概要
血と火の粉と不条理を浴びて、而して最後に呵々と笑め。
時は天正五年、所は近江国。
今をときめく織田家に仕える武人、直刃は、近頃近江の各所で頻発する人食い虫の調査と撲滅を命じられる。古くより近江に根づく言霊使いの一族、波分家の名代たる未散と共に任務にあたる直刃は、人食い虫の被害を受けた片古家を訪れる。惨劇から生き延びた二人の女性、あやめと万由も加えて常ならざる異形の虫を追う中で、直刃はかつて無力に打ちひしがれたある人間の葛藤、怒り、そして覚悟を目の当たりにすることとなる──。
淡き海を戴く国にて織りなす、人に似て非なるものと絶えぬ火片の異聞綺譚。
今をときめく織田家に仕える武人、直刃は、近頃近江の各所で頻発する人食い虫の調査と撲滅を命じられる。古くより近江に根づく言霊使いの一族、波分家の名代たる未散と共に任務にあたる直刃は、人食い虫の被害を受けた片古家を訪れる。惨劇から生き延びた二人の女性、あやめと万由も加えて常ならざる異形の虫を追う中で、直刃はかつて無力に打ちひしがれたある人間の葛藤、怒り、そして覚悟を目の当たりにすることとなる──。
淡き海を戴く国にて織りなす、人に似て非なるものと絶えぬ火片の異聞綺譚。
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