第30話 次の日

次の日


朝はいつもの作業を続けていた、バイオトープへは担当の人数が作業車に乗りそして護衛の強化ロボットが一機付くといつものように作業場へと向かっていく。

それから1時間ほどが過ぎ、丘のスロープあたりから数人の人影がこちらへと歩いてくる、足取りはややぎこちない。

一人は遠目でも分かったがどうやら女性の様、もう一人は背中に大きな荷物を積んでいる。

当然のことながらこちらから2人が対応するため彼らに近づく、もちろん気功防御術で強化してから。


「そこで止まれ」

「どこから来た?」

「荒地の向こうからです」

「何しに来た?」

「私たちは行商人です、今回は着るものと宝飾品を少し持ってきました」

「そうか、だがここのシェルターで宝飾品は買えないぞ」

「そうですかそれでは着る物ぐらいしか売るものはなさそうですね」

「そうだな」

「船に戻ればほかにもいろいろ商品はございますが、こちらの責任者の方とお取引できませんでしょうか?」


商人の話を伝えに一度シェルターに戻る、答えはすでに決まっているが悟られないようにするためだ。


「隊長と話が付いた」

「よしそれじゃ中へどうぞ」


商人に変装したエルフの女性と従者に変装した魔族はシェルターの中へと足を踏み入れる。

そしてそれを合図に外で見張っていた仲間が残りの海賊を手早く無効化する。

海賊は一人一人が全員連絡装置を持っているわけではない、たいていが先導する役で一人と監視する役で一人と、合計2人が通信機を持っている場合が多い。

まずは一番外側約1k先で見張っている海賊を無効化。

他の場所にいた海賊も、シェルターの仲間が見つけ次第捕まえて縛っていく。


「よくいらっしゃいました、私はここで責任者をしていますコッドですよろしく」

「私はチャンリー・キルム、商人をしております」

「それでは本題に入りましょう、どのような商品を?」


従者がこそこそしているのを見て次の作戦へと移る。


「おい・おとなしくしろ!」

「あんたもだ」

「な!」


シュウが隠匿の魔法を使い従者の腕を取る。

そして女王も近寄ってくる。


「もうバレバレなんだよ、海賊さん」

「あなたは確か…」

「久しぶりチャンリー」女王

「?来てはだめです!」チャンリー

「あれが女王!」海賊の手下

「バキッ!」


お付の従者が背中に手を回し何やら操作しているのを見て、シュウは彼の首筋を手刀で叩く、手下は白目をむいて気絶したが起爆装置が作動してしまったようだ。

背中に背負っていた荷物からピッピッと言う発信音が聞こえるどうやら中身は爆弾の様だ。


「やばっ!そいつをすぐに放り投げろ!」コッド

「了解!」

「タタタ、ブン!」


シュウはすぐに背負子を手下から取り上げるとシェルターの出口へと走り出す。

そして爆弾の入った荷物を強化した腕力を使い誰もいない空へと放り投げた。


「ドーン!」


どうやら間一髪と言う所で間に合ったようだ、シュウはシェルターの中に戻ると手下に隷属の魔法を掛ける。


「あっぶね~~まずは手下に魔法をかけないと」

「かの者の心をわが手に、心意掌握!」

「それで君は命令されただけだよね、何か罠とかしかけられてない?」

「私…」商人

「一応調べてみるね、スキャン!」


チャンリー・キルム

19歳

女性

惑星エルブン出身

種族 人族とのハーフエルフ

犯罪係数 ブルー

魔法熟練度    222/300級

剣術        45/100級

小剣術       44/100級

槍術        34/100級

弓術        97/100級

体術        37/100級


HP  1300/1000    ヒットポイント(体力)

MP  1440/2000   ミッションポイント(マジックポイント)

SPD   76/100  スピード(足の速さ)

AGI   44/100  素早さ(敏捷度)

AT    67/100 アタック(攻撃力)

MAT  129/200 マジックアタック(魔法攻撃力)

DF    65/100 ディフェンス(防御力)

MDF  176/200 マジックディフェンス(魔法防御力)

FA   199/200  フィンガーアクション(器用さ)

IT    76/100 インテリジェンス(脳力、頭の良さ)


魔法※火2水5土5風6聖3光4闇1無4

※現在の悩み これからどうなるの? 死なないで済んだ ???もうあそこには戻りたくないけど仲間を助けなくちゃ。



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