第6話 修行と双子

ルティファとの修行の内容は主に戦闘技術を鍛える物だ。

構えの仕方から突き蹴りのやり方など近接格闘術を主に教えてもらう。

勿論複数の魔法を常時発動しながらだ。


ルティファ「もっと拳を突き出せ!!もっと反応速度を上げろ!占術と他の魔法を同時発動できるようになるんだ!身体強化と併用できるようにしろ!しっかり声をだすんだ!念動力が弱くなってるぞ!分身も乱れてきてる!強くならなきゃ一番で合格なんて夢のまた夢だぞ!!」

グラン「はい!!」


彼女の稽古はスパルタだったがグランからすれば丁度良かった。

ときどき手合わせをしながら確実に技術を磨いている。

やがて夕方になり。


ルティファ「よし!今日はこれまでとする!」

グラン「ハァ…ハァ…ありがとうございました!!」ペコリ


今日の稽古が終わり屋敷に戻ると。


「「お兄様!稽古お疲れ様!!」」ダキッ

グラン「おわっと、ありがとう二人共。」


そう言って彼に抱きついてきたのは、彼の妹と弟の双子の姉弟ミリシャとフレトだ。

二人はグランのひとつ下の妹と弟だ。

グランの黒髪と違って妹は銀髪、弟は赤髪だ。

更に二人は属性を持っている

ミリシャは氷、フレトは炎だ。

彼らは属性持ちだが、決して兄であるグランを馬鹿にしなかった。

目的の為に努力する兄のことを尊敬しているのだ。


グラン(ふたりともかわいいな〜〜。前世は兄弟とかいなかったから憧れてたんだよな〜。)

ミア「二人共!お兄ちゃんの邪魔しちゃ駄目よ!グランは疲れてるんだから!」

「「は〜い。」」


そう言って二人はグランから離れる。


グラン「ただいま母様。」

ミア「お帰りグラン。ご飯出来てるから、汗を流してきなさい。」

グラン「はい。」


ガツガツ

現在のグラン食事量は明らかに増えていた。修行によるエネルギー消費は凄まじく。現在5歳だが彼の食事量は平均より圧倒的に多いだろう。

背もかなり伸びており現在124cnとなっている。

妹弟も兄に負けじと料理を頬張っており。

その光景を両親は微笑ましく見ていた。


ルイス「グラン、修行はどうだ?」

グラン「ゴクン、はい!ルティファ先生に稽古をつけてもらって更に強くなれてると思います!」

ルイス「そうか、よかったな!」


こうした日々を送るなか。

2年後、彼は遂に運命の出会いを果たす。


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次回、満を持して彼が登場です。

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