王家の嫌がらせで追放された極悪令嬢と婚約。後に職人夫婦と呼ばれる領主が誕生するまで

我がフェーヴル伯爵家は魔石加工業を主な産業とする領地である。
父の長年の民に報いる執政のおかげで近年は繁栄目覚ましい。

それを妬んだ王家は我が領地に嫌がらせを繰り返すのだが、此度いよいよ我慢ならない嫌がらせをしてきた。
王都でも有名な『毒美令嬢』と私の婚約を独断で決めたことだ。

私には既に婚約者がいたし、そもそも金遣いが荒く、性格は悪く、男には媚びを売り、弱い者には強く出る、そんな女と結婚だなんてごめん被る！