第18話

「それじゃ行くぞ〜。」


「ワン!」


「キュー!」


タッ  タッ  タッ


山なんかあんまり登んないから慣れないな。というか無人島の砂浜で見えていた山はこの山だったのかな?


「キュー!」


うん?ヘーゼルがなんか見つけたのかな?


鳴き声がした方に顔を向けた。


向けた先には木の実にかぶりついているヘーゼルがいた。


「ヘーゼル。美味しいの?それ。」


「キュー!」


美味しいみたい。とりあえず、ヘーゼルが食べている木の実でも鑑定するか。


『鑑定』


【ダイオの実】C+

皮はダイヤモンド並みに硬いが、瞬間的な衝撃には弱い。味はオレンジに近く、普通のオレンジより数段甘い。ダイオの実はとても希少で、年に一回市場に流通する程度。


「中々珍しそうだし、5つぐらい採取するか。」


木に近づき、ダイオの実を採取した。


【ダイオの実を5つ手に入れた】


よし、登山再開するか。


タッ タッ タッ


・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・



何十分と歩き続けてるけど、まだ山頂につかなのか。疲れたし少し休憩するか。


「コハク、ヘーゼル、休憩するぞ。」


「ワンッ!」


「キュー!」


この二匹はまだまだ元気そうだな。なんか羨ましいな。


「じじくさくなったな。」


とりあえず、飲み物買うか。


通販で水を買い、そして、キャップを開けて一気に飲んだ。


「・・・・・・・・プハァ。運動した後の水は最高だ!」


水を飲み体力が回復したので、山頂を目指して歩く事にした。


「コハク、ヘーゼル、そろそろ行くぞ〜」


「ワフッ!」


「キュー!」


タッ タッ タッ


休憩したから体が軽い。これならすぐ山頂まで行けそうだ。


タッ タッ タッ


「山頂までもう少しだな。よし!コハク、ヘーゼル、こっから山頂まで競争だ!」


「ワン!!」


「キュー!!」


ダッ 


体力を使い果たしたところで、山頂に着いた。


「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・着いた〜。というか、コハクとヘーゼル速すぎだろ。」


「ワフッ?」


「キュ〜?」


いや、そんな普通の速さじゃない?的なこと、伝えなくていいから。


「いやー、それにしても、いい景色だな。」


この島を一望できる高さだな。天気が晴れだし、風が心地良いし、いつか、ここに家を建てたいな。


グゥ〜


「ん?誰かの腹の音がなったな。」


振り返ると、コハクとヘーゼルが何かを期待しているような目でこちらをみていた。


「分かった、ここで昼飯を食べよう。」


「キュー!」


「ワン!」


さて、通販からチーズバーガーをとりあえず8個と丼物を何があるか知らないけど1つ頼むか。


おにぎり

パン

ハンバーガー

カップラーメン

飲み物

お菓子

アイス

酒 ワイン(おつまみ)

揚げ物

焼き鳥

絆創膏

包帯 消毒液

エナジードリンク

丼物


えぇーと、丼物は・・・・おっ、カツ丼か。久しぶり食べるか。


チーズバーガー8個 カツ丼

買値:3500G

買いますか?

はい/いいえ


「はい」


【3500Gを使いチーズバーガー8個と、カツ丼を買いました】


「よし、コハク、ヘーゼル、チーズバーガー食べて良いぞ。」


「ワン!」


「キュー!」


ガヅガツ ガヅガツ


俺も食べるか。・・・っと、その前に鑑定するか。


【鑑定】

カツ丼

肉のボリュームが多いカツ丼。衣はサクサクで肉はジューシーに仕上がっており、米も暖かい。秘伝のタレを使っており、その味は絶品。体力を完全回復する。


「完全回復は見慣れたけど、味が絶品だと。」


これは期待できる。それじゃ食べるか。


「いただきます。」


サクッ


肉が程よく柔らかく、そこに、秘伝のタレが絡み合いとても美味い。


パクッ


米にも秘伝のタレが絡み、そこに肉を合わせると、


・・・・ック〜!いままで食べたカツ丼の中でも一番美味い。




「ごちそうさまでした。」


久しぶりに、良い物食べられたな。


「よし、コハク、ヘーゼル、下山するぞ。」


「ワフ!」


「キュー!」


次はどこに行くかを考えながら下山した。


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