概要
元不良少年と催眠術少年コンビが偽超能力に挑む
元不良の大浦尊斗は、過去に祖母が自称超能力者に騙されて以来、不思議な力というものが大嫌いだった。ある日、催眠術が使えるという円野見巡の噂を聞く。しかも、何故か年配の女性から分厚い茶封筒を受け取っている現場を目撃し――御利益を得ることができるという怪しげなトモシビの会の事件に巻き込まれることになる。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!オカルト×心理×人間ドラマが高い密度で融合した作品
「超能力」という言葉に抱きがちな胡散臭さと期待、その両方を巧みにすくい上げた、非常に読み応えのある一作です。
祖母を騙された過去から“不思議な力”を憎む元不良少年・大浦尊斗と、催眠術が使える少年・円野見巡。
この二人の組み合わせがまず秀逸で、価値観の衝突と協力関係が物語に強い推進力を与えています。
偽超能力を巡る事件は、単なるミステリーやオカルトに留まらず、「人はなぜ信じてしまうのか」といったテーマを内包しており、社会性のある物語としても印象的です。
怪しげな“トモシビの会”の描写は空気感が濃く、静かな不気味さと張り詰めた緊張感がページをめくる手を止めさせません。
“信…続きを読む