第14話 本日の作業
本日の作業
朝6時が過ぎた頃、皆が起きだすとあっという間に洗面所には列ができる、添えつけてある鏡と洗面台は3つしかないので早い者勝ちだ。
その後食堂で弁当を受け取ると強化ロボットを格納してある倉庫へと向かう、その途中でエージが話しかけてきた。
「おはよ~」
「ああ、おはよう」
「で シュウどうすんだあれ管理に毎回500Gかかるんだぜ」
「そりゃお前と同じ採掘に行くにきまっているだろ」
結局シュウは新しく採掘を始める11地区のガーディアンを排除する作戦に参加した。
墜落した宇宙船の捜索は連邦軍とサルベージ船が来るまでお預けとなった。
「シュウは今日初めてだから言っておく、命令は絶対だ、余計なことはするなよ」
「了解しました」
コッド隊長に命令された通りできるかどうかは分からないが、初めてのことなので慣れるまでは少し時間がかかるだろう、まあエージもいることだし分からないことは聞けばいい。
朝7時、本来昨日行うはずだった11地区の解放作戦は今日実行する、強化ロボット5機バックカバーが7人の12人編成。
先頭をコッド隊長の強化ロボットが進んで行く、戦闘用の機体はゴツく、大きく、まるで肩を怒らせて突進する昔のアメフトの選手のような外観、そしてガンメタリックの迷彩塗装。
初めて見たときは6歳の時だった、この星に来て2年後仮設の孤児院から30人の戦災孤児がこのシェルターにやってきた。
それまでは戦闘タイプの強化ロボットを見たことなどなかった子供たち、初めて見たとき数人の孤児が泣き出したことがあった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます