概要
――世界の半分をやろう! ▶「はい」 「いいえ」
長く辛い旅を乗り越えて、わたし――ミィナはついに魔王の眼前に辿り着いた。
勇者として王都から旅立ってから三年。
本当に辛い日々だった。
心身共に限界なのは自覚している。
けれど、もうすぐ……あと少しで、この旅も終わる。
そう思えば――思う事で、頑張れる気がした。
「――勇者よ、ここまで辿り着いた事を褒めてやろう」
それは魔王の何気ない――たぶん、お決まりの口上みたいなものだったのだと思う。
でも、けれど……
「……褒め……られた?」
わたしにとってそれは、この旅に出てから――ううん、多分、生まれて初めてのことで……
気づけば、わたしは聖剣を取り落し、その場に崩れ落ちて泣き出していた。
こんなにも泣いたのは、勇者になってから……いいえ、これも生まれ
勇者として王都から旅立ってから三年。
本当に辛い日々だった。
心身共に限界なのは自覚している。
けれど、もうすぐ……あと少しで、この旅も終わる。
そう思えば――思う事で、頑張れる気がした。
「――勇者よ、ここまで辿り着いた事を褒めてやろう」
それは魔王の何気ない――たぶん、お決まりの口上みたいなものだったのだと思う。
でも、けれど……
「……褒め……られた?」
わたしにとってそれは、この旅に出てから――ううん、多分、生まれて初めてのことで……
気づけば、わたしは聖剣を取り落し、その場に崩れ落ちて泣き出していた。
こんなにも泣いたのは、勇者になってから……いいえ、これも生まれ
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