眼球を嗜む少女の怪異村巡礼

拘束された人が餓死から腐乱に至るまでの動画がネット上に11人分も投稿され、村に越してきたばかりの葉山は撮影場所が自分の住む村営団地なのではないかという疑念に駆られる。4号棟の敷地に佇む不気味な鳥居、奇妙な『火匣祭』——次第に浮かび上がるのは村営団地そのものを祀る奇怪な“団地信仰”の実態。そして『御殿様の御業』と呼ばれる怪異に恩人が晒されていることを知った葉山は眼球の館に鎮座する霊媒師の少女『鞠緒繭』を訪ねるが——

“怪異を祓う対価は眼球を差し出す”こと

団地の奥底で蠢く村の陰謀。対峙するは狂気を宿した少女霊媒師。

因習村の怪異譚は絡み合い、衝撃の結末へと集束していくオムニバス形式の“儀式劇”

【団地信仰の村編】(全3話11万文字程度)】
・『肉体が亡い』
・『殺す木』
・『呪詛狂いの御子』

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