概要
さすがです、さすがさん!――書店で働くふたりの日常の謎シリーズ春の弾。
地元の本屋さん、久万河書店でアルバイトをはじめた栞里は、晴れて女子大生の肩書を持つことを許された大学一年生。大好きな本に囲まれる仕事だけれど、どうやら“本”が集まる場所には“謎”が生まれることがあるようで……? 同じ本を二度購入しようとする女性。立て続けに起きる女子高生の返品。置き忘れ去られた傘に行方不明の婚約者。事実は小説より奇なりの謎ばかりでさっぱりの栞里。だけど大丈夫。なんていったって、〈さすが〉なこの人がついている!
無口で無表情、何を考えているかわからない。――けれど、魔法使いみたいに謎を解く。そんなふしぎでさすがな「さすがさん」こと貴家颯太郎と並木栞里。
書店で働くふたりの〈日常の謎〉シリーズ春の弾。
無口で無表情、何を考えているかわからない。――けれど、魔法使いみたいに謎を解く。そんなふしぎでさすがな「さすがさん」こと貴家颯太郎と並木栞里。
書店で働くふたりの〈日常の謎〉シリーズ春の弾。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!書店で見つけた謎を解くのは無口すぎる探偵
ミステリーといえば「密室殺人!」や「村の因習に見立てられた連続殺人!」といった具合に血生臭いイメージを持つ人も多いかもしれませんが、そういう作品とは別に存在するジャンルとして、「日常の謎」というものがあります。
日常の中で見かけたふとした奇妙な出来事。そんな謎を素人探偵たちが解き明かす。最近では米澤穂信先生の「古典部」シリーズあたりが有名ですね。
そして、本作もその「日常の謎」の系譜に連なる作品。本作品では書店を舞台にして様々な謎が繰り広げられていきます。
「なぜ彼女は同じ本を二度買いに来たのか」「なぜ女子高生の返品騒動が相次ぐのか?」「何本も書店に傘を預けていく女性の真意は?」
そんな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!無口な書店員、謎を解く
書店が舞台の日常の謎。
本が好きな人、日常の謎が好きな人は今すぐ読んで損はない一作。
大学生の並木さんが働くとある書店には、不思議な出来事が舞い込んできます。
その謎を解き明かすのが、無口な書店員のさすがさん。
こんなに喋らない探偵役は初めてです。
しかし、助手役の語り手、並木さんのサポートもあり、本作では難解な謎がするするとわかりやすく紐解かれていきます。
さすが、さすがさん。
さすがさんはもちろんですが、彼の周りの人達も魅力的です。
私はうっかり者の鵜狩さんが好きです。
作中で、創元といえば?という質問に対し、並木さんがいくつか本のタイトルを答えるのですが、私もほぼ同じ本を想像し…続きを読む