第23話

南側の扉を開け部屋に入った。


「次は誰が来るんだろうな?」


簡単なやつがいいな。


部屋の明かりが一気に灯った。部屋の中心には赤い鳥?がいた。


「さて、あいつはどんなやつかな?」


『鑑定』


【朱雀】B+

火を司ると言われている神様。災いを祓い招福に導くと言われている。


「まじか。またB+かよ。」


というか朱雀か。他の二つの扉の中も多分分かったな。


カァァァァ


相手は火が得意のようだから水で戦うしかないな。


「よし、行くぞ!」


「ワンッ!!」


「キュー!!」


カァァァァ


朱雀がそう鳴いた途端、空中に火の粉が舞った。


「何だ?なんかやばそうな予感がするが・・・。」


すると突然空中に待っていた火の粉が爆発した。


ダダンッ ダダンッ ダダンッ


「っ!」


咄嗟に後ろに下がったおかげで、ダメージは受けなかった。


「あぶねぇ。やっぱりこのぐらいの危険度になってくると、長期的な戦いはダメだな。」


こっから反撃開始だ!


こいつは火だから水が効果的だろう。


【水弾】


ダンッ ダンッ ダンッ


朱雀:900/1500


「やっぱり効果的だったな。」


そして、後ろからコハクが飛び出し、朱雀に攻撃を仕掛けた。


「ワォォン!」


ダンッ!!


コハクが雷魔法を使って朱雀に大きな雷を落とした。


朱雀:600/1500


「まじか。雷魔法は効きにくいのか。」


というか、コハクの雷魔法であれなのか。


次にヘーゼルが飛び出し、爪を大きく振りかぶって爪の斬撃を飛ばした


「キュー!!」


ザァン


朱雀:200/1500


「そんな攻撃できたの!?」


というかあの雷よりダメージ高いのかよ。


そんな事に驚いていると、朱雀が動き出した。


カァァァァ


ボォウ シュウウウ


朱雀が全身に炎を纏った。


「何だ?いきなり炎を纏ったけど。」


すると朱雀が勢いよく飛んできた。


シュン


「っ!危ねぇ!・・・・あれに当たったら即死だろ。」


朱雀が突っ込んできたのをギリギリで伏せて避けた。


「こりゃあ、残りの体力も早めに削らないとな。」


そう言い、飛んでる朱雀に魔法を放とうとした時、自分の周りに少し風が吹き始めた。


「何だ?風?コハクでもないし、一体誰が?」


その時、風が赤色になった。


「これはまずい!」


すぐさま、立っていた場所から、離れて中心に向かった。


ゴォォォ


後ろを振り向くと、熱風の竜巻が吹き荒れていた。


「まさか、朱雀の仕業か。」


突っ込んできた時に風を起こし、そこに火の粉を振り散らすことで熱風にしたのか。


「考えている暇はない。」


そう言い、水弾を飛んでいる朱雀に狙いを定めた。


呼吸を整え、集中する。


【水弾】


ダンッ ダンッ ダンッ


カァァァ・・・・ア・・・ァ


朱雀:0/1500


全弾命中し朱雀は倒れていった。


「よし、何とか倒せたな。」


【朱雀を倒しました】

【経験値を500獲得しました】

【朱雀の羽と赤の宝玉を獲得しました】

【おめでとうございます。レベルが2上がりました】


「こっちも宝玉落としたな。で、後は羽か。」


『鑑定』


【朱雀の羽】

火の粉が舞っている羽。この羽を触媒にし、火の魔法を放つと威力が上がる。


【赤の宝玉】

朱雀が持っていた宝玉。何に使うか分かってない。



「羽は使い道ありそうだな。宝玉は分からないけど。」


持っていても仕方ないし、2つとも無くすと困から、持ち物にしまうか。


2つを持ち物にしまった。


入って来た扉から元の場所に戻った。


「後は2つだな。」


2体とも強かったなぁ。後の二体も強いんだろうな。


そんなことを考えながら西側の扉についた。


「よし、行くぞ!」


「ワンッ!」


「キュー!」


扉を開け、中に入っていった。

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