第26話
「さて、四階層に来たな。」
今回は一、二階層と同じ形をしているな。
「この階層は少し急ぎながら行くか。」
タッ タッ タッ
んっ?スライム?今更スライムなんて出てくるんだ。三階層が可笑しいだけだったか?
「でも、なんか色違うんだよな。ちょっと空色みたいな色しているんだよな。」
鑑定してみるか。
『鑑定』
【スカイスライム】C
普通のスライムとあまり見分けがつかない。そのため、間違って初心者が攻撃してやられる事がある。主な攻撃方法は周りの酸素濃度を下げる攻撃をする。
「おっと、これはやばい。」
外とかだと大丈夫だけど洞窟ではすごく危険だな。速攻でいくしかないな。
魔法をスカイスライムに向かって放った。
【雷弾】
ダンッ
スカイスライム:200/500
よし、良いダメージだ。
そして、コハクが後ろから吠えて魔法を放った。
「ワンッ!」
ダンッ!
スカイスライム:0/500
【スカイスライムを倒しました】
【経験値を100獲得しました】
【酸素の葉とスライムの核を獲得しました】
酸素の葉?聞いたことないな。鑑定してみるか。
『鑑定』
【酸素の葉】
使うと周りの部屋の酸素濃度が上がる。酸素濃度が高いところで使うと、めまいや不快感などのデバフがつく。
「めまいや不快感?そこまで再現されてるのか。」
フルダイブ型のVRゲームは作り込まれてるなぁ。
「まだまだ先は長いだろうし、頑張るか。」
酸素の葉とスライムの核を持ち物に入れて先に進んだ。
タッ タッ タッ
「・・・・分かれ道か。」
今回は右に進むか。
右に進み、ある程度歩いていたら、魔物にあった。
「今度はなんだ?ゴブリン?でもなんか鎧つけているな。」
『鑑定』
【ナイトリーダーゴブリン】C+
ゴブリンの中でも上位の存在。ナイトゴブリンが成長した姿。かぶっている甲冑で強さが決まる。
「甲冑?」
あいつの甲冑は銀色か。・・・・で、強さはどのぐらいなん?
「まぁ、戦ってみたら分かるか。」
たまには使ってない魔法でも使ってみるか。
【風刃】
ザァン ザァン ザァン
ナイトリーダーゴブリン:400/600
「硬った!風刃でもこのぐらいしか削れないのか。」
あの神獣達より硬いんじゃないのか?
ナイトリーダーゴブリンがこちらに走って来た。
ガァァァ
以外に足速いな。
おっと、呑気なこと言ってないでどの魔法で迎撃するか。
魔法を放とうとした時、ヘーゼルが魔法で出した火の槍をゴブリンに向かって投げた。
「キュー!」
ズドォンッ!
ガァァ・・・ァァ
ナイトリーダーゴブリン:0/600
「あぁ、甲冑に当たっていたからダメージ低かったのか。」
成程。勉強になったな。
【ナイトリーダーゴブリンを倒しました】
【経験値を150獲得しました】
【銀の甲冑を獲得しました】
「また、新しいものだな。」
『鑑定』
【銀の甲冑】
ゴブリンがつけていた甲冑。装備すると、30分の間だけゴブリンに狙われなくなる。一回装備してしまうと、再使用までに二日かかる。
「ゴブリンに狙われなくなるのか。ゴブリンの里とか見つけたら偵察用に使えるな。」
ゴブリンの里なんて中々ない気がするけどな。
そんなことを考えながら、持ち物に銀の甲冑を入れた。
「さて、進もうかな。」
そう言葉にして前に目を向けると
「・・・・もう目に見えるところに壁があるな。」
でも、壁に宝箱があるな。とりあえず行ってみるか。
そうして足を進めて、宝箱の前まで来た。
「罠はないよな。」
『鑑定』
【宝箱】
特に罠などはない。普通の宝箱。
「それじゃ開けるか。」
ガチャ ギィィ
「これは・・・・何だ?」
中には一枚のカード?があった。
手に取り、鑑定してみた。
『鑑定』
【聖なるカード】
このカードを使うと、ゾンビなど不死性を持つ魔物に対して、一回だけ倒すことが出来る効果を持っている。
「これは、夜の探索とかしてる時にゾンビとかに出会ったら使えるな。」
聖なるカードを持ち物にしまった。
「さて、戻るか。」
そう言い、来た道を戻っていった。
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