コメント失礼します。
玉藻さんへの疑いが膨れ上がり、遂に手放してしまいましたか……!
一度疑心暗鬼になるとだめですよね。
もちろん、ご自身が置かれた現在の立場もあるのでしょうが。。。
しかし齢3歳で成長っぷりも腕っぷしも凄いですね、八郎さん。
これからどんなふうに成長していくのか、怖いような楽しみなような……です。
作者からの返信
まあ、今も昔も男性にはありがちな嫉妬と疑惑、そこに御家大事という当時の考え方も相まって、更には玉藻の正体は「アレ」ですから、恐怖にも駆られて為義は玉藻を手放してしまいました。
さあ、昇殿した玉藻がこれからどう暗躍するのかが一つのお楽しみです。
それから八郎に関してですが、為朝は伝承では4歳(しかも数え年)の時に牛車をひっくり返したそうで、本作では敢えてそのエピソードは取り上げませんでしたが、なにしろ一矢で軍船を沈めたとか、人間離れしたエピソード満載のお人です。
ならば本作の八郎にも、幼くしてこのぐらいの成長ぶりは見せてもらわないと。
これからもどんどん心身共に成長しますので、お楽しみに😊
安倍晴明の名前がでてテンションあがりました
作者からの返信
登場したのは晴明ではなくて、子孫の陰陽師ですけどね。
しかも名前が出てくるだけで、すぐにお亡くなりになってしまいました (^^;)
でも、この方の息子さんも有名な陰陽師で、いずれ八郎とタッグを組んで、ラスボス退治に活躍する予定です。
投稿ご苦労様です。
随分と詳しく調べられてますね。感心します。
以前、宋の歴史を調べていた時、官職の前に付く『権(=仮の)』の意味がつかめず、むしろ逆に捉えていたことを想い出したりしました。嫡流なのに権陰陽博士(陰陽博士より一段劣る)なのかと想っていたら、死んでしまいましたね。続きを読むのが楽しみです。
作者からの返信
安倍晴明自身が、天文博士にはなっていますが、陰陽寮を束ねる陰陽頭に就任することはなかったようです。
当時は陰陽道といえば晴明の師匠筋にあたる賀茂氏の権威が高く、それに比べて安倍氏は後継ぎの早世や内紛が続いて衰勢にあったと言われています。
実際に泰親も兄の政文が急死したため後継となり、庶流の兼時を後見として成長しましたが、後にはこの兼時一派と安倍氏の嫡流、氏の長者の地位をめぐって争っています。
当時は能力よりも「家」代々の権威が重んじられる時代でしたし、上記のような事情もあって権陰陽博士の地位にとどまっていたのではないでしょうか。
ちなみに本作では早々に退場頂きましたが、史実の泰親は長寿かつ相当に政治力のある人物で、70歳を越えてついに陰陽頭に任命されています(ただし、その後の陰陽頭はまた賀茂氏ですが)
この泰親の息子が玉藻前の説話に名前の見える泰成です。
彼には後に八郎と強力タッグを組んで玉藻前・九尾の狐退治に大いに活躍してもらう予定です。
本人にしてみれば仇討ということになりますね。
お楽しみに (^_^)
こんにちは
自主企画へのご参加ありがとうございます。
鎮西八郎為朝……いいキャラですよね。
いずれミサイルみたいな強弓が
うなるのを楽しみにしています。
それにしても上手い。
いかにも歴史小説なんだけれど
読みづらくない。
たいへん参考になりました。ありがとうございました。
作者からの返信
はい。第33・34話あたりでは、弓で船をバリバリ沈めております 😄
歴史小説って、読みづらいんですかね?
私としては、歴史に題材を取ったものと現代ものとかの別なく、文章は全て読みやすさが大事かと。
まあ、歴史ものはそれなりに時代の雰囲気とか重厚感とかは大切なんでしょうけどね。
でも、本作は純粋な歴史ものではなくて、あくまで歴史的要素を背景にした「伝奇」と思って書いております。
だって、「九尾の狐・玉藻前」とか、「それが源八郎為朝の母親だった」なんて設定からして、全然「歴史」じゃないですものね (^^;)
玉藻前と言えば、大妖怪九尾の狐で有名ですね。
下手に手を出すと命が危うい気がします……。
作者からの返信
個人の命が危ういどころか、王朝が滅びますよね。
でも、為義も鳥羽上皇も、この時点では玉藻の正体を知りませんから (^^;)
それが分かるのは、ずっとずっと先のことです。
子どもの頃、椿説弓張月の子供用の訳本を読んでいた頃を思い出し、ワクワクします。
日本は源義経の出現で初めてアイドルを得たという説がありますが、初めて得たヒーローは源為朝の出現だたという雰囲気がありますね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
義経が日本で初めてのアイドルだという説は、私も確か司馬遼太郎さんのエッセイで読んだ気がします。
で、為朝が初めてのヒーローっていうのは、言われてみれば確かにそうかもな~と思いました。
書き始めた時は、そこまで考えていなかったので (笑)
義経も為朝をリスペクトしていた節もありますよね。
本当は義朝の八男なのに、為朝に遠慮して九郎と称したとか、屋島の合戦での弓流しの逸話とか。
本作を書き進めていく上で、あらためて気の引き締まる思いです。
物語が動き始めましたね。
為義と八郎、そして玉藻はどうなってしまうのでしょうか。
作者からの返信
どうなるんでしょう?
作者にもさっぱり (笑)
後はキャラ自身が動いてくれるまま、ですかね。
玉藻なんとかって、安倍晴明でもでてくるよな〜、でも、ちょっと時代がずれてるよな〜?(歴史うろ覚え)と思って読んでました。
もう、いろんなお話がごっちゃになってきて、妲妃とか?
玉藻……怖すぎます(^_^;)シツレイシマシタ
作者からの返信
玉藻前のモデルは美福門院と言われており、鳥羽法皇の后であり近衛天皇の生母、保元の乱や平治の乱の一因を作った方ですから、ちょうどこの時代ですね。
説話には安倍晴明が出てくることもありますが、おっしゃるとおり、それはやはり時代がすこしずれていて、晴明のネームバリューゆえの誤解でしょう。(晴明のお母さまが狐だという伝説もありますが、それはまた別のお話)
「御伽草子」や「絵本三国妖婦伝」などでは登場するのは晴明の子孫の泰成です。
この方のお父様が本作に登場した泰親で(早々に退場なされましたが)、息子の泰成は後々重要な役どころで登場予定です。
周の褒娰や、殷を崩壊させた妲己、天竺の摩竭陀国を滅ぼした華陽夫人も九尾の狐の化身と言われており、それがある時代に日本に渡ってきたのが玉藻前の前身…… おっと、これ以上はネタバレになりますね。
企画から来ました。
歴史関係は疎く、知識もないのであまり読む機会がなかったのですが、楽しめる上に勉強にもなってお得感を感じましたw
やっぱりこういうのを書く時は調べたりするものでしょうか?
私は調べれば調べるほど何が真実か分からなくなってしまうので学がある方が羨ましいです……
作者からの返信
「お得感」とは!
感想コメントでは初めて聞く面白い表現に笑ってしまいました😊
調べるのは、そうですねぇ……
私の場合は、今までずっと自分の中に蓄積されてきたものを基盤に置いて書きますね。
新たに「これを書こう」とか考えて、それから調べるっていうことは無いです。
にわか仕込みの知識だと、物語が不自然になったり、底の浅いウンチクばっかりになってしまうような気がするので。
でも、細部の確認は必要ですね。
昔に読んだ本を引っ張り出してきたり、NET上で検索してみたり。
何が真実かっていうのは人によって解釈が違ったり、時代によって見解が変化したりするので、突き詰めればきりがないかと。
私も自分の見解で書いてます。
特に本作は純粋な歴史ものというよりは伝奇ものですし。
為朝っていう人は、あまり記録が残っていないんですよ。
一矢で軍船を沈めたとか、大蛇を退治したとか、荒唐無稽な伝説ばかりは沢山ありますけど (^^;)
そこでいっそのこと九尾の狐・玉藻の前の息子にしちゃって、歴史の大筋は押さえながらも、大部分は創作の世界で人物造形し、大活躍をさせることにした次第です。