幕間。 ※この物語は破壊されました

[美人で天才の幼馴染は落ちぶれた俺を逃してくれない]


ラブコメ界の巨匠、愛斗勇気(あいと ゆうき)


彼はラブコメでいくつものヒット作を作り出している。そんな彼の作風にはある特徴がある。

私立遊嵐学園

全ての作品の舞台が同じ学園なのだ。


そんな彼の作品のうちの一つ


[美人で天才の幼馴染は落ちぶれた俺を逃してくれない]


の登場人物を紹介する。



酒井光 (さかい ひかる)


今作の主人公。

私立遊嵐学園に通う2年生。

中肉中背の平凡な容姿で、運動も並だが、

かつては神童と呼ばれた程の頭の良さを持つ。

家は普通の中流家庭であり、普通の幼稚園に通っていたが、幼稚園児らしからぬ頭の良さで周囲から浮いていた。そんな中で、年中の時に自分と同じ理由で浮いていた紗雪に出会う。その頃の紗雪は要領が悪く、効率的な勉強のやり方をよく分かっていなかったために幼稚園の受験に落ちてしまって悲しんでいた。

そんな紗雪を勇気づけるために効率の良い勉強の仕方を考え、実践、紗雪の学力向上に貢献する。そして紗雪のために小学校受験を決意し、両親に頼み込む。両親はまさか光が合格するとは思ってなかったが、一人息子で金銭面の心配も特になかったため記念受験のつもりで許可、見事首席で合格し、神童と持て囃す。

翌年、紗雪も首席で合格し、二人で勉強しながら小学校を過ごす。

この頃から紗雪は勉強しか頭になかったが、光も勉強以外で紗雪と何をして良いか分からずずっと勉強していた。

紗雪からの期待と信頼が厚く、それを若干重荷に思いながらもお首にも出さなかった。それは純粋に自分を慕ってくれる紗雪が可愛らしかったこともあるし、年々美人になる紗雪に惹かれていたことも理由だった。

そして来たる中学受験。最難関の中学を紗雪は狙っており、例の如く光も紗雪のため受験を決意する。順当に行けば間違いなく合格していたのだが、当日重度の腹痛に襲われてしまい精彩を欠き、受験に失敗してしまう。

思春期に入っていたこともあり、腹痛だったことを恥ずかしくて紗雪に言えず、また落ちてしまったことに恥を覚えこの頃から紗雪に対して少し気まずくなってしまう。が、受験に失敗した自分に変わらず接してくれる紗雪に気を良くして、紗雪の中学受験を手伝う。


だが紗雪が自分が落ちた中学校に首席合格してしまったことで強い劣等感を感じてしまう。

受験失敗で神童とは呼ばれなくなった光に取って、紗雪の面倒を見てあげていることが唯一小さな自尊心を満たせる行為だった。

更に紗雪は中学生になりかなりの美人に成長していて、平凡な自分とは到底釣り合わなそうなことも拍車をかけ、構わず自分に絡んでくる紗雪に苛立ちを感じてしまうようになっていた。


気づけば紗雪は中学生で一番頭が良いとまで言われていて、対する自分は勉強に身が入らなくなり特にレベルが高いとは言えない遊嵐学園に進学していた。


そんなある日紗雪に進学校への転校を勧められ、見下されたと感じてしまいこれを一蹴。

同級生や先輩に普通じゃない人達(他作品のキャラ達)がいることを例に出し、そんな学園に通ってるんだと自尊心を剥き出しにして追い返す。

そんな紗雪が同じ学園に入学してきた。

堂々の首席合格者として。


自分があんなことを言ったから、腐ってしまったからだ。紗雪はもっといい高校に行けたのに。そう思ってしまうと同時に、自分のためにあの教育ママを説得して追いかけてきた紗雪に対して強い感情を再発し、自分から会って謝ることを決意する。

しかし入学早々告白されまくる紗雪に臆し、勇気が出ないまま3年生に上がった時、ついに紗雪が牙を剥いて来た。

毎日毎日自分の教室まで会いに来る紗雪

お弁当を作って来たり、いらないと言ってるのに勉強を教えに家まで乗り込んできたり。

逃げても逃げてもぐいぐいくる紗雪。

そんな紗雪に何でそこまで俺に構うんだと聞いた時、紗雪に告白されることになる。 


「同級生に、告白を断り続けて、好きな人でもいるのかと聞かれてしまって。いないと答えたのだけども、私がいつもヒカルはもっと出来る、ヒカルは〜...とヒカルの話ばかりしていることを突っ込まれたのよ。

それは好きなんだよと熱弁されて、ね。

正直ヒカルに対してそんな感情を持っているなんて思ってなかったのだけど、確かに私には気軽に話せる男も興味を持つ男もヒカルしかいないわ。だからこの気持ちは好きなのか確かめようとしているのよ」


美人で、片思いしている女の子にそんなことを言われて嬉しくない男はいない。

そこから光も勇気を出して、紆余曲折あれど二人の距離は少しずつ近づいていき、卒業前に告白、晴れて恋人となった。




紅紗雪(くれない さゆき)


今作のヒロイン。


幼い頃の出来事で光を慕っており、尊敬している。

自分が勉強ができるようになったのは光のお陰と言う気持ちがあるため、今の落ちぶれた光を矯正したいと強く思っている。


光に自分より凄い人が沢山いるとの言葉を間に受け、両親に遊嵐への入学をダメ元で打診する。

が、あっさり許可を出され拍子抜けすることになる。

(裏設定だが、紗雪の両親は遊嵐学園で大恋愛の末結婚しており、また今の紗雪の学力なら高校で寄り道しても問題は少ないと言う気持ちがあった)


そして遊嵐学園に入学するも、あっさり首席合格。同級生は確かに濃い人が多いが、それだけ。特に自分を越える学力の人間も見当たらないまま、2年生に上がる。

光とは喧嘩したっきり会っておらず、どうでもいいと思っていた。その理由を腑抜けてしまったヒカルに呆れ、別にヒカルのことは何とも思ってないからと思っていたが、無意識に友人との会話でもヒカルの名前ばかり出していたことは友人達の中での暗黙の了解だった。自分でも気付いてない心の奥底ではまた拒絶されたらどうしようと思っていたことが会いに行けなかった理由だったのだ。

勉強ばかりで全く自覚はなかったが多少の恋の芽は芽生えていたのだった。


そんな中で、いい加減焦れた同級生達が紗雪を焚き付ける。

そして紗雪は小さな恋心を自覚させられるが、勉強ばかりしていた紗雪にはどうすればいいか分からない。ならばと得意の勉強で数多の恋愛の教科書を読み漁り光に実践。猛アタックを開始して逃げる光を追い回す。


高校2年生の終わり、紆余曲折ありながらも無事に光に告白され、恋人に。

復活した光は難関大学を受験するも、そう上手くはいかず浪人。

だがめげずに二人で仲良く勉強して、晴れて合格、大学で同級生となった。




──────────────────


原作では普通に紅さんは首席で合格したので

光君以外に興味の対象はおりませんでした。

1年生の段階ではまだ恋心はなく、順当に行けば高2になって発芽してましたね。

会えない時間が恋を育むはずでした。


紅さんはこれから得意の勉強で

数多のえっちな教科書を読み漁り、

佐藤君に実践して行きます。


これにて1章終わりです。

読みやすくしたいので大体章毎にこれくらいの分量に抑えていきたいと思ってます。

また、1章はプロローグのような重い話はなく、軽い話に出来たかなと思います。




[★★★]と[フォロー]頂けると励みになります。

お付き合い頂きありがとうございました。



ちなみに本編の紗雪の同級生↓↓


「...紅さん、また佐藤君見てる」


「入学してからずっとだよねー...」


「口を開けば佐藤君の話だし、紅さんって...」


「まぁ佐藤君なら仕方ないんじゃない?私も好きだしー!」


「私もー!あははっ。まぁ紅さんは自覚ないみたいだし、強力なライバルを増やさないようにこれは暗黙の了解ってことで...」


「さんせーいっ」




───


https://kakuyomu.jp/works/16817330649025350671


この原作のストーリーを公開しています。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る