醸し出していました。

最後、ずっとさくらのそばにいてくれた少年との結末が印象に残りました。

★★ Very Good!!

歳をとるにつれて色んなことを忘れたりするわけですが、それは記憶だけじゃなくて、子供の頃はたしかに感じていたはずの、しかも友達と一緒に共有していたはずの感覚ももう思い出せなくなっていることに気づきます。

例えば揺れる木の影が怖かったり、岩の後ろになにかいる気がしたり。
そういう子供の頃にあったはずの感覚はもしかすると現実ではない何かに通じていたかもしれないのかもなんてこの作品を読んで思いました。

もしかするとあのときのあれはなにかに通じていたのかもと思うと、ちょっと背筋がひやっとしますね……。

雰囲気があってとてもよかったです

★★★ Excellent!!!

迷い込んだ不思議な場所で、自分のお面を探す少女と、それを助ける狐面の少年。
ここはどこか? なぜいるのか? 
わからないことだらけの中、お面と記憶を探す少女たちとともに、
どんどんと物語の中へ惹き込まれ、最後まで楽しく読むことができました。
胸を衝くラストまで、どうぞお見逃しなく。