第11話

「・・・・ん?もうこんな時間か。かれこれ一時間ぐらい休んでいたな。結構休んで体力も回復したし、色々と戦利品を確認してみるか。」


そうだな、最初は熊を倒した時にもらったものでも確認するか


「えーっと、これが肉か。どんな効果があるか鑑定してみるか。」


【鑑定】

ブラウンベアーの肉

臭みがあるが、とても旨味が強い。コラーゲンが鳥の骨の約3倍含まれているのでスープなどにするのが良い。


「中々良いな。スープか・・・最近飲んでなかったし、ちょうどいいな。次は皮か。」


【鑑定】

ブラウンベアーの皮

装備類には出来ないが、とても保温性がある。高価で取引される。


「保温性があるのか。ここの島では多分使うことは無いな。まぁ使う事があるかもしれないし保管しとくか。次は爪か。」


【鑑定】

ブラウンベアーの爪

お守りにすると魔除けの効果があると噂されている。武器や防具に加工するのには向いていない。


「魔除けの効果か。必要な素材が集まったらしてみるのもいいかもな。最後は牙か。」


【鑑定】

ブラウンベアーの牙

一匹から2本しか取れない貴重品。爪と同じく魔除けの効果がある。爪よりも魔除けの効果が高い。


「貴重品か。これは大事にしないといけないな。・・・これで戦利品の鑑定は終わったから、後は獲得した称号を確認して終わるか。」


【強大な敵に果敢に挑む者】

自分よりレベルが20より上のモンスターに挑み、勝利した者。自分よりレベルが10より上の強い敵と戦った時に全ての能力が5%プラスされる。


「ほうほう。効果は強いけどレベル10より上だと、今は強いけど後々あまり使わなくなっていくかも知れないな。次の称号は何だ?」


【世界を揺るがす者】

文字の通り世界を物理的に揺るがした者に贈られる称号。何で取れたの?スゴイネ⭐︎(怒)

この称号を獲得するとアイテムのレアドロップが出る確率が5倍になる。


「文面にちょっと圧を感じるんだが。まぁ、レアドロップの確率が上がるのは素直に嬉しいしあっても困らないからな。」


さて、この後どうしようかな?まだ四時ぐらいだし、また森の探索でもしようかな。よし、そうと決まったらコハクのことを起こさないとな。


「コハク、起きろ〜」


「・・・Zzz・・Zz・・クゥアーン」


「起きたなコハク。それじゃあ、もう一回森に行くぞ。」


「ワンッ!」




「やっぱり森なだけあって広いな。」


しかし、360°どこ見渡しても森だな。迷わないようにしないとな。


「お?なんか変な木の実が生っているな。」


形は唐辛子にいていて、上半分は赤く、下半分は黄色いな。みるからに不味そう。


「鑑定してみるか。」


【鑑定】

黄火唐辛子(おうかとうがらし)

下半分は辛くないが、上半分はとても辛い。下半分はパプリカみたいな味。上半分は具体的に言えばハバネロの約5倍の辛さで出来ている。あまり流通しないので、意外と貴重な食べ物?


「へー、俺は食べれないな。絶対に。まぁ、使うことは無いと思うけど10本ぐらいもらっとくか。」


見ている限りは食欲失せなさそうだな。

ブチブチ


【黄火唐辛子を10本手に入れた】


「よし、これだけあれば何か役立つだろう。」


何の役に立つかは分からんが。


「よし、また歩いていくか。」



・・・・・・・・・・・・ん?何だこの家?小屋?みたいなの?


「入ってみるか。」


「いくぞ、コハク。」


「ワンッ!」


「お邪魔しまーす。・・・・・・・・何もないな。でも、何もないから拠点にでも出来そうだな。」


ちょっと、散策してみるか。


「ん?何だこの絵?」


3体の絵があるな。


「一つはドラゴン?だな」


この絵のドラゴンは赤と黒を混ぜた様な色だな。


「二つ目は蛇?だな」


色が白く、赤い目をしていて、頭が二つあるな。


「三つ目は狼?だな」


毛並みが白く、琥珀色の目をしている。


「三つの絵に真ん中に王冠が書かれているな。そして、人々がその三体を崇めている。つまり、昔この世界ではこの三体がこの世界の王だったか、その側近のどちらかかな。」


一つ目と二つ目は見たことないな。三つ目はまさかとは思うがコハクではないよな?


「コハク?この狼に見覚えある?」


「・・・・・・ワフッ」ブンブン


今、コハクなんか考えてなかったか?まぁ、今は知らなくても良いことだっていうことだよな。


「そうか知らないか。まぁ、取り敢えず此処をこれからの拠点として使っていくぞ。」


「ワンッ!」


さて、時間帯的には丁度良いな。今日はここら辺で終わるか。


「それじゃあ、コハク今日は此処までだから。」


「ワンッ!」


「それじゃあ、また明日!」


「ワフッ」


・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・




「んっ〜ー。よし、今日のゲームも終わったな。」


「飯は昼のハンバーグを食べればいいや。」


他になんか冷蔵庫に入ってるかな?


「・・・・冷蔵庫の中にはないな。まぁ、ハンバーグがあれば良いか。」




「レンジで1分半ぐらい温めたしそろそろ食べるか。」


「いただきます。」


ハンバーグは美味いな。明日はどうしようかな。まぁ、家(仮)の周辺の散策及び魔物の討伐をするか。


「ん?もう食べ終わったか。」


「ごちそうさまでした。」


さて、皿洗いして風呂入って洗濯して寝るか。」






「さて、明日も早いし今日はもう寝るか。」


「おやすみ。」スヤァ

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