クズでも御しきれぬ薔薇の棘



※かなり下品な回なので注意




──────────────────

















「はぁ。会長...。こんな下品な女だとは思ってなかったですよ」


「いやぁ...言わないでぇ」


「そんな恍惚とした顔で言われてもなぁ...。

本当にど変態ですね」


「あぁっ、ん、激しいっ...

もっとぉ....※自主規制※凄い...」



「お望み通りに。俺にまたこうされるためだけに可愛がってた後輩をわざわざクビにした最低な会長さん」



「ああん。だってぇ...優様の※自主規制※がほしかったんですぅ...。もう※自主規制※じゃダメなの」



「はぁはぁ。優様と会長の絡み...

優様の俺様....尊い。あっ....※自主規制※」






放課後の生徒会室で俺は会長と花山華と絡み合っている。




....いや、ツッコみたい気持ちはわかるよ。

けど少し待ってほしい。

花山華と会長のキャラが崩壊しているがこれは誓って俺のせいではない。

最初からこいつらはど変態だった。

俺が仕込んだわけではない。むしろ付き合わされてる方だ。俺は被害者だ。こいつらが最初からエロ漫画みたいな奴らだった。




...どうしてこうなったか、順を追って説明しようか。




◇◇◇




まず俺は咲夜に、副会長を籠絡することを頼んだ。手段は任せたが、まぁ捕食だったな。

その上で、自分以外の女と仲良く話さないで、と頼ませた。まぁ束縛をさせた。


勿論俺も副会長と言う立場上、生徒会の面々との絡みを無くすのは無理だと思っていたし、他校だからバレないこともあってそう上手くはいかないと思ってた。

多少素気なくなればいいかなぐらいで、時間をかけて咲夜に夢中にさせていけば...くらいの気持ちだったが、こと対童貞においてあいつの悪女ぶりは俺の想像以上だった。


俺に確認する術はないので花山華から聞いたことだが、

何とその日から副会長は会長や花山華、東堂と藤浪に至るまで本当に最低限しか話さなくなったのだ。

話しかけられても相槌のみ。

自分から話しかけることは一切ない。

勿論生徒会業務の必要事項は発するが、本当にそれだけだったらしい。

誰とも話さないのは流石にと思ったのか、同性の早坂とはよく話すようになったらしく、


「いやぁ、優様に聞かされてなかったらホモに目覚めたのかと勘違いするレベルでした」


とは花山華の言葉だ。咲夜...恐ろしい子。





そして俺と花山華だが...

まず花山華は間違いなく処女だった。

それはシーツを見てもそうだし、痛がり方からも演技ではないだろう。


だが行為中、やたらアンバランスに手慣れてる感じがしたのだ。

開発済みであろう箇所も複数見つけた。

だからそれとなく聞いてみたところで、思いもよらぬ爆弾を渡された。



「あはは...。優様に隠し事はしたくないので白状しちゃうと、実は私会長と付き合ってるんです。で、ここだけの話、会長ってすっごいドMなんですよ。もう可愛くて可愛くて。会長の※自主規制※ぶち破ったの私の※自主規制※なんですよ〜」




....いやいやいやいや。



あのクールビューティな女傑と評しても良い女が百合でドMって。

情報が渋滞しすぎだわ。

しかもお前が攻めかよ。

ぶち破ったって。

そんな可愛らしい見た目しておいてエグいな。

しかし俺の予想通りバイだったんだな、こいつ。



そんなことがあったので、勿論俺が花山華に頼んだのは会長との橋渡しだ。

本来は多少ギスギスさせる程度の頼みをする予定だったが、最短で会長の牙城を崩せるチャンスだからな。

同時に何で橋渡ししてもらいたいかも説明した。少し脚色を加えて。


「どう考えても新見の自業自得なのにわざわざ犯人探しをして、証拠もないのにカイさんだと決めつけてるのが許せないんだ」


と言う動機を説明したんだがそれに対する反応がまたドギツくて笑ってしまった。



「あぁ、本当にすいません!あの後私もしっかりお仕置きしたんですが、会長はドMだから私に蔑まれると喜んじゃって...。そうだ、優様、そう言うことなら、もしよければ会長を懲らしめてやってください。私の命令ならなんでも聞くんで喜んで優様に股を開くと思います!」



いやお前から提案すんのかい。

股を開くて。



「いや、華はいいの?彼女なんだろう?」


「大丈夫です!優様と会長のセックスが見れるなんてご褒美です!たくさん可愛がってあげてください!いい声で鳴きますよ?あ、よければ私も一緒に可愛がってもらえると嬉しいです!2人とも、都合の良い※自主規制※とでも思ってください!」


「そ、そうか...」


「そもそも!会長は男女問わず私しか経験がないんですけど...。ちなみに私は女性経験は何人かありますが男性はキスすら優様が初めてです!最高でした!私処女を捧げるなら私の理想の完璧なイケメンってずっと決めてたんです!けど私、自分がSだと思ってたんですけど男の人の、いえ、優様の前だとどうしようもなく※自主規制※になることを知りました。これからも優様のお好きな時に私を使ってくださいね?あぁ幸せ...すいません逸れました。それでですね、そんな会長が最近ちょっと興味を向けたのがよりにもよって早坂一ですよ!はぁ?って感じですよ!あんな暗い男!顔も前髪で隠してるし、どうせ酷い顔してるに決まってます!その癖あんな可愛い子を2人もはべらかして鈍感気取ってるんですよ!あぁ気持ち悪い!まぁ可愛い子を連れてきたのは評価しますけどね!いつか絶対に寝取ってやります!あぁまた逸れましたすいません。で、ですよ!会長×早坂なんてゲテモノカップリング誰得ですか?穢らわしい。そもそも私の会長ですからね!私の認めるイケメンにしか触れさせたくもないです!え?副会長?確かにイケメンですけど私のタイプじゃないんで。まぁ生徒会室にいる分には構わないくらいです。あ、私、この世に美男美女しか認めてないんで。あぁ3年生が会長しかいない理由ですか?外観を損ねるフツメンとかいらないんで頑張って追い出しました!それよりなにより!優様×会長のカップリングとか至高です!夢です!ずっと妄想してました!あぁっ!絶景が見れる..はぁはぁ。あぁ!勿論優様×彩花様のカップリングも神です。何度それを妄想して自分を慰めたか...。あぁ、また※自主規制※きてしまいました。優様、私なんでも言うこと聞きますのでどうかもう※自主規制※て※自主規制※もらえないでしょうか?」




....まぁこんな感じで、花山華はヤバい女だった。

え?人間観察得意なんだろって?

いやこれは無理よ。見抜けん。ギブギブ。





2日後の金曜日、早速花山華と一緒に会長の待つ生徒会室に向かった。

生徒会の仕事は毎日あるわけではなく、この日は誰も来ない日で、そういう日は花山華と会長が絡み合う部屋になるらしい。

生徒会室は防音で鍵も閉まるし、鍵を持ってるのは会長ともう1人誰からしく、休みの日は花山華が受け取る決まりなので誰にもバレないから都合がいいらしい。



ちなみに副会長は今まで堅実に貯めた小遣いを使って咲夜とちょっといいラブホに向かったようだ。


咲夜から

「真君の奢りでバリアンいくぉ(♡ ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」

って連絡がきた。おいたわしや。




「じゃあ優様。私が先に入るので後ろからついてきてくださいねっ。あ、会長には命令済みなのでちょっとびっくりしちゃうかもしれません」


「あ、あぁ...」



サラッと命令済みとか...

しかし命令済みなのにびっくりってどう言う...




「お待たせしました会長!」


「はぁっ、はぁっ、華さまぁ〜。お待ちしておりましたぁ」




...四つん這いでこちらに尻を向けながら

※自主規制※に※自主規制※を突っ込んで待機してる会長がいた。全裸で。




いやぁ、びっくりした。

びっくりしちゃうって俺がかよ。

たまげたなぁ。




「あ!会長!もうこんなにびしょびしょにして!我慢してくださいって言いましたよね!」





「はぁんっ。すいません〜」



な、なんだこれ....

絵面が...



「全く仕方ない人ですね〜。ほら、早くこっちを向いて、優様に挨拶してください」


「うっ...。ゆ、優様...後輩に虐められて喜んでいる生徒会長の蘭です...。この度は私如きが優様に生意気な口を聞いてしまい大変申し訳ございませんでした。今日は沢山お仕置きしてもらうためにはしたなく※自主規制※準備してお待ちしておりました。よろしくお願いします」



「よくできました会長。じゃあ早速、優様にご奉仕しましょう。本物にするのは初めてですけど、いつも私の※自主規制※でやっていることだからできますよねっ?」


「は、はい!あんっ。頑張ります...!」




...あ、ありのまま今起こったことを話すぜ...!

調教しようと思った女が既に調教済みだった。

そして全裸で※自主規制※を※自主規制※に入れたまま、俺のアレを※自主規制※し出したんだ。


なにが起こってるのかわかんねえよな。

俺も全くわからん。なんなんだよこいつら。



「んっ...んっ...」


「いいですよ会長!私もこないだ初めて優様に※自主規制※しましたがこんなに上手くはできませんでした!流石いつも自分に※自主規制※た後の薄汚れた※自主規制※を意地汚く※自主規制※だけありますね!」


「んっ..あひふぁろうごらいまふ、はにゃふぁま...」


「さっ、次はここに※自主規制※てもらいましょう。会長が初めて男の人の※自主規制※を受け入れるところ、私によく見せてくださいね?」


「んっ、はぁ。はいぃ〜」


「優様、お願いします。

ほら会長!ちゃんと自分で※自主規制※て!

はしたなくおねだりしてください!」


「はい!優様...どうかこの...※※※自主規制※※カクヨムの壁※※ノクターンを飛び越えて※※PlusUltra※※※...してくださいませ」




う、うわぁ....変態だぁ....




そこからはまぁ...3人で楽しんだよ。

2人してゴムはいらないとうるさかったがそれだけは譲らなかった。前世と違ってアフターピルを持ち歩いていないんだよな。今度用意しとくか。


終わった頃にはすっかり会長は俺にも従順になった。

初めての男との行為が気に入ったのもあるだろうが、まぁ一番はご主人様の華が俺の奴隷ムーブを勝手に(ここ重要)し始めたから主人の主人として認識したようだ。



いや...あんた腹黒で女傑でこう...なんかもっとこう...一筋縄じゃいかない女的な...いやいいんだけどね?気合い入れてぶっ壊すぜなんて言ったのに既に半壊してね?とか思ってないし。



まぁそんなこんなで、会長に早坂だけを生徒会から追い出すように命令した。

翌週早速実行してくれたよ。

神妙な顔でローターを※自主規制※ながら、な。

言っておくが俺にそんな趣味はない。

花山華の指示だ。

リモコンの操作はなぜか俺に託されたが。

いやどんなAV?もはや性徒会だよ。

ちょっと楽しかったけど!



で、冒頭に戻ると。

これが会長を蔑みながら※自主規制※、

はぁはぁ言ってる花山華を側に置いていた理由だ。



早坂を追い出したことで藤浪と東堂も去るだろうし、副会長は色ボケした。

会長は既にメス豚だったし、書記はど変態だ。


生徒会はぶっ壊したと言えるだろう。

いや既に壊れてたし咲夜と花山華ゲーだろって言われたらなんも言えんが。

...は、花山華を堕としたのは俺だし!



さて、個人的には早坂と藤浪はもうどうでもいいんだ。ただなぁ?両親を馬鹿にした東堂をこの程度で終わらせる気は毛頭ない。

だからお前らも巻き込ませてもらう。




「ああ!※自主規制※ぅぅ!※自主規制※ちゃうぅぅ!」



「優様ぁ、私にもお情けを!※自主規制※てください!」




うるせえ!今シリアスな決意固めてんだよ!




───────────────────



遊嵐学園第31代生徒会長 胡蝶蘭

威風堂々、質実剛健、文武両道、才色兼備

裕福な家庭の生まれでありながら決して驕らず、されど何者にも引かず、媚びず。

日々より良い学園の向上に尽力し教師生徒問わず厚い信頼を寄せられている。

歴代最高の生徒会長と名高い完璧超人。





今日の大人のラッキーアイテムは玩具です。

大概のことは玩具が解決してくれます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る