"その高さがまた、見上げると首が痛くなるほどである"
"ついては新たな名前が必要だ。八郎よ、わしに名前をくれい"
"武は武者の武、蔵は大蔵経の蔵から取ったのだ。経律論の三蔵をまとめた、尊い仏典の総集の名だぞ。どうだ、武蔵坊弁慶とは、勇ましくも知恵のありそうな名前であろうが"
すこ
作者からの返信
え~と、どこがどう「すこ」なのでしょうか? (^^;)
とにかく、コメントありがとうございます。
以前、NHKで中村吉右衛門さん演じた武蔵坊弁慶は絶品でした。ドラマの中でも鬼若って言ってたような気がしてました。
当たったのでニンマリ。
これから先も楽しみです。
特段、考察家ではありません。
作者からの返信
いえいえ、考察家なんて思ってはおりません (笑)
「鬼若」の名をそのまま登場させたのは、弁慶の伝承を尊重したかったのと、気付く方には気付いて頂きたかったからですので。
ドラマ「武蔵坊弁慶」は私もDVDで全話観ました。
さすがは歌舞伎で弁慶を得意とする吉右衛門さんだけあって、凄く弁慶らしくって良かったですよね。
今でもあの弁慶のイメージは頭の中にあって、この作品を書く時にも少し影響を与えてるかもしれません。
弁慶は実は生年不詳で、実在さえも疑われている人物なんです。
「平家物語」には、ほんの少ししか記述が無くて、鎌倉幕府の公式の歴史書と言える「吾妻鏡」には全く出てきません。
だから今に残る弁慶にまつわる話やイメージは「義経記」や「弁慶物語」など、後世に書かれた物語文学に基づくものばかり。
ほとんどファンタジー世界の住民です。
ただ、実在したとしたら、義経よりは結構年上であることは間違いありません。
ですから本作では八郎と同世代に設定してみました。
加えて時葉は信西館のエピソードで明かした通り義経の母の「常盤御前」(史実では為朝の1歳上)ですから、この2人が重要登場人物として、この先も八郎にどう絡んでいくのか、活躍を乞う御期待です😊
コメント失礼します( ´ω` )
とても面白く、どんどんと読んでしまいます。鬼若は名前の段階で弁慶かなぁと思っていましたが、作者様のオリジナリティに脱帽です。
となればもしかすれば時葉は常葉……|´-`)チラッ
なんて想像しながら読むのも楽しいです。
いつも素敵な物語をありがとうございます。
作者からの返信
ありがとうございます。
「とても面白く、どんどんと読んでしまいます」なんて最高の賛辞を頂き、作者としては嬉しい限りです。
仰る通り鬼若は弁慶、時葉は常盤御膳でございます (^_^)
調べていくと、弁慶は生年不詳ですが状況から考えて為朝とは近い世代、常盤御膳は為朝の一歳上なんです。
そこで、筆者の創作ですが、強引に本作に登場して頂きました。
今後、どんどん活躍の場面が増えていきますのでお楽しみに。
史実との折り合いは最終盤でつけるつもりです。
そうしないと、後の義経さんの活躍がなくなってしまいますものね (^_^)
海や海賊も出てきてスケールがまた広がりましたね!
武蔵坊の武蔵って、私も武蔵の国だと思ってました……。
押しかけ女房に押しかけ郎党が加わり、八郎さん心強いですね。
作者からの返信
はい、これからもどんどんスケールが広がります!
武蔵坊は本当は「武蔵の国」かもです。
平家物語や源平盛衰記に弁慶と並んで名前の載っている常陸坊海尊の「常陸」もやっぱり国の名前ですから。
でも物語文学である義経記や弁慶物語とかには熊野の生まれとあって、父の名前は弁昌、師は慶心となってますから、本作ではそれに倣いました。
弁慶って吾妻鏡みたいな史書には名前も出てこないんですよね。
だから今に伝わる有名な話は物語や民間伝承とかの後世の創作ばっかり。
ほとんどファンタジー世界の住人です。
武蔵「坊」ていうのも、法然「房」みたいな房号じゃないし……
押しかけ郎党はいいとしても、押しかけ女房は心強いのかなあ?
八郎は案外、頭を抱えてたりして。
あの性格だから、「なるようになれ!」って感じかな?
>ああ愉快じゃ。こんな清々しい気持ちになったのは、生涯において初めてぞ
弁慶さんの誕生ですねぇ。凄く格好良いです。
作者からの返信
ここまでお読みになったならもうバラしてもいいと思いますが、時葉のモデルは実は義経の母として有名な常盤御前、そして鬼若は本エピソードで明らかにしたように弁慶だったんです。
この二人は史実では為朝と接点が無いんですが、常盤は1138年生まれで為朝より1歳だけ年長、弁慶もいろいろな状況証拠から考えてほぼ同年代でもおかしくないので、本作では重要キャラクターとして八郎に絡ませてみました。
義朝や義経との関係については終盤の大きな出来事で収拾をつけるつもりです。
でも、その後に更にクライマックスで颯爽と再登場したりします。
お楽しみに (^_^)
押しかけ郎党弁慶さん!
嫁取り、名付け、次々に元服したばかりの八郎に、大きな事が起こりますね。(笑)
勘当されてから、流れが変わったように大きな事が立て続けに起きて刺激的です。
大きな船にも乗っちゃいましたし、郎党も増えた。なんだか順調です。
恐ろしい母親と距離が離れてしまえば、大丈夫でしょうか。
コメント失礼しました。
作者からの返信
暫くじっくりと八郎の成長にお付き合い頂きましたが、お待たせしました、いよいよ疾風怒涛のように事件続発、大活躍です。
玉藻とは距離は離れましたが、どうでしょう……
それぐらいで諦めるような甘い女ではないでしょうね。
でも、それに八郎がどう対処していくのか。
お楽しみに。
ちなみに鎮西でも重要人物が何人も現れますよ (^_^)
坊主で名付けといえば弁慶!いやしかしアレは義経に付き従うハズだから別人だよな……と思って読み進めてたらホントに弁慶でびっくりしました。
ちなみに我が越後・新潟には『佐渡の寿司、弁慶』という名店があります(関係ない)
作者からの返信
弁慶は生年不詳なんですが、いろんな状況から見て為朝と同年代か、それに近いんですよね。
まあ、非実在説もあるぐらいの、なかばファンタジー世界のお方です。
それで八郎の仲間にしちゃいました。
義経とどう繋がっていくかは、物語のずっと先の方で明かすつもりです。
それまでのお楽しみということで (^_^)
「佐渡の寿司、弁慶」、美味しそうですね。
あ、そういえば、日本全国の日航ホテルには、「弁慶」っていう和食のお店がありますよね (これも関係ない?)
にこにこにこにこ(途中から察しましたが、この展開、関係性好きです)
それぞれの人生が後の世に続いていく感がありとても良いですねぇ。なお、時葉とその子の後の運命に思いをはせ……(口をつぐむ)
作者からの返信
為朝は1139年生まれ、時葉、つまり史実での常盤は1138年生まれです。
同世代なんですね。
本作の設定では今の時点で為朝が13歳、常盤が14歳。(拙作は一応は歴史ものなので、満ではなく数え年です)
平治の乱はこの9年後で、その前年にかの有名な「あの子」が生まれています。
弁慶は生年不詳。
吾妻鏡とかの信頼できる史書には、この人の記述がほとんど無くて、伝わっているのは「義経記」とか「弁慶物語」とか、物語文学中の逸話ばかりです。
でも、立往生を遂げた年から判断すると、まあ二人と同じぐらいの年頃でおかしくはないだろうと考えて、為朝と絡ませてみました。
時葉と弁慶のこれからの運命は、なにしろ有名な方たちなので、知られている話とあまりにかけ離れてしまうのも興覚めでしょうから、存分に自由奔放に活躍してもらった後、終盤のある大きな出来事で収拾をつけるつもりです。
…… でも、その後に更に重要な場面で再登場したりします (^_^)
お楽しみに!
コメント失礼します
水軍の話、とても興味深く読みました。
勉強が、すごいですね。
貿易船と港の在り処に、ちょっと興味を唆られたことがあったので、フィクションであっても、資料の取っ掛かり的な意味でもおもしろいなと思いました。
もちろん、お話もおもしろいんですけどね
作者からの返信
勉強というか、昔からいろんなことに興味があって、ちょこちょこと調べてるうちに身に付いた知識ですけどね。
特に海賊には心惹かれるものがあって、日本だけじゃなくて、古今東西の世界中の海賊について何冊も本を読み漁ったかな。
さあ、これから鎮西に渡って、それこそ海賊衆が本格的に登場です。
お楽しみに (^_-)-☆