間話。 ※この日常は破綻しています

佐藤君の学園での日常



俺が通っている遊嵐学園には変人が多い。



例えば...






「初めまして、佐藤優!

ボクは都築立花(つづき りっか)

突然だが、君は帰宅部ながら運動神経が抜群にいいと聞いている!何でも構わない、得意なスポーツはあるか?やることは君が全て決めて構わない。ボクと勝負しようじゃないか!」




放課後、帰宅しようとしていた俺に

今突然訳の分からないことを言ってきた

ショートカットで巨乳のボクっ娘美少女とか。

....コテコテすぎないか?



え、てか本当になに?誰?




「...初めまして、都築さん。勝負って...なんでですか?」


「ボクは君と同じ1年生だから敬語はなくて構わないぞ!ちなみに11組だ!

それと、当然の疑問だな!

実は私のバイブルでもある少年マンガのヒロインにな、全ての勝負に勝ち続けた女傑がいるんだ。ボクは彼女に憧れた。だからボクは今まで多種多様な鍛錬に励んできた。そしてこの学園に入学してから、定期的に運動が得意な生徒に相手の得意な条件で勝負を挑み続けているんだ。そしてその全てで勝ち続けている。ちなみに君で82人目だ。ボクは敗北が知りたい。そしてボクに勝てる人がもしもいたならば、嫁に行っても構わない!」



....なんて?

頭がおかしい子に目をつけられてしまったみたいだ。

適当に追い返したいところだが、何だか話が通じるような気が一切してこない。

適当に勝負して負けてさよならするか。


...有象無象の82人目になるのか。

ちょっと癪だな。


だがこの女に勝てる気がしない。

見た目はただの快活な美少女なんだが、

なんだろうこの雰囲気、何かこの子だけ別作品みたいな何かを感じる。



...あ。




「そうか、都築さん。わかった。でも嫁にはこなくていい。ところで、俺の得意なスポーツでいいのか?本当に何でもいいんだな?」


「ほう、もう勝った気でいるんだね!面白い。うん、ボクに二言はないよ。何でも言ってくれて構わない。如何なる勝負も受けよう。ボクはその全てを受けて立つ!都築の家名に誓って」


「じゃあセックス」


「よし!セック...えっ?」


「だからセックス。俺の得意なスポーツ」


「え、え、え?」


「わかる?えすいーえっくす。せっくす」


「な、な、な...なにを言い出すんだ君は!そんなものスポーツではないじゃないか!ふざけないでくれ!」


はぁ〜。この女、何にもわかっちゃいない。


思わずクソでかため息を吐いてしまった俺に思うことがあるのか、生意気に文句を言ってきた。


「な、何だよそのため息は!まるでボクが間違ってるみたいに!どう考えてもおかしいのは君だからね!?」


失礼な。他の誰におかしいと言われようともこの女にだけは言われたくない。



「なぁ、都築さん。俺は何一つ間違った事は言ってない。時に、セックスの経験はあるか?」


「あ、あるわけないだろう!?そう言うのは結婚して、子供を作る時にするものだ!」


「甘い、甘いよ都築さん。そんなぶっつけ本番で上手くいくなんて、セックスはそんな簡単なものじゃない。何のために避妊具なんてものがあると思ってる?それは日々鍛錬するためなんだよ!どうやら、都築さんはセックスの奥深さをまるで理解してないみたいだな」


「そ、そんな...避妊具にそんな意味が...!

だ、だからって、断じてスポーツなんかじゃないじゃないか!」


「はぁ。本当にお前は何にもわかっちゃあいない。

一回のセックスで消費する体力は個人差や状況によっても変わるが、100メートルを限界まで全力疾走するのと同義だ」


「そ、想像してたより激しいものなんだな...」


「あぁ。そして俺はストイックだからな。

日々次なるセックスに向けて身体を鍛えている。見てくれ、この身体を!」


ガバッとシャツを捲り上げ、

俺の磨き抜かれた腹筋を白日の下に晒す。


「す、すごい...」


「これも全てセックスのためだ。

本番に向けて日々身体を鍛え上げている。

なぁ、都築さん。

例えばサッカー。

試合に向けて、まず身体作りから始めるよな?

例えば野球。

試合に向けて、まず身体作りから始めるよな?

いや、全てのスポーツの基本は身体作りからだ。

つまり身体作りが基本のセックスも立派なスポーツなんだよ!」


「そ...そうだったのか...そんなことも知らないでボクは...知らなかった。特に備えなくとも、将来結婚して子供を作る時に普通にできるものだと...」


「無知は罪だよ。都築さん」


「すまない...。だが困ってしまったな。恥ずかしながらボクはセックスについて何も知らない。身体は鍛えてるものの、セックスに向けての鍛錬はしてこなかった。それでは君に勝てるわけが...だが都築の家名に誓って如何なる勝負も受けると言ってしまった...」


「そうだな。俺が君を鍛えてあげようか」


「本当か!?...いや、しかし...君は倒すべき相手だ...そんな相手に師事するなんて...でもセックスの鍛錬なんてどうすればいいか分からないし...えええどうしよう」


「都築さん。倒したい相手に師事して、師事した相手を超える。なんだか少年マンガみたいじゃないか?」


「はっ!たっ、たしかにっ!凄い少年マンガっぽい!よし!佐藤優!ボクにセックスを教えてくれ!そしてボクは君を超える!超えてみせる!」


「あぁ、いいだろう。俺を超えてみせろ、都築さん、いや、我が弟子、立花!」


「...ッッ!はい、師匠!ボク、頑張ります!」




この後めちゃくちゃセックスした。

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