【短編】アンニュイな青信号は前に進めない。

この物語は「痛み」を抱えたまま進まなくてはならない、彼らの物語です。

彼ら、というより我々といった方がいいかもしれません。


同じような経験ではないにしろ、
我々は生きていくうえで、たくさんの傷を抱えています。


ゆるいスピードで進む物語は、
とても心地がよいのに、
時々傷を思い出しては、立ち止まってしまいます。


私は特にラストの描写が素晴らしいと思いました。
是非、読んでいただきたい作品です。
よろしくお願いします。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（156文字）

一言で言えば、感動しました。
読み手としては内容にもですし、書き手としては文章の構成にも。
とにかく、胸が熱くなる作品です。
すごく共感できますし、全て実体験と実話だから、ここまでのクオリティになるのかもしれません。
個人的には、これを素にして、是非とも小説を書いて欲しいと思いました。いや、この作品そのものを小説にして欲しい！ところがです、この作品、実話をもとにした小説なのだそうです。細部の微妙な描写がリアルで実話そのものかと思いました。よく描かれています！そして見事な構成！
鷹仁氏の高い才能の一面を観れた秀作でした！
是非ともご一読を！