ある日美しい河童ばかりの世界を訪れてしまった主人公は、美少女達に囲まれながら、河童の世界を見聞することに……美少女に目を奪われながら、河童世界のアイロニーに満ちた風俗に接していく。
題名にある通り、芥川龍之介の「河童」をパロディにした、というか、読みやすく現代風にアレンジしたもの。原作がもちろんあの「河童」なので、美少女に見とれているうちに、その奇妙な世界観の魅力にどハマりする。いや、して欲しい。
ただ、その奇妙な世界観は原作そのままなので、なんというか、せっかく読みやすいし、「河童」の逆転世界を美少女にしちゃったら萌えるっていう目の付け所はずば抜けてるのに、評価しづらい。逆転世界のネタは……これは芥川の功績だから。
どうせ美少女を出すパロディなら、もっとぶっ飛んじゃってくれたらなぁと思います。女の子のセリフも原作なんかムシしてズレまくったものに変えちゃってもいいんじゃないかなぁ。きっとめちゃくちゃ面白いアイディアが出てくる! はず?
目の付け所、可愛い女の子はとてもいいなぁと思いました。