第11話 狩猟実習 その1
学園では座学以外の授業もある。
それが、魔法演習、迷宮実習、狩猟実習である。
魔法演習は文字通り座学で学んだ魔力の使い方を実際にやってみる授業である。
迷宮実習はこの世界でダンジョンと呼ばれる場所でどの様に活動すれば良いのか、何を調べれば良いのかを学ぶ、いわばサバイバル実習に近い。
この学園では魔法を研究するだけでなく、この世界の歴史やダンジョンという存在そのものを研究する分野も存在するのだ。
狩猟実習はダンジョンで魔物に出会った時に身を守る為の戦闘訓練に近い。
セリア「狩猟実習も本格的に始まりますね。」
ユーナ「き、緊張してきました…」
リーク「ようやく始められるのか、待ちくたびれたぞ。」
グラン「初回と2回目の授業は諸注意とか座学メインだったからな。」
授業開始前に指定の集合場所にはほとんどの生徒が集まっており、グラン達も集まっていた。
やがて教師達がやってくる。
ルティファ「集まっているな。今日は初の狩猟実習だ!事前に教えたように毎回の授業では四人一組で班を組んでもらう!決め方はくじ引きだ!どんな相手と組むことになっても臨機応変に対応できるようにこの授業では訓練する!ただ、個人の力だけでなく、サポートや指揮等、総合的な力を評価する!馬鹿力だけが取り柄の木偶の坊はここでは通用しないからな!状況に応じて自分がどの役割であるのが的確かしっかり考えろ!」
生徒一同「はい!!!」
アリサ「それではくじ引きを行います。札に書かれた数字が班番号なので忘れないように、なお赤色の札が各班に一つありますが、それを引いた人がその授業中のリーダーとなりますので理解しておくように。」
そして各々クジを引いていく。この時、主人公であるレイブはセリアと同じ班になるのだが。
リーク(…俺は16班か、リーダーではないな。メンバーは誰だ?)
レイブ「師匠!何班でしたか?」
リーク「16だ…」
レイブ「同じ班ですね!宜しくお願いします!」
リーク(勘弁してくれ…)
レイブ「向こうで集まってますから行きましょう!」
そのままリークはレイブに連れられて行く。
他の面子もそれぞれの版に向かう。
16班
リーク「16班だ。お前がリーダーか?」
コウ「あ、はい。今回リーダーになったコウです。え〜と…じゃあ自己紹介をしますかね?」
レイブ「レイブです。よろしくお願いします!」ペコリ
リーク「リークだ、よろしく頼む。」
カナン「カナンで〜す!よろしく!」
スイン「スインと申します。」
6班
グラン「ここ6班?」
ステュール「あ、はい!グランさん!」
カリナ「本日はよろしくお願いします。」
グラン「こちらこそよろしく。」
挨拶をしていると少し小柄な女子がグランに近づく。
サリー「…グラン様と同じ班。光栄。」
手を差し出してくる。
グラン「ありがと。今日はよろしく。」
それぞれ挨拶をしていると最後の一人がやってくる。
グラン、ヘレン「「あ…」」
グラン「えと…よろしく。」
ヘレン「はい、よろしくお願いします。」
グラン「リーダーでいいのかな?」
ヘレン「まあ、はい。そうです。」
11班
セリア「それでは皆さんよろしくお願いしますね。」
ユーナ「よ、よろしくお願いします!」
シーナ「よろしくお願いします、殿下。ユーナさん。」
コウ、ヘクター「「よろしくお願いします。」」
セリア「私の事は名前で構いませんよ。」
各班、それぞれ挨拶を済ませる頃に説明が始まる。
ルティファ「この授業ではチームプレーに慣れてもらう。初回の授業だから出現する魔物のランクは★3以下に設定している。各自、チームワークを重視して取り組むように。授業の後に今回の実習の反省点等をレポートに書いて次回提出してもらうからな。」
アリサ「今回の内容はシンプル。出現する魔物を全員で対処しながらゴールを目指すこと。あくまで今回の授業ではチームワークがテーマですから、倒した数やゴールまでのタイムは関係ありません。皆で協力して頑張って下さい。途中でやられても成績には影響しません。ただしレポートには反省点をしっかり書いて下さい。成績はそこで付けます。それと班同士での妨害は禁止です。授業によっては許可しますが今回は認めませんのでご注意を。」
ルティファ「それでは各班、魔法陣の上に立つんだ。開始の合図と共に転送する。」
それぞれの班が描かれている魔法陣の上に立つ。
ルティファ「準備は良いな?それでは実習開始!」
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どうも湯豆腐です。ちょっと長くなるので分けました。
最近、忙しくて書き溜めする余裕が無いので出来上がり次第上げてる感じです。
頑張って続けるので温かい目で見てくれると幸いです。
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