さすがさんと春色の研究

作者 早川史生

48

19人が評価しました

★で称える

レビューを書く

ユーザー登録(無料)をして作者を応援しよう! 登録済の方はログインしてください。

★★ Very Good!!

――

書店での本をめぐる謎を解いていく物語なのだが、とにかく探偵役のバイト君が超無口。声を発せずにどうやって接客しているのかが一番の謎ではないだろうか。最初は戸惑う主人公が、少しずつ会話(と言っても単語レベル)を成立させていき、意味を汲み取れるようになっていくのを応援する気持ちで読んでしまった。
殺人のような大掛かりな事件が起こるわけではない。ささやかな、しかしなかなか遭遇できるものではない不思議な謎を、丁寧に解いていく。
連作短編なので、まずは最初の謎を追いかけてみてはいかがだろうか。

★★★ Excellent!!!

――

軽やかでリズミカルな語り口と、どことなくセンチメンタルな情感たっぷりな描写。
段々と近づいていく主人公の栞里と無口で変わり者のさすがさんの織り成すドラマに自然と感情移入し、夢中になって読んでしまいます。
さすがさんのキャラがまたいいんですよね、変なんですが、回を追うごとにだんだん恰好良くみえちゃう。
本屋で起きる様々な出来事とそれにまつわる小さな謎を解決していく、とても雰囲気のいい、春の日差しのような優しいお仕事ミステリーです。お洒落な喫茶店で、コーヒーでも飲みながら読みたい一作。

★★★ Excellent!!!

――

書店が舞台の日常の謎。
本が好きな人、日常の謎が好きな人は今すぐ読んで損はない一作。

大学生の並木さんが働くとある書店には、不思議な出来事が舞い込んできます。
その謎を解き明かすのが、無口な書店員のさすがさん。

こんなに喋らない探偵役は初めてです。
しかし、助手役の語り手、並木さんのサポートもあり、本作では難解な謎がするするとわかりやすく紐解かれていきます。
さすが、さすがさん。

さすがさんはもちろんですが、彼の周りの人達も魅力的です。
私はうっかり者の鵜狩さんが好きです。

作中で、創元といえば?という質問に対し、並木さんがいくつか本のタイトルを答えるのですが、私もほぼ同じ本を想像して嬉しくなりました。

その他にも、時折出てくる作家さんの名前や本の名前に、いちいち反応しながら楽しく読ませていただきました。
本好きにはたまらないミステリーです。

★★★ Excellent!!!

――

本屋という舞台であることから、本に絡んだちょっとしたミステリーです。会話文が少し少ないかな~、なんて最初は思ってもいましたが、逆にそれが寡黙なさすがさんをより引き立たせている気もしました。

リアルにありそうな展開に、目が離せないこと間違いなしです。ぜひご一読を。

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

書店でアルバイトをしている栞里ちゃんと、無口に謎を解く「さすがさん」の、あったかミステリー。
二人のほのぼの穏やかな空気と、どうしても答えが気になってしまう謎のおかげでぐいぐい読めてしまいます。
日常ものとして、季節感をしっかり感じられるのも嬉しいです。
一章一章が区切られていて手をつけやすく、読後感が良いのも魅力でした。

最後の最後、タイトルの意味をまた考えさせられるところも好きです!

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

男性女流小説家・レトロ短編小説家・推理アンソロジストとして八面六臂の活躍を見せる北村薫は、かつて、推理作家だった。文体や文字使いはもちろんのこと、もはや日常とは呼べない衒学的な暗号の存在、不審な謎から解き明かされるのが人間賛歌であること(昨今の日常の謎はただ単に謎が解かれるだけか、さもなくばイヤミス寄りだ)まで、あまりにも往時の北村薫。推理作品の供給が途絶えたことを嘆くファンにおすすめ。

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました