歳をとるにつれて色んなことを忘れたりするわけですが、それは記憶だけじゃなくて、子供の頃はたしかに感じていたはずの、しかも友達と一緒に共有していたはずの感覚ももう思い出せなくなっていることに気づきます。
例えば揺れる木の影が怖かったり、岩の後ろになにかいる気がしたり。
そういう子供の頃にあったはずの感覚はもしかすると現実ではない何かに通じていたかもしれないのかもなんてこの作品を読んで思いました。
もしかするとあのときのあれはなにかに通じていたのかもと思うと、ちょっと背筋がひやっとしますね……。
雰囲気があってとてもよかったです