第38話 月影への応援コメント
コメント失礼します。
海戦が終わったかと思えば大変なことになっていますね……。
期を見計らってなんてヒドイことを。
それでも無事な方たちがいてよかったです。
そして月影!馬さん、格好良いですね!
本当に八郎さんの言っていることがわかっているかのよう。
相性ぴったりですね。
作者からの返信
そうなんです。
このタイミングでアリかぁ?!
そんな風に新たな事件を起こしてみました。
実はこの事件は実際に起こったことです。
為朝さんには関係ないんですけどね (^^;)
そしてついに愛馬登場。
呂布や関羽には赤兎馬、項羽には騅、アレクサンドロス大王にはブケパロス、前田慶次には松風(これはフィクションかも?)、ラオウに黒王(これもちょっと違うか?)、ということで、有名な武将には名馬がつきものですからね。
でも、実は為朝には愛馬とのエピソードが無いんです。
身体が大きすぎて、当時の小柄な日本馬では耐えられなかったのかなあ。
そこで「汗血馬」のモデルになったと言われる「アハルテケ」という馬種を登場させてみました。
中央アジア原産で、母国では「黄金の馬」と呼ばれて、その姿が国章にもあしらわれているそうですよ。
第85話 神々に挑むへの応援コメント
流石は日本三大妖怪の一柱、金毛九尾の狐の化身……見る者を惑わせる傾国の美のみならず、他を圧倒する強大な力をも持ち合わせているとは。
崇徳さんは後に怨霊となるあの方かな? この世界だと玉藻の圧倒的な力に魅せられて闇堕ちするルートもありそう。
作者からの返信
久しぶりに玉藻の舞姿をじっくりと描きました(琴の演奏はちょっと前に書きましたが)
今回はそれに加えて唄も。
プラス雨を降らす妖力の発揮の場面ですからねえ。
どうやって美しさ、妖しさ、強大な霊力を表現するかには、ちょっと苦労しました (^^;)
崇徳院は仰る通り日本最大の怨霊となる方です。
でも、私はこの方に対して一般とはちょっと違ったイメージを持っていて、それに基づいて人物造形をしています。
玉藻の力に魅せられて闇落ちは…… どうでしょう?
私は史実や通説よりも救いのあるラストを考えていますが、それも面白いかもしれませんね。
そのうちに書いてみたい気も……
第35話 舜天丸への応援コメント
見事な初陣での勝利ですね。
無駄な殺生をせず説得するところも好ましいです。
そして時葉さん……、強い女性は大好きです♡
カクコン選考突破おめでとうございます㊗️
一旦☆を入れさせていただきます!
引き続き楽しく拝読させていただきます。
作者からの返信
第一部の最後を飾る海戦ですからね。
やっぱり見事に勝利させないと。
時葉や弁慶の見せ場も作ってあげれたし、作者としてもこの辺の流れは気に入ってます😊
カクヨムコンの件、近況ノートの方を御覧になったんでしょうか。
はい、エンタメ総合部門で中間選考通過しました。
今年は異世界冒険部門と同じぐらいに参加作品が多くって、激戦区だったみたいです。
これも全て、愛読・応援してくださる皆様のおかげです。
お星さま、ありがとうございます。
これからも宜しくお願い致します。
第33話 瀬戸内水軍襲来への応援コメント
さすがとんでもない強弓!船すら一矢で沈めるとは。
海戦の陣形は読んだことがないのですごく興味深いです。
八郎くんのお爺さんすごい✨
作者からの返信
史実では為朝に海戦の経験は無いんですけどね。
伊豆大島で一矢で軍船を沈めたというのは、あれは陸から放った矢ですし。
でも、為朝って何となく海が似合うような気がしませんか?
それで、海賊の仲間になって大暴れをさせてみた次第です。
義親爺様はねえ、年齢が年齢なので早めに御退場頂く予定だったんですが、段々とイメージが膨らんで、今ではすっかり、この物語になくてはならないキャラになってしまいました。
現在執筆中の最新エピソードでも、お茶目に活躍中です (笑)
第30話 海を渡るへの応援コメント
あ、やっぱり弁慶さんでしたか✨
押しかけ女房の次は押しかけ郎党。
八郎くんの周囲もだんだん頼りになる味方が増えてきましたね。
作者からの返信
そう、鬼若すなわち弁慶です。
知っておられる方には予想がつくように、「義経記」にある幼名をそのまま使いました。
弁慶さんは生年不詳で、「吾妻鏡」とかの史書には殆ど記載のない、非実在説も強くある、なかばファンタジー世界の住人です。
ただ、いろんな説話から考えるに、為朝と同世代とも考えられるので、こんな風に八郎に絡ませてみました。
これからも八郎の股肱の臣として、しっかり活躍の予定です。
史実や通説との兼ね合いは、時葉の場合と同じように……
鎮西では更に何人も八郎の味方が登場しますよ。
お楽しみに😊
第29話 妻を娶る?への応援コメント
時葉さん、常◯御前なら相手が??
しかし、このままでは押しかけ女房に!
八郎くんもタジタジですね(笑)
作者からの返信
はい、タジタジでございます。
どうも八郎はこういうことは苦手というか免疫が無いというか……
そう、時葉は実は常盤御膳だったんです。
調べてみると、史実では為朝の1歳上で、それでこんな形で御登場頂きました。
一般的に知られている「薄幸の美女」のイメージとは全然違いますけどね (笑)
史実との兼ね合いは終盤のある大きな事件で帳尻を合わせるつもりです。
でもその後、クライマックスでまた颯爽と登場の予定だったりします😊
第25話 舞え舞え蝸牛への応援コメント
舞え舞え蝸牛……童の残酷さと、争いさえ遊びとでもいいそうな玉藻前を象徴する歌ですね。
我が子を殺すことも彼女にとっては遊びなのでしょうか。
成り上がる為の途中でぽっこり八郎くんができただけで、死のうがどうでも良いの?
まさに産み捨て💧
八郎くんにも母への思慕がないのが救い。
作者からの返信
なにしろ玉藻の正体は「アレ」ですからねえ。
自分の息子に対しても、世の常のような愛情がある筈はない。
じゃあ、なんで八郎を産んだのか?
それはずっと先、クライマックスで明らかに。
まだ触れていない複雑な事情があるんです (^^;)
う~、言いたい!(笑)
でも、やっぱり今はまだナイショです。
第21話 鵜丸への応援コメント
捻くれ坊主が院をも魅了するように……成長しましたねえ。
八郎くんの裏表のない性格が、院には好ましく感じたのでしょうね。
母の影響を受けなかったのがかえって幸いしたのでしょうか。
お母様、不穏すぎます。
崇徳院、怨霊としてしか知りませんでしたが、力を奪われ世を憂う義の人物のようで良い出会いですね。
作者からの返信
まあ、いろいろありましたから……
最初は玉藻の刷り込みもあり、ただのヒネクレたお子ちゃまだったのが、重季のおかげで次第にまともになり、いろんな人との出会いを経てここまでになりました (^_^)
でも、まだ少年期ですからね。
これから更に様々な出会い、戦い、経験を経て、どんどん成長します。
お母様はねえ。なにしろ正体は「アレ」ですから。
今はまだ、その恐ろしさの片鱗しか見せていませんが、もう少し先で、実の息子である八郎に対しても、その冷酷さが明らかに……
ちょうど今、保元の乱に至るエピソードを書いているところで、その九尾の狐としての妖しさ、恐ろしさを、かなり見せ始めているところです (^^;)
崇徳院に関しては、他の方のコメントへの返信でも書いたように、私としては「兄弟間の権力争いの敗者」「大怨霊」というのとは、ちょっと違ったイメージを持っています。
清らかな人物として、この先もいろいろと八郎を援けてくれますよ。
お楽しみに😊
第1話 異形の白拍子への応援コメント
美しさの概念が壊れるほどの文章力、引き込まれます😀
作者からの返信
ありがとうございます。
あまりのお褒めの言葉に、恐縮しながらも舞い上がりそうです。
この先も、ごゆっくり楽しんで頂ければ幸いです😊
第84話 神泉苑への応援コメント
玉藻前がメインのシーンであるはずなのに、崇徳の存在が気になりました。
史実などによると、崇徳は賢く穏和な人物だったそうです。だからこそ、ひどい仕打ちを受けた果てに強い怨念を抱くようになったとも思われている訳なのですが……
次回も楽しみです。
作者からの返信
おお! そう感じて頂けたなら、今回のエピソードは上手くいったということです。
この場面は玉藻前登場の前段階で、描写は少ないですが、それとなしに崇徳院を描きたかったんです。
崇徳院の人柄に関しては全く仰る通りで、だからこそ権力基盤の今だ脆弱だった後白河天皇サイドに敵視され、やはり追い詰められた藤原頼長に頼られ拒否できず、というのが保元の乱へ至った経緯ではないでしょうか。
単なる兄弟間の権力争いというのとは違う。
それに、大怨霊の側面ばかりが強調されるのもちょっと……
ということで、本作ではよく知られているのとは異なる崇徳の姿を書きたいと思っています。
保元の乱の結末や、その後についても、もっと救いのあるように。
それはそうと、本エピソードの末尾で玉藻が登場し、次回はいよいよその謡と舞が披露される段に。
乞う御期待です😄
第1話 異形の白拍子への応援コメント
表情の描写、世界観の描写など良いですね!
一つ一つのシーンをよりじっくり堪能したいと感じました。
作者からの返信
ありがとうございます。
ごゆっくり楽しんで頂けたら幸いです😊
第14話 功徳院への応援コメント
地元の法然寺の法然上人が出てきてほっこりしました。
若かりし頃は比叡山にいたんですね。
八郎くんに大義を持つ意味を教えてくれるのかなと思いつつ読み進めていきます✨
作者からの返信
法然上人は為朝の6歳年長で、この頃は実際に比叡山の功徳院で修行をされています。
史実では全く接触が無いんですが、同時代の人間でありながら全くタイプの違うこの二人をどうしても会わせてみたくって、それで八郎が「源太が産着」を両断し、それに怒った為義によって比叡山に放逐される流れにした次第です。
そのことで八郎の性格に作者自身も当初は予定しなかったような変化が……
若き日の法然上人は今後も重要人物として、何かと八郎を援けてくれますよ。
それに、比叡では他にも重要人物との出会いが続々と……
お楽しみに😊
第13話 処断への応援コメント
息子に比べて父は度量が小さいなぁ。重季さんの方が父親みたい。子に舐められるのは関わりが薄いせいもあるのでは?
まあ、遠ざけていた息子が自分より武にも智にも勝るとあれば、自分が一族を纏めるにさわりありと思うのも仕方ないのかも。
八郎の為にもさっさと見限って比叡山に行くのは良さそうですね。
作者からの返信
まあ、為義さんはこの物語の中ではそういう役回りですから (^^;)
史実では「為朝が源太が産着を一刀両断した」とか「比叡山に放逐された」なんて出来事自体が無い訳で、この下りは全てが創作だってことを御承知おきください。
でも、おっしゃる通り「自分に勝る可能性を秘めた息子」を疎んじる、粗略に扱う父親っていうのは、現実でも往々にしていますよね。
それが弱肉強食の乱世の昔ならば尚更でしょう。
有名どころでは、武田信玄と父親の信虎の関係なんか、まさにそうじゃなかったかな。
だから廃嫡されそうになった息子の信玄(当時は剃髪前で、晴信ですけど)が先手を打って、クーデターで信虎を駿河に追放しちゃう。
歴史上、似たような話は沢山ありますよね。
それはそうと、比叡では八郎に、このエピソードの最後に書いた若き日の法然上人だけではなく、本当にいろんな重要人物との出会いが……
お楽しみに😊
編集済
第74話 戦いの結末への応援コメント
敵の大将たる者は古今無双の英雄で、之に従う兵は共に慓悍決死の士……(´・ω・`)
後々難敵や強国を相手にする為にも、一人でも多く人材が欲しいですからね……止めを刺さずにおいたのはファインプレーなのかも?
作者からの返信
人材確保のためもありますが、八郎は種雄の人柄が気に入ってしまったんです。
なぜそうなったかは、次話で明らかになりますよ😊
第35話 舜天丸への応援コメント
コメント失礼します。
見事な勝利で、お疲れ様でした!
迫力があってとても格好良かったです。
そして時葉さん……やっぱり来てしまったのですね。。。
ともあれ、稽古とは違う本物の戰場での戦い、八郎さんにとって良い経験になったのでしょうね。
第二部も楽しみです。
作者からの返信
ありがとうございます。
この作品で本格的な合戦を描くのは初めてだったので、正直なところ不安もあったのですが、「迫力がある」「圧巻」と褒めてくださる方が多くてホッとした次第です。
八郎だけではなく、作者にもいい経験になりました (^_^)
時葉は…… あの性格だもの。
やっぱり大人しくしている筈はありませんよね (笑)
第75話 縛め(いましめ)を斬るへの応援コメント
このまま原田さんは味方になるんでしょうか……かっこよくて好きなので生き残って欲しいですね。
作者からの返信
原田さんファンは、重季ファンと並んで多くいらっしゃるようで (笑)
作者としては嬉しい限りです。
さて、味方になるかどうかは、この後の数話で明らかになりますので、お楽しみに😊
第67話 筑後川への応援コメント
血の繋がりより、心の繋がり。真理だと思いますね……親兄弟は政敵と言うのが当たり前のこの時代なら尚更()
海外に目を向けても、同じ狼に育てられたロムルスとレムスだって兄弟で殺しあってますもんね……
作者からの返信
本当にそうですよね。
権力や金銭が絡むと尚更に。
洋の東西を問わず、親子兄弟で争う例のなんと多いことか。
私も実生活の経験からそう思います。
玉藻や為義の毒親ぶりには、個人的経験が強烈に反映されてますね。
でも、血の繋がりはなくても、本当の親のように良くしてくれた恩人は何人もいるし、反面教師から学んで、自分の娘には自分が子供の頃や、若い頃のような思いをさせないようにしてますよ (^^;)
第66話 出陣への応援コメント
チンギス・ハーン率いるモンゴル帝国が、よく(物理的に)敢えて一箇所だけ敵軍に逃げ道を作ってやっていたらしいですね……退路を全部塞ぐと敵さんが死に物狂いで戦うから、わざと逃げ道を用意してやることで云々とか。
数の上では敵が倍、後世の毛利元就が厳島にて西国一の侍大将・陶晴賢の大軍を破ったように、寡兵でないと戦いにくい地形とかに誘き寄せて戦う感じなのでしょうか(っ ꒳ c)…ワクワク
作者からの返信
死に物狂いになった敵ほど始末に負えない相手はありませんからね。
敢えて退路を作ってやるのは兵法の常道かと。
ただし、それは勝利が見えている場合のことで、劣勢の場合はそんな余裕があるかどうか。
さて、八郎はどのように戦うのか。
勝機は戦場についてから、様々な状況の動きの中で見えてくるのでは。
乞う御期待です😄
第5話 頼長卿への応援コメント
ご縁をいただきましたので読み返しにまいりました。
web小説では珍しい親世代からのお話で、歴史大作の予感がしています。
源平の時代はまるきり無知なので、どの辺が創作なのかも分からず楽しく読ませていただいています。
玉藻御前、優れた人物の母は狐と言われるのは何故なんでしょう。安倍晴明も母は狐と言われてますよね。八郎くんがどんなふうに大人になっていくのか追わせていただきます!
作者からの返信
実は最初から創作です (笑)
九尾の狐の化身・玉藻前の説話は源為朝と同時代の設定ですが、この二人が母親と息子だというお話は、私の知る限りにおいて存在しません。
ただ、玉藻前のモデルとなったと言われる美福門院は、ちょうど為朝の母親ぐらいの年齢で、そこで、「一矢で軍船を沈めた」とか「巨大な白蛇を退治した」とかの何かと人間離れした伝説の残る為朝を九尾の狐の息子にしたらと考えたのが、この物語を書き始めたキッカケです。
となれば、若き玉藻前の美しさ、妖しさを描くため、WEB小説では珍しい、まだ主人公が生まれる前からの始まりになっちゃいました。
読者が主人公に感情移入できないので悪手だって言われてますけどね (^^;)
ごゆっくり楽しんで頂ければ幸いです。
第33話 瀬戸内水軍襲来への応援コメント
コメント失礼します。
お祖父様との出会いが海戦に繋がるとは。
それにしても八郎さんの弓の威力、素晴らしいですね。
船を呆気なく沈めてしまうなんて……流石です。
作者からの返信
実は為朝には海戦に参加した記録は無いんです (笑)
伊豆大島で敵船を一矢で沈めたという有名な逸話は、あれは陸から放った矢ですから。
でも、何となく海が似合う人物のような気がしますよね。
だから生きていた義親爺様との出会いをきっかけに海賊同士の大規模な舟戦に参加する流れにしてみました。
しかも舞台はあの「壇ノ浦」!
フィクション全開です (^^;)
壇ノ浦には私も何度か行ったことがあるんですが、潮の流れが目に見えて速くって、よくこんな所で源平合戦なんてやれたものだと……
引き続き破天荒な海戦の行方をお楽しみください。
乞う御期待です😄
第15話 往生要集への応援コメント
厭離穢土、欣求浄土。恥ずかしながら、徳川家康の旗印に用いられたことしか知りませんでした()
プラトンのイデア論もそうですが、何でこの世界は痛みや苦しみ、罪や醜いものに溢れているのか──実は、この世界こそ地獄だったり? なんて思ってしまいますね……
宗教が登場すると、作品に深みが増すような感じが致します。
作者からの返信
法然さんは史実では為朝との接点が無いんですが、たった6歳の年長で、全く同時代の人間なんです。
しかも為朝の少年時代に、ちょうど比叡山の功徳院で修行をしておられます。
そこでこの2人を出会わせてみた次第です。
そうしたら案の定、八郎の性格に史実とは違う要素が色濃く出てきて……
この後も宗教絡みだけではなく、いろんな意味で八郎を導き、援けてくれます。
お楽しみに。
ちなみに私は別に浄土宗の信者という訳ではありません (^^;)
第1話 異形の白拍子への応援コメント
素敵!そして美しい。
美しく(内容も)濃く書くって(私にとっては)とても難しいから終止惹き込まれました
作者からの返信
ありがとうございます。
お褒めの言葉に、ちょっと舞い上がりそうです。
ごゆっくり楽しんで頂ければ幸いです😊
第1話 異形の白拍子への応援コメント
自主企画から参りました!
予想以上に本格的な時代小説でびっくりしました!
言葉選びやテンポの作り方もうまくて読みやすかったです!自分にもできたらなぁ……
これからゆっくり読ませていただきます!
作者からの返信
いらっしゃいませ😊
歴史・時代ものというよりは、題材は史実の大きな流れに取っているけれど、細部の事件や展開は全くの創作で、ちょっと現実離れした、いわゆる「伝奇小説」です。
ごゆっくり楽しんで頂ければ幸いです。
第2話 斬撃の後への応援コメント
怪僧ですな。
しかして実際に有りそうな話。戦国時代でも比叡山延暦寺は強大でしたし、一向一揆を率いた浄土真宗も有りました。未だ政治と密接だった時代ではこの様な人物が束ねた方がまともに機能したのかも知れないと思わされました。
作者からの返信
大規模な寺社勢力はこの当時から既に相当に腐敗していたようで、政治権力に摺り寄ったり、僧兵といった軍事力を用いて「強訴」とかの強引な活動に及んだり……
宗教と権力の結びつきは、洋の東西を問わないようですね。
あ、でも、物語のちょっと先の方では主人公の八郎に(物語冒頭では、まだ生まれてませんが・笑)大きな影響を与える歴史上有名な清僧も登場しますよ。
それは浄土真宗にも関係の深い「あの方」です。
第1話 異形の白拍子への応援コメント
はじめまして。企画から来ました。
なんと骨太な作品だろうと感じました。私も書いてみたい…ですが予備知識も文才も無く…ただただ圧倒されました。
本当にあった事なのかな?と感じる程真に迫った作品。凄いです。
作者からの返信
いらっしゃいませ。
お褒め頂き、ありがとうございます。
実は私、本格的に小説を書き始めてからこれがまだ2作目で、歴史・伝奇小説に至っては初めてなんです。
でも、この作品の特に第1話から6話までは、何かに憑かれたように一気に書いてしまいました。
おそらく、今までに蓄積したものが一気に噴出したんでしょうね。
ごゆっくり楽しんで頂ければ幸いです😊
第1話 異形の白拍子への応援コメント
初めまして、作者様がこの時代が大好きなんだということは、よく伝わりました。
頼光さん、酒呑童子を倒した人達のうちの一人ですね。
神奈川県が金太郎(坂田金時)の出生地だと知ったのは、今からうん十年前です。
読んでいてその時代を懐かしく思いました。
作者からの返信
こちらこそ、初めまして。
そうですね、「勝つためには何でもアリ」の戦国時代とかよりは、マイナーですが、この時代の方が好きかな。
まだ武士の潔さとか、合戦の美しさ、鎧や衣装、様々な文化も映像的に華がある気がします。
坂田金時といえば足柄山。確かに神奈川県と静岡県の県境ですね。
山姥の息子だという古い物語もあり、ひょっとすると無意識のうちに本作の「八郎為朝は九尾の狐・玉藻前の息子」という設定に影響を与えているかもしれません。
金太郎も八郎も、どちらも人間離れした伝承を持つ人たちですから (^^;)
第29話 妻を娶る?への応援コメント
コメント失礼します。
時葉さん大胆ですね(*´ω`*)
珍しく八郎さんをしどろもどろにさせるとは、中々なお嬢さんでございます。
本人はなるようになれ、になっていますが、重季さん以外は、もうそういうことで……とまとまりつつありますね。
2人の今後も楽しみです。
作者からの返信
実は時葉のモデルは日本人だったら誰でも知っている超有名人のお母さんなんです。
史実では典型的な薄幸の美女なんですが、本作では全く人物造形を変えてみました。
作者が気の強い女性が好きなもので (笑)
そういう訳ですから、なかなか八郎とすんなりハッピーエンドとはいかないでしょうね。
それに、史実でも「弓張月」でも、為朝には別の「運命の女性」が登場しますし。
まあ、その辺はこれから先のお楽しみということで。
ちなみに、鬼若もやはり、その超有名人絡みのある人物です。
その辺は早速次のエピソードの末尾で明らかになります (^_^)
第4話 八郎誕生への応援コメント
歴史物というとどうしても難しい話のイメージがあって忌避していたんですが、これはなかなか面白いですね。あの独特な言い回しがアクセントになってて読みやすいです!
作者からの返信
ありがとうございます。
この作品には、「歴史ものは苦手だったけど、これは……」「読みやすい」っておっしゃる方が多いようです。
何故ですかね?
歴史ものって難しくて読みにくいんでしょうか?
予備知識が必要だからかなあ?
でも、その辺は物語の中で、それとなしに説明すればいいし……
まあ、私自身も、これは「歴史もの」というより、歴史に登場人物や題材を借りた現代ものといった感覚で書いております。
だって、「九尾の狐」自体が「歴史」じゃないし (笑)
ですから、時代の大きな流れは史実に基づいていますが、その中で起きる様々な出来事や登場人物の行動は殆どが創作です。
まあ~、発想するのが大変なこと大変なこと。
でも、楽しんで書いてます😊
第11話 義朝と対峙すへの応援コメント
こんばんは(^^)/ 遅読で失礼致します。
貴作を拝読して思ったことなのですが、文章の流れが実に美しいですね!
僕は歴史には疎いのですが、それでも大きな娯楽性というか、「わくわくする感じ」が心に入ってくるのが実に快いのです。
今回拝読した範囲だけでも、主人公が自分で自分を見つめたり、誰かが自分を観察したりと、読者の興味のわくポイントを巧みに抑えていらっしゃるものとお見受け致しました。
今後ともよろしくお願い致します(^ω^)
作者からの返信
ありがとうございます。
自分では文章の流れには気をつかっているつもりですが、最終的には読んだ方の評価が全てですから。
「美しい」「快い」と言って頂けて嬉しい限りです。
「読者の興味のわくポイント」についてはどうでしょう?
こちらに関しては文章以上に手探りの状態ですね。
なにしろ、本格的に書くのはまだ2作目なので。
もしも抑えているとすれば、それは書きながら自分で自分に、常に第三者の立場から問いかけるようにしている結果かなあ。
ひょっとすると、説明過多、何もかも書き過ぎの弊害に陥る可能性も無きにしも非ずですけどね (^^;)
とにかく、こちらこそ今後ともよろしくお願い致します😊
第77話 種雄と経直への応援コメント
格好良い二人ですねぇ。
下手に降伏すれば、命や領土も無くなっちゃうかも知れないのに。
作者からの返信
この前に書いた唐津の戦いの敵役・藤原宗頼が強欲で悪辣な悪党だったですからねえ。
今回は敵でも潔い、信念のある人物を描きたかったんです。
やっぱり、単純な勧善懲悪ものだと底が浅くなっちゃうじゃないですか。
「ガンダム」だってシャアがいるから物語に深みが出たし(古いか?)、いろんなゲームでも、ラスボスに「理由」があると説得力のあるシナリオになりますよね。
ということで、「格好良い」と思って頂けたなら、作者としては嬉しい限りです (^^♪
第80話 九尾への応援コメント
第二部完結、お疲れ様です!
玉藻のラスボス感、半端ないですね!
さすがの八郎も普通の戦術では勝てそうにないですが、果たしてどんな闘いが繰り広げられるのか、楽しみです!
作者からの返信
ありがとうございます。
第二部最終話は九尾と玉藻のルーツを辿る過去編でした。
いままで全く触れてこなかった内容ですが(考えてなかった? いえいえ、ちゃんと最初から考えてましたよ・笑)、これでラスボス感を強く感じて頂けたなら嬉しい限りです。
戦術で戦う相手じゃないですね。何しろ人外ですから。
さあ、どうやって戦うのか、それは最後のお楽しみということで、その前にもうひとつの大きな見せ場、保元の乱が控えてます。
こちらも血沸き肉躍る合戦にしたいと思ってます。
乞う御期待です😄
第1話 異形の白拍子への応援コメント
あなたの企画から来ました!
こういう文を書いてみたかった…書いてみたかったんですよ!!
でも失敗して下手くそな日記形式に変えることになったんだ!!!!
…すいません。思いが溢れました。
本当に面白かったです!私の場合は文章が難しくなっちゃって、自分はともかく他人が読んで理解できる文じゃなくなっちゃったんですよね…。
この文章は読みやすくて評価されるのも当然だと思えるほどの作品でした!
作者からの返信
いらっしゃいませ。
あまりのお褒めの言葉に恐縮してます。
ごゆっくり楽しんで頂ければ幸いです (^_^)
それにしても、その難しくなっちゃった文章、読んでみたい気が……
第75話 縛め(いましめ)を斬るへの応援コメント
Evelynさま
こんにちは。
種雄に感情をあらかた吐き出させたところで威喝し、激昂したふうに持論を浴びせ、解き放つ。一度死んだのであるから、あたら命を無駄にするでないと刺した釘にどれほど効果があるかは疑問ですが、この展開だと、生きている限り種雄は自由になった身で大いに八郎の言葉の真意を考えることになりますね。場合によっては、これまで見えなかったものが見え、新たな考えが芽生えるかもしれない。賭けではありますが、見事な駆け引きですね。
作者からの返信
八郎はこの時点で14歳、今ならまだ中学生なんです。
だから、戦の駆け引きはともかく、この場面でのやりとりは、とにかく胸の中にあるものをそのまま種雄にぶつけたっていう感じですかね。
正直な気持ちを明らかにして、それで駄目なら仕方がないっていうところかな。
それが見事な駆け引きのように働いてしまうのは、まあ、主人公だからっていうことで (笑)
そもそも私が腹芸の類は苦手ですので、そんな作者が描いた八郎が複雑な腹芸ができる訳がない (^^;)
さて、一方の種雄がどう動くか?
それは次の2話のお楽しみです😊
第2話 斬撃の後への応援コメント
わざわざ修正してくださったようでありがとうございます<(_ _)>
確かに市民権を得つつありますし、いつもならスルーするのですが、せっかくの面白そうな時代小説なので意見として言ってみました。
でも作者さまの世界観なので、信じる道を行けばいいと思います。
相応の金子と物って、なにがもらえるのかちょっと楽しみです!
作者からの返信
問題の箇所のちょっと前に「とんでもない」っていう表現が出てましたからね。
同じ表現の重複を嫌うのは私の癖みたいなものなので、それもあって修正しました。
「相応の金子と物」は斬られた男の家族が貰うものなので、さあ、何なんでしょう?
それは和尚さんと家族に聞いてみないと分かりませんね。
作者にも不明です (笑)
第1話 異形の白拍子への応援コメント
コメント失礼します
私の作品『ボクにわ』にお立ち寄りありがとうございます
遅ればせながら読み返しにまいりました
平家とか源氏とかこのころの侍の名前を見ると
なぜかワクワクします。
Evelyn説弓張月、堪能させていただきたいと思います
作者からの返信
ありがとうございます。
義理堅い方なんですね。
「弓張月」といいますか、時代背景と主人公は一緒なんですが、内容は史実とも「椿説弓張月」とも異なる、新たに創作した物語です。
大まかな歴史の流れは事実の通りですけれども、細部の展開や次々に起こる事件は全くのフィクションで、だから歴史ものにありがちな予定調和とは無縁です。
ごゆっくり楽しんで頂ければ幸いです😊
第1話 異形の白拍子への応援コメント
灌仏会!
クリスマスばかり注目してすみません。
今度から灌仏会にもケーキ食べます(*^ω^*)
まるでタイムスリップしたように楽しい心地を味わえる第一話だっただけに、一点だけ、残念に思ったことが。
「とんでもございません」と言っている脇役?の方。
この部分だけまるで現代のようです。現代ものですと、キャラクターづけのために敢えて間違えた言葉を使わせるという手もありますが、この時代の方は間違えないと思ったので……。
初コメこんなんですみません<(_ _)>
作者からの返信
「とんでもない」の「ない」を「ございません」という敬語にするのは文法的に誤りだという指摘ですね。
正しくは「とんでもないことでございます」のようにするべきだということでしょう。
ただねえ、「とんでもございません」という言い方も完全に市民権を得てますから、間違いとは言えないという意見もありますし。
後者では、この場面では冗長な感じもするし。
まあ、ちょっと検討してみます……
と思いましたが、「とんでもない」という表現は、このちょっと前でも使ってるんですね。
ということで、「以ての外でございます」に変更しました。
それはそうとして、灌仏会にケーキはちょっとどうかと (^^;)
編集済
第12話 源太が産着への応援コメント
ここで玉藻の太刀がっ Σ(´・∞・` )おおぅ
八郎、またよりにもよってすごいものを…(´;∞;` )為義の発狂ぶりが…
清盛や義朝だったら、逆に褒めてくれたり……さすがに無理…?(´;∞;` )
作者からの返信
実は玉藻の太刀は後々には八郎の愛刀になるんです。
ちょっとネタバレでした (笑)
第11話 義朝と対峙すへの応援コメント
おおっ(´・∞・` )義朝もひとかどの人物の様子!
うーん、あの清盛と、この義朝がいずれ争うことになるなんて…(´・∞・`;)これが英雄の定め…
作者からの返信
義朝はもちろん平治の乱で清盛と戦いますが、その前の保元の乱では兄弟でありながら為朝の最大の強敵ですから。
それほどの敵はやっぱり「ひとかどの人物」であってほしいですよね。
ところがこの義朝が玉藻のせいでだんだんと……
第10話 清盛と出会うへの応援コメント
聞いたこともない遠い世界に、キラキラと思いをはせる(´ー∞ー`*)情報溢れる現代人には遠くなってしまった感覚ですね なんだかうらやましい
「滝口の武士」! Σ(´・∞・` )日本史の教科書で見たことある!
清盛、快男児ですねっ ”(´・∞・` )大人だけど
「家」を越えて、大きな影響を与える存在(`・∞・´ )熱いですね
作者からの返信
そうですか?
私なんかは今でも、行ったことのない異国に対する憧れは強くありますけど。
ところで、私、隠れ清盛ファンです (^^;)
その辺が、ここの若き清盛さんの描写には強く出ちゃいましたね。
第80話 九尾への応援コメント
絵本三国妖婦伝を連想させつつも、「九尾」としての形が出来たのは後々の事である……という点が興味深いと思いました。
作者からの返信
第80話「九尾」は、第二部の最終話ということもあって、九尾の狐の伝承について私がかねてから抱いていた疑問に対する(私なりの)解答でエピソードを構成してみました。
それらは、
① 九尾って、本当に狐なの? いつ、どのようにして生まれたの?
② なんで人の世を乱すの? その目的は?
③ どうして日本に渡って来たの? 空を飛べるはずなのに、なぜ船なの?
④ 奈良時代に日本に渡って来てから、平安末期まで 400年も沈黙していたのは何故?
といったところです。
同じような疑問を持っておられる方も多いんじゃないでしょうか。
説得力のある展開になっていたなら幸いです (^_^)
第80話 九尾への応援コメント
拝読致しました。
第二部完結、おめでとうございます(^^)
九州地方で着々と地場を固めている為朝さんと、悪玉たる玉藻さんのルーツと。
ここまでが人対人の争いであったところが、一気に人外との対決になりますね!
そうなると、白縫さんの存在がクローズアップされたりするのか?
為朝さんのシンボルである弓、その強弓がいつ唸るのかと期待しております(^^)
作者からの返信
ありがとうございます。
人外との対決なので白縫の存在がクローズアップ!
強弓がいつ唸るか!
いいところをお突きになりますねえ (^_^)
第三部は保元の乱が起りますので、そこで八郎の強弓の威力は十分に堪能していただけるかと。
それから人外との対決…… その辺の展開はネタバレになるので、まだナイショです😊
第80話 九尾への応援コメント
第二部完結、お疲れさまでした。
第三部はいよいよ保元の乱ですね……って、「玉藻との戦いへ」!?
どうなるの? というかどうやって戦うの?
これはもう期待して待つしかありません。第三部も、頑張ってください!
作者からの返信
ありがとうございます。
やっと第二部・破の巻の完結までこぎつけました。
さて、第三部・急の巻ですが、いよいよ保元の乱とクライマックスの玉藻との対決です。
物語や説話では玉藻前は陰陽師の真言によって正体を暴かれ、那須に逃げた後に討伐軍と戦い、最後は矢と太刀によって息絶えて殺生石になるんですが、本作で玉藻に宿る九尾の狐は、第二部最終話で述べた通り、なにしろ陰の気の集合体ですからねえ。
どうやって戦うのか?
実は霊体にも通じる最終兵器が!
ヒントは…… あはは、さすがにそれはまだナイショです😊
第77話 種雄と経直への応援コメント
これまでの自分の信念や生き様を反省し、全く新しい人生を選ぶのは勇気のいる事だし、それが出来る種雄はまた素晴らしいと思います。人間、なかなかそれが出来ないですからね……。
作者からの返信
そうなんです!
知謀の士でありながら、私欲が無くて誠実な人物。
全くの創作ですけれど (笑)
先の唐津の合戦の親玉、藤原宗頼が強欲で悪辣な奴だっただけに、敵としてこういう人物を描きたかったんです。
例えば、「機動戦士ガンダム」だって「シャア」みたいな信念を持った敵がいたからこそ深みのある物語になった訳で、単なる勧善懲悪ものでは底が浅くてつまらないですものね。
ですから、とにかく八郎が強弓で無双して鎮西統一ではなくて、こんな流れにしてみました (^^♪
第68話 心を攻めるへの応援コメント
Evelynさま
こんにちは。八郎の戦略と言いますか、堂に入った交渉の様子に惚れ惚れします。これで中学生(笑)。格が違いますね、
当時、都から下ってきている官吏はさておき、地方の豪族たちの朝廷への忠誠心はどれほどのものだったのでしょう? 口づてに噂を聞くことしかない帝など、目の前で繰り広げられる現実以上の求心力にはなれなかったんじゃないかなあと感じます。
作者からの返信
まあ、おっしゃる通り八郎は現代ならまだ中学生、14歳なので、交渉というよりは自分が信じるままを言葉にして、相手に突き付けたという感じですかね。
それが交渉術になってしまうあたりは、なにしろ「主人公だから」ということで (笑)
朝廷への忠誠心ですが、当時の地方の豪族たちにとっては、帝や朝廷とかは自分たちの土地所有等の権利を認めない、邪魔者にしか過ぎなかったでしょうね。
古くからの権威として一応の敬意は持っていたでしょうが、所詮は「話に伝え聞く」程度の存在であって、現実の利害関係の方が遥かに優先したでしょう。
だから最後には関東を中心とする武士たちが立ち上がって、鎌倉幕府の成立に至っていく訳で……
受領は受領で、彼らにとって帝や朝廷は自分たちの権益を保証してくれる象徴や機関に過ぎず、出身が京都で、実態を知っているだけに、心からの忠誠心なんてものがあったかどうか。
ただ、原田一族や菊池一族などの場合はちょっと事情が違います。
彼らの先祖はまだ帝や朝廷が権威権力を持っていた時代の朝臣で、それが藤原純友の乱で武功を立てて賞され、鎮西に土着した存在です。
地方に発生した根っからの土豪とも違うし、新たに京から下ってきたすれっからしの受領とも異なります。
先祖は帝に賞されて家紋を与えられたりして、それが彼らの誇りであり、地方における権威権力の基盤ともなっている。
古くから栄えた西国には比較的そういった武士が多くって、そこが新興開拓地であった坂東出身の武者との違いのひとつですね。
ですから、彼らには彼らなりの八郎らに敵対する理由がある訳で、それをどう突き崩していくかが、戦の勝敗と同時に鎮西制覇の鍵となるところです😊
第68話 心を攻めるへの応援コメント
>土地とは公家のものにも武士のものにもあらず。そこで暮らし田畑を耕す民のものじゃ!
やーん、格好良い! いつか本当にそうなれば良いですねぇ。
作者からの返信
この物語の中では鎮西だけは着々とそうなってますけどね (^^;)
実際には、土地の私有は一応は認められていたけれど、位階による上限があって、荘園領主は事実上皇族と公卿、武家の棟梁、寺社だけに限られていたようです。
とんでもない世の中ですよね。
だから地方の武士の不満が高まって、ついには鎌倉幕府の成立に繋がるんです。
当然の結果だと思います😊
第11話 義朝と対峙すへの応援コメント
前話での清盛との出会い、今話での義朝との出会い、八郎の周りで、にわかに、歴史が動くかの様です。
作者からの返信
主人公ですから (笑)
まあ、それは冗談として、この二人は後々「保元の乱」で敵対する相手ですから、そこに至る因縁を(史実には残っていませんが)描くためにも、どうしてもここで八郎と会わせておきたかったんです。
この後も、ある重要な事件の場面で登場します。
その時この二人がどのように変貌しているか、お楽しみに😊
第8話 父に挑むへの応援コメント
なんてこと…(´・∞・`;)
んが…!重季!(´;∞;`*)郎党の鑑!
八郎の吸収もすごいですね ”(´・∞・` )かしこ
作者からの返信
ひどい親でしょう😓
なにしろ私の父親が毒親だったので、為義の描き方にはその辺が反映されてますね。
ごめんなさい、本当の為義さん (^^;)
八郎はなにしろ「為朝」ですからね、幼い頃から能力は人間離れしてないと。
豪傑で有名な方ですが、本作では理知的な側面も強く出てきちゃいました。
最初は通説通り豪放磊落一辺倒で描く予定だったのが、嬉しい誤算です😊
重季の導きで八郎は強く賢く成長しますが、まだまだいろいろと大変なことが起ります。
この辺は八郎の少年期の成長譚ですね。
で、その後は戦いに次ぐ戦い。
まだちょっと先のことですけれど、お楽しみに。
第7話 傅役・重季への応援コメント
重季ッ!(´;∞;`*)郎党の鑑よ!
為義も、いい人選をしましたね ”(´・∞・` )なんだかんだ、八郎のことを…
…って、折り悪く…?(´・∞・`;)
作者からの返信
やっぱり身近に一人ぐらいは愛情を向けてくれる人がいないとねえ。
なにしろ両親がアレですから、歪みきった性格のまま成長しちゃう。
そんな奴が主人公の物語、読みたいですか?
私は読みたくないです (笑)
ということで重季の登場となりました。
実はこの重季って人物は「椿説弓張月」では為朝と同年配で、鎮西に渡ってすぐに豊後の山中で雷に打たれて死んじゃうんですが、本作では全く異なる人物造形をしちゃいました。
生涯を通じて八郎を導き、付き従う、準主役とも言うべき登場人物です😊
第6話 玉藻前への応援コメント
おおっ、さすがは高名な陰陽師 Σ(´・∞・` )
ですが今回は職務に忠実だったことが災いしましたね(´・∞・`;)
為義的にも、ある意味吹っ切れた感じになった……んでしょうか(´・∞・` )なにせ惚れ込んでましたし、恐れながらもすこしは未練が残りそうな?
玉藻の動向や目的も気になるところですが、いよいよ為朝のお話 ”(´・∞・` )期待です
作者からの返信
実はこの陰陽師さんの息子が後々登場して、八郎に力を貸してくれることになります。
九尾の狐退治の説話に登場される方です。
為義ですが、危険と思って玉藻を手放したものの、まだまだ未練タラタラで……
往々にしてそんなものですよね。
それが今後の八郎の扱いに影響を及ぼして……
なかなか大変です (^^;)
第79話 鎮西一統への応援コメント
コメント失礼します
原田さんから鎮西が2-3話で終わって、ちょっと拍子抜けしました。
今後の展開によると思うので、スピーディーなのもよいと思います
義親さんが生きていてよかったと思いました。
瞬天丸より元気で何よりです。
作者からの返信
薩摩・大隅での戦いが無かったのは、史実に絡む事情がありまして……
本文でも登場する阿多忠景ですが、実はこの人が為朝の岳父であるという説も強いんです。
保元物語ではそう記されています。椿説弓張月その他の書物では阿蘇(阿曾という表記もアリ)忠国ですけれど。
つまりこの人の娘が為朝の妻でして、かなり初期から協力者であった薩摩、大隅一の豪族なんです。
まさかそんな人物と八郎を戦わせる訳にもいきませんしねえ😓
そこで鎮西統一の最後はあっさりしたものになりました。
ただし、鎮西編はもう1話ありまして、幕間的な話ですが、そこでは遥か昔の九尾の誕生、なぜ世を乱すのか、どうやって日本に渡ってきたか、玉藻との繋がりは? といったことをじっくりと描きます。
それに、史実では保元の乱の後は為朝と鎮西の縁は切れますが、本作は伝奇ものなのでそうはいかず、八郎は意外な人を伴って鎮西に帰って来るかも?
そして様々な事件を経てクライマックスの玉藻との対決に!
ちょっとネタバレでした (^^;)
いろいろと、乞う御期待です。
第79話 鎮西一統への応援コメント
Evelyn先生、更新ご苦労様です。
この時代の砂糖って戦略物質にもなりますよね。
それと硫黄島とな、意味深にとってもいい気がする響きです。
九州統一が成ったら、海外勇翔編ですかね、狭い日本はほっといて。
今後の展開が凄く楽しみでワクワクします。
作者からの返信
この頃の砂糖って、とんでもない貴重品で、確かに戦略物資にもなりますよね。
ところで海外雄飛ですが、鎮西統一は成ったものの、まだまだ保元の乱(これが一般的に知られている、為朝の一番の見せ場ですよね)もありますし、何といっても玉藻との対決が控えてますし……
そういえば、最近読んで知ったんですが、NHKの大河ドラマ「平清盛」で為朝役(平安のガンダムとかモビルスーツとかいう宣伝文句だったですが・笑)をやった役者さんが、為朝を十字軍時代のエルサレムで活躍させる番外編をやってみたいって仰ってて、面白いかも、なんて思いました😊
第9話 江口の翁への応援コメント
難儀ですなぁ、八郎君!
伊勢平氏は家族仲良しなのに、源氏はいつも内紛ばかりで骨肉相食むばかり。
もっとも、そのお陰で、平家政権は「平家にあらざれば人にあらず」という有り様になり、鎌倉政権は北条をはじめ多士済々という、どちらが良いやら何とも判らぬ事ですけど。
それにしても、為義はひどいオヤジですな! 玉藻に惚れて妾にしておいて、子供ができると母子ともに疎んじて、女は手離し、子供には虐待。
人として徳がない。
んなだから、崇徳上皇になぞつく羽目になるんですかねえ!??
作者からの返信
いえいえ、玉藻が為義に近付くのも、八郎の出生の謎も、その後に虐待されるのも全て作者の創作ですから (笑)
でも河内源氏には内紛が絶えず、逆に平家は団結が強いというのは事実ですね。
だからこそ、鎌倉幕府の成立の後も頼朝の兄弟や近い縁戚は粛清されて、その結果、源氏の将軍は三代で途絶えてしまうし、逆に平家は身内を大切にするばかりで他の、特に関東の武士の反発をかって、一族皆が壇ノ浦で滅んでしまう。
う~ん、どちらも悲劇ですねぇ😓
ところで為義が崇徳上皇に、の件ですが、あれは最初は為義自身は「老齢」を理由に辞退したけれども、どうしてもと乞われて已む無く参戦したと言われています。
まあ、為義も長男の義朝とはいろいろと激しく対立していますし、その辺の事情もあるかもしれませんが。
それに、保元の乱において崇徳上皇は単なる神輿で、あれは政敵によって追い詰められた藤原頼長が一方の首謀者と言えるんじゃないでしょうか。
崇徳院は第一部の中盤で登場して、八郎と深い縁を結びます。
保元の乱については勿論、これから執筆する第三部でじっくりと描きますから、そこで詳しく私の解釈に基づいた話を展開することになると思います。
よく言われるような単純な兄弟同士の権力闘争にはならないと思いますので、乞う御期待です😄
第1話 異形の白拍子への応援コメント
企画から参りました
あらすじやキャッチコピーから軽やかな文章なのだろうと想像していたところに、読み始めてすぐに本格的な時代小説だ…!と予想外の嬉しい衝撃を受けました
豊富な語彙力で描写される鮮やかな情景と小気味いい文章のリズムが読んでいて心地よく、笛や鼓の音や白拍子の舞う様子もまざまざと映像や音が浮かんできて、大河ドラマの導入を見ているようでした
ある程度読み進めてからコメントするつもりだったのですが、この感動を伝えたくてつい書き込んでしまいました
歴史の知識が浅いため、主人公の行く末を知らないまま読めるのである意味ラッキーです!
続きもワクワクしながら読ませていただきますね
作者からの返信
ありがとうございます。
この作品は純粋な史伝小説ではなくて、かなりの部分が創作でして、いわば伝奇小説、ひょっとすると歴史ファンタジーとでも呼ぶべきものです。
文章は時代感を出すために、それなりに整えてありますけどね。
そもそも為朝が「九尾の狐の息子」っていうところからして「歴史」ではないですし (笑)
為朝っていう人自体、「保元物語」や「平家物語」などの物語文学以外、殆ど記録の残っていない人なんです。
分かっているのは、乱暴が過ぎて勘当されたとか、十代半ばで九州全土を制覇したとか、保元の乱での大活躍などですね。
でもこれも、どんな乱暴を働いたか、九州制覇の過程でどんな合戦があったかなどの詳細は不明です。
逆に人間離れした荒唐無稽な伝説は沢山ありますけど。
例えば、一矢で軍船を沈めたとか、大蛇退治とか、伊豆大島から放った矢が80km以上離れた鎌倉の海岸に届いたとか。極めつけは肥前での合戦で五万人の敵を撃退し、その矢の跡が湖だったか池だったかになっているとか!
まあ、本作ではそれほどに現実離れした説得力の無い描写をするつもりはありませんが、なにしろ上記のような事情なので、歴史の大筋は押さえながらも、その中で起こる様々な出来事は筆者の創作だとご承知おきください。
ごゆっくり楽しんで頂ければ幸いです😊
第5話 頼長卿への応援コメント
雅・喧嘩列伝、八郎(´ ゜∞ ゜`;)
玉藻にとって八郎は、なにかの布石なんでしょうか…(´・∞・`;)むむむ
源氏の力を削ぐために、平家と一部公家があらぬ醜聞を流したのかもと思ってましたが、為義もけっこうやっちゃってたんですねぇ(´・∞・`;)
これは話をのむしかない流れ…(´・∞・`;)残される八郎の運命やいかに
作者からの返信
玉藻にとっての八郎は前回の返信に書いた通りで、まだナイショです。
これには深いふか~い訳が (^^;)
為義ですが、いろんな物語では凡庸だけれど温和な人物に描かれることが多いようです。
でも調べていくと、なんのなんの、随分と乱暴狼藉を繰り返していらっしゃる。
ですから、この時期の河内源氏の停滞は、為義の父である義親の反乱や身内同士の内紛なども勿論ありますが、為義自身も原因のひとつのようです。
さあそこで、八郎の運命は…… これからのお楽しみということで (^^;)
第4話 八郎誕生への応援コメント
うむむ…この「疑惑」が父子の関係、ひいては為朝の人格形成に影響を及ぼしていく感じでしょうか(´・∞・`;)かわいそうな為朝…
そして、玉藻の言葉は… Σ(´・∞・` )すでに事態は動き出しているのかっ
作者からの返信
玉藻はある目的があって為義に近付いたので、そのためには子供ができても長くは一緒には居てやれないということでして…… だったらなんで子供を産んだんだ? という疑問が当然に出てきますが、それはずっと先、クライマックスに関係する秘密ですので、今はまだナイショです (^^;)
八郎ですが、お察しの通り「親」に関しては可哀そうな少年時代を送ります。
でも、信頼できる師や仲間が次々と現れて、立派に成長しますので御安心を😄
自分の存在意義に悩みながら、周りの人々のおかげで、ついには明確な目的を見出す、これを「王道の展開」と言ってくださった方も居られましたね。
本作は、ある意味で八郎為朝という英雄の成長譚です。
第21話 鵜丸への応援コメント
コメント失礼します。
最近中々伺えておらず、すみません💦
再び玉藻前の話題がちらついてきましたね。
八郎さんもついに知ってしまいましたし……。
しかし、誰に対しても堂々と対峙できるのは流石ですね。
色んな面で成長もしていますし、短刀を譲り受けて。
素敵な場面でした。
作者からの返信
いえいえ、お時間のある時に読んで頂ければ (^_^)
玉藻はもうすぐ意外な形で再登場しますので、お楽しみに。
誰に対しても物おじしないのは八郎の特徴で、それは若い頃の私の性格が反映されてるかも。
実は大学入試でも面接官の教授と喧嘩したり、後に日本の首相になる有名な政治家さんとパーティー会場で睨み合いを演じたり、などなど(苦笑)
まあ、大昔の武勇伝です。
鵜丸ですが、実は保元の乱で味方の総大将になった為義に崇徳院から与えられた太刀でして、現在は行方不明になっています。
ただねえ、次話で述べるように鵜が水の中から咥えて浮上するには太刀では重すぎるし、史実でも、有名な「椿説弓張月」でも、為朝と崇徳院の出会いが描かれてなかったり、その後の展開から考えてあっさりし過ぎてたりするので、こんな出会いと鵜丸の譲渡にしてみました。
気に入って頂けたようで、作者としては嬉しい限りです😊
第2話 斬撃の後への応援コメント
おおっ(´・∞・` )
正体を知っていれば納得ですが、白拍子のあの返しは、為義のようなタイプはグッときちゃうかもしれませんね ”(´・∞・`*)
謎のおじぃも気になりますが、和尚もただのなまぐさでは済まなさそうな感じ(´・∞・` )むむ
作者からの返信
私自身が気の強い女性が好きなもので、ついこんな女性ばかり登場させてしまいます。
後に重要人物として出てくるある女性なんかも、史上では有名な薄幸の美女なんですが、全く違う強気なキャラに造形しちゃったり (笑)
謎の爺様は実はこれも重要な登場人物で、その辺は次話以降で明らかに。
あ、曲者だけど、いい人ですよ。
後々まで八郎為朝のことを気にかけ、助けてくれます。
乞う御期待です 😄
編集済
第7話 傅役・重季への応援コメント
重季、良い傅役、良いコーチでしたね!
八郎の気質を見抜き、うまく導き、資質を伸ばす。
それにしても、母の玉藻は、何を考えて、八郎に吹聴したのでしょうね? 個人の徒手空拳では、出来る事など程が知れてる。人の上に立てる立場の子供ならば、人の上に立てる徳質を育てねば、仕方がありませんよね?
それにしても、新陰流より以前の剣術稽古は、危ないですなあ。
重季、あばら骨、折っていないか!? 養生しろよ!w
さて、為義パパ登場。
何が折悪く?
作者からの返信
ありがとうございます。
なにしろ玉藻の正体は「アレ」ですので、それなりに思うところがあるのかも。
その辺は物語の進行と共に、次第に明らかになります。
それはそうと、確かに新陰流以前は袋竹刀を用いない木刀での稽古ですからね。
危ないったら仕方がない!(^^;)
まあ、重季は大丈夫だったみたいですけどね。
為義ですが、八郎の出生には疑いを持ってますし、怖ろしくなって手放した玉藻の息子ですからねえ。
いろいろと危惧するところが……
その辺は次話で多少描きます。
お楽しみに😊
第1話 異形の白拍子への応援コメント
やぁやぁ!遠からん者は音にも聞け!近くば寄って目にも見よ!
我こそはっ!駆け抜ける吉兆にして、ニューイヤーラッキードッグ!
黒舌書読守チャウ! \(`・∞・´ )/ 見ッ参ー!
遅くなりましたー ”(´・∞・` )”
すごい… Σ(´・∞・`;)
為義が、ただの荒くれじゃなくて憎めない感じなのがまた良きですね ”(´・∞・`*)
そして、ストーカー?(´ ゜∞ ゜`;)はたまた、「鬼女め、成敗!」なのか…
お近づきのきっかけとして、熱い展開ですね!(´・∞・` )
第6話 玉藻前への応援コメント
この時代の天皇家の進退や院政の成立などは、とにかく、ドロドロの人間模様ですよね。
権力末期としか言いようがない乱脈。
その複雑怪奇な人物相関に、八郎の母、玉藻が関わって行くとは!
為義、そして、八郎の運命は、どうなる!?
今回も面白かったです。
作者からの返信
江戸時代の歴史家の意見では、この時代の天皇家の不徳(後に本作でも取り上げる崇徳院の誕生の経緯なども含めて)によって、朝廷は政権を失い、武士の時代が来たのだと言う人もいるようです。
まあ実際には他にも、律令制に基づいた政治の行き詰まり、荘園の蔓延による土地所有制度の矛盾など、いろんな原因があるんでしょうけどね。
ところで玉藻前ですが、そのモデルこそは、保元の乱や平治の乱の一因を作ったと言われる美福門院だと言われています。
鳥羽上皇の后だった人ですが、この方がちょうど為朝の母親ぐらいの年齢なんですね。
実際に、この人の息子の近衛天皇は為朝と同い年なんです。
なので、何かと人間離れした逸話の多い為朝を、大妖・九尾の狐、つまり玉藻前の息子にしたら…… と思ったのが、この物語を書き始めたキッカケです。
楽しんで頂けているようで、作者としては嬉しい限りです😊
第77話 種雄と経直への応援コメント
種雄さん、めでたしめでたし ^_^
作者からの返信
そうです。
八郎も種雄も、めでたしめでたし。
でも、次話で種雄が八郎を裏切るかも…… 嘘です!
律儀な人なんで、そんなことは決して致しません😊
第62話 政(まつりごと)の始まり(後編)への応援コメント
なるほど、新しい国づくりには新しい仕組みが必要、ですか。
拙作はそろそろラストバトルを控えて作者的にはクリア後にどうやって平和になったかを考えていかなければならない時期でしたので、凄ーく参考になりました!
作者からの返信
全く新しいことを始めようと思ったら、それにふさわしいシステム作りは必須ですよね。
日本史上でも、最も大きな2つの改革、つまり武士の世を確立させた鎌倉幕府の創設、封建時代を終わらせて近代国家への幕開けとなった明治維新、これらにおいてはいずれも新しい政治の仕組み、機構が作られています。
これらと比べれば、例えば室町幕府の設立や、織豊政権、江戸幕府などは、確かに大きな事件ではあるものの、以前も以降も武士の時代であることに変わりはない訳で、そこまでの大変革とは言えないのではないでしょうか。
だからWEB小説の歴史もので主流を占めている戦国時代を舞台とした物語が、「技術改変」「天下統一」ばかりを語って、あまり「政治機構の変革」について触れないのは、あらためて考えれば仕方がないと言うか……
本文では触れませんでしたが(本作より後の時代の事になるので)、平家政権の崩壊を考えてみれば、このことはよくわかります。
武家の力によって成立した政権でありながら、平家は貴族化してしまい、娘を天皇家の妃にして子供を産ませ外戚になるとか、一族を全国の受領に任命するとか、やることはそれまでの政治システムの中で藤原氏の真似事ばっかり。
新しい時代の到来を期待した全国の武士たちは、自分たちの土地所有の権利を始めとする諸々の権益が認められることもなく失望したでしょうね。
だからこそ、源氏の生き残りである頼朝を旗印にして新開地である関東の武士たちが立ち上がり、ついには平家を倒した。
これがもし、平家が新しい政治のシステムを確立して武士たちを保護する方向に向かっていれば、誰も頼朝の蜂起に参加しないし、そもそも蜂起自体も不可能だったかも。
源平の戦いと言いますが、あれは貴族化した平家と、武士の権利を確立せんとする、関東を中心とした武士団の戦いですね。
だから鎌倉方にも平氏が(清盛を棟梁とした伊勢平氏、いわゆる「平家」ではないですよ)多くいます。
北条氏も平氏の一族だし、初期に頼朝の大きな力になった千葉常胤も上総広常も平氏です。
で、勝利の後は、守護地頭の設置を朝廷に認めさせ、鎌倉に幕府が作られ、武士のための政治機構が整えられ、御成敗式目が定められる。
そう考えると、あれは政治的にも嘗てない大革命ですよ!
だからこそ、それを理解できなかった義経が後白河法皇に篭絡されて官位を貰うなどして頼朝の勘気を被り、平家打倒の大功労者でありながらも最後は粛清されるんですけどね。
頼朝からすれば、自分は武士の権利確立を目指す集団の旗印として担がれているのであって、その立場からすれば、朝廷という古い権力に取り込まれようとしている義経は、自分の弟であるためにいっそう許せない。
許してしまえば自分の立場が危うくなる。
主にそういう理由で義経討伐を宣言するんです。
いっぽう義経はというと、院宣を得るなどして逆に頼朝打倒を目指すんですが、その時も義経を支持する勢力が殆どないでしょう?
それはつまり、頼朝の関東政権こそが武士の権益を代表する組織であると既に周知されていたということでしょうね。
新しい世には新しい仕組み、システムが不可欠っていうことから、ちょっと話が広がっちゃいましたが、そういう訳で政治機構の話を本作に盛り込みました。
話としては盛り上がりがなくて、理屈っぽくって、あんまり読者受けのするところではないですけどね。
それに、「武士のための政権」では面白くないので、一足飛びに「人々皆のための政治」にしちゃいました。
その辺は、本作は純粋な史伝小説ではなく、伝奇小説、もっと言えばタグに書いているように「歴史ファンタジー」ですので、お許しください。
内容が内容なので、長文になってしまいました。
これひとつでエッセイにでもなりそう (笑)
まあ、私独自の研究や解釈ではなくて、歴史家さんたちの共通した意見であって、司馬遼太郎さんなども既にあちこちで書かれてるんですけどね。
さあ、内政編はほぼ終わりで、次話(第63話)の後半からは新展開、新たな大戦の始まりです。
いよいよ鎮西統一も佳境!
お楽しみに😄
第85話 神々に挑むへの応援コメント
おめでとう御座います(≧∇≦)!
作者からの返信
カクヨムコン10 の読者選考通過の件ですね。
ありがとうございます。
まあ、これから最終選考が本番ですけどね。
そういえば、どなたかが近況ノートに、「地区予選を通過したみたいな😄もの」と書いておられて、笑ってしまいました😄