無口な書店員、謎を解く

書店が舞台の日常の謎。
本が好きな人、日常の謎が好きな人は今すぐ読んで損はない一作。

大学生の並木さんが働くとある書店には、不思議な出来事が舞い込んできます。
その謎を解き明かすのが、無口な書店員のさすがさん。

こんなに喋らない探偵役は初めてです。
しかし、助手役の語り手、並木さんのサポートもあり、本作では難解な謎がするするとわかりやすく紐解かれていきます。
さすが、さすがさん。

さすがさんはもちろんですが、彼の周りの人達も魅力的です。
私はうっかり者の鵜狩さんが好きです。

作中で、創元といえば?という質問に対し、並木さんがいくつか本のタイトルを答えるのですが、私もほぼ同じ本を想像して嬉しくなりました。

その他にも、時折出てくる作家さんの名前や本の名前に、いちいち反応しながら楽しく読ませていただきました。
本好きにはたまらないミステリーです。

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