第27話

「分かれ道に着いたな。」


次はここを真っ直ぐか。


「よし行くか。」


そうして歩いていった。


タッ タッ タッ


しっかしどこまで続いているんだろうなこのダンジョン。五、六階層で終わって欲しいな。その方が楽だし。


そう考えていると敵に出会った。


槍を持った、大きな豚がいた。


「敵か・・・・。この階層敵多くないか?」


まぁ、そんなこと言ってもどうしようもないんだけどな。とりあえず鑑定するか。


『鑑定』


【ブルービックオーク】C+

ビックオークの希少種。ビックオークより体が大きく青いのが特徴。


「久しぶりに希少種出たな。」


しかもオークか。あのオーク肉とか絶対食欲失せる色してるのよな。


「まぁ、倒すか。」


「よし!行くぞコハク、ヘーゼル!」


「ワンッ!」


「キュー!」


ブルーピックオークに向かって魔法を放った。


【雷刃】


ブルービックオーク:700/1000


「以外と削れたな。ていうか体力多いな。」


そして、コハクとヘーゼルが攻撃をし始めた。


「ワンッ!」


コハクが雷を落として、


「キュー!」


ヘーゼルが火の槍をブルービックオークに向かって投げた。


ダンッ! ダンッ!

 

ほぼ同時に攻撃が当たりブルービックオークは倒れた。


ブルービックオーク:0/1000


【ビックブルーオークを倒しました】

【経験値を300獲得しました】

【ブルーオークの槍とビックブルーオークの目を獲得しました】


「よし、倒せたな。」


・・・・でもなぁ、最近ワンパターンすぎないかな?もうちょっと、捻りを加えたいな。例えば一撃で倒せるような魔法を作ってみるとか。そこら辺も歩いてる時に考えるか。今は獲得したやつ見てみるか。


「えーと、槍と・・・・目!?きっしょ!」


触りたくない。ガチで無理や。なんかこっち睨んでるような気がするし。


「槍から調べるか。」


『鑑定』


【ブルーオークの槍】

ブルーオークが持っている槍。ぼろぼろで使い物にならない。


攻撃+15

耐久性:1/100


「一回使ったら壊れるやんけ!」


これは一応持ち物の中に入ってもらうかな。いつか、弁慶ごっこできる時が来るかもしれないしな。


「で、これなんだよなぁ。」


仕方ない、腹括るか。


『鑑定』


【ビックブルーオークの目】

ビックオークの希少種、ブルービックオークの目。エリクサーの素材になる。


「エリクサーの素材?」


結構重要じゃん。そう思うと、この目も結構凛々しく・・・・見ないな。うん。とりあえず両方とも持ち物に入れとくか。


二つを持ち物に入れ、先に進んだ。


タッ タッ タッ


魔法な〜。二つを合わせる魔法なら使えるんだけど。三つ以上はやったことないんだよな。色々な魔法の弾丸放ってきてるけど、それらを合わせて見るのはやったことないよな。


次会った敵にやってみるか。


そうして歩くと目の前に敵がいた。


「あいつは、スカイスライムか。それじゃあ、早速やってみるか。」


「コハク、ヘーゼル今回の敵は俺にやらせてくれないか?」


「ワンッ!」


「キュー!」


良いみたいだな。やってみるか。


「えーと、コハク達がやっていたのは、魔法の玉を作り出して、その玉に他の魔法を入れてる感じだったな。」


そして、火の玉を作り出した。


「よし、良い感じだな。そしてここに、そうだな、雷の玉入れるか。」


左手で、雷の玉を作り、火の玉に溶け込ませるようにゆっくり入れた。


「ふぅ、これだけでもすっごい疲れるな。」


でもやらなきゃな。


そして、左手から次は風の玉を作り、溶け込ませるように合わせた。


「よし、次だ。」


左手から水の玉を作り、融合させた玉に合わせた。


「あと少しだな。」


そういえば万と無はできないとして、光と闇は出来るよな。ということはあと三つだな。


左手で光の玉を作り、融合させた玉に合わせた。


「あと二つだな。」


左手で闇の玉を作り、融合させた玉に合わせた。


すると、玉が七色に光り出した。


「眩し!」


そして、スカイスライムがこちらに気づいた。


「やばい!早くしなければ窒息でやられるのは勘弁だ!」


左手で樹を出して、魔法を包み込んだ。


「ここからだ。」


右手の融合された魔法の玉を弾丸の形に変形させた。


スカイスライムに焦点を合わせ、



弾丸を放った。



その弾丸は七色の煙を出しながら、敵に向かって一直線に飛んだ。


そして、スカイスライムに命中した。


ダンッ!!!!


今まで、聞いたことのないような爆音が聞こえた。


「くっ!」


咄嗟に耳を塞いで、鼓膜を破られないようにした。


爆音が止み、スカイスライムがいた場所に目を向けた。


スカイスライムは倒されて、そこには戦利品だけがあった。


スカイスライム:0/500


【スカイスライムを倒しました】

【経験値を100獲得しました】

【酸素の葉と、スライムの核を獲得しました】


「凄かったな。」


本当に凄かった。


「そういえば、コハクとヘーゼルは無事かな。」


後ろに目を向けたら、驚きで口を開けているコハクとヘーゼルがいた。


「おーい、大丈夫か。」


その言葉で我に返って、こちらに走ってきた。



「ワンッ!!」


「キュー!!」


まるで、凄い!凄い!と言ってるような、鳴き声だった。


「全く、はしゃぎすぎだぞ。」


そう言いながら、2人を撫で回した。


・・・・そういえば戦利品持ち物に入れとかないとな。


そう思い、コハクとヘーゼルから連れて、スカイスライムが落とした物を持ち物に入れた。


「よし、終わったな。それじゃ次の階層まで行くか。」


「ワンッ!」


「キュー!」


スカイスライムを倒した場所から、少し歩いて、右に曲がったところに次の階層に進む階段があった。


「階段か。」


やっと次の階層に進めるな。


「それじゃ次の階層に行くぞ!」


「ワンッ!」


「キュー!」


階段を降りていった。






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