第24話
「さて、どういうタイプの敵が出るのかな?」
多分B+なのは確定してるよな。
「あんまり強くない敵だったらいいなぁ。」
そんなことを考えていると、部屋の明かりが一気に灯った。
「あれ?いない?」
明かりが灯った部屋には、自分たち以外誰もいなかった。
「帰っていいやつか?」
そう言い振り返った時、後ろから大きな音がした。
ドガァン
「なんだ!?」
いきなりの轟音にビックリし、振り返った。
そこには、白くて大きい虎がいた。
グルルルル
「でっか!」
明らかに虎の範疇超えてるぞ。一回鑑定してみるか。
『鑑定』
【白虎】B+
金の要素を持ち、西方を守護する神獣。金運や子孫繁栄、魔除けの神。
「この情報だけじゃどんな攻撃使ってくるか分からんな。」
とりあえず警戒しとくか。
その時、白虎が姿を消した。
「!!消えた・・・・。」
どこ行った?
瞬きをした瞬間、爪を上に降りかかって来た。
ガァ!
「っ!」
咄嗟に左に避け、爪を振りかぶった場所を見た。
そこには地面が1Mぐらい抉れた跡があった。
「まじか。怖いな。」
少し恐怖で足がすくんだが気合いで治した。
「そういえばコハクとヘーゼルはどこに行った?」
左には避けていなかったし、右に避けていたのかな?
右の方向に目を向けたがそこにはいなかった。
前の方向にいた白虎の上を見ると、2匹がいた。
「ワンッ!」
そう吠え、雷を白虎に落とした。
ダンッ
白虎:1100/1500
そしてコハクの攻撃が終わった直後にヘーゼルが攻撃を始めた。
「キュー!!」
鳴き声を上げ、巨大な火玉を2つ出し白虎を向かって攻撃した。
ダンッ ダンッ
一発は白虎に当たったが、もう一発は白虎が避け、壁に当たった。
白虎:700/1500
「やっぱり強いなぁ。」
ちょっと苦笑いをしながら言った。
「さて、コハクとヘーゼルに任せてばっかりじゃいけないし、こっちも動くか。」
そう言い、白虎に近づき魔法を放った。
「そういえば、朱雀の羽があったよな。あれ使ってみるか。」
持ち物から朱雀の羽を出し、触媒にして、火魔法を放った。
【火炎弾】
ダンッ ダンッ ダンッ
白虎:100/1500
ありゃ、削りきれんかったか。でも後少しだな。
そして、また魔法を放とうとした時、白虎が動き出した。
「何をしようとしてんだ?」
白虎が高く飛び、全方向に爪の斬撃を飛ばした。
ガァァァァァ
ザザザザザザン
「これはまずいな。」
少しのダメージで抑えようと左右に避けた。
「ぐっ!」
2発くらったが、雷魔法を白虎に向けて放った。
【雷弾】
ズドン
白虎の体を雷が貫通し白虎を倒した。
白虎:0/1500
「やっと倒せた。」
【白虎を倒しました】
【経験値を500獲得しました】
【白虎の毛皮と白の宝玉を獲得しました】
一回自分の残りの体力見てみるか。
ユウイチ:600/1300
「残り少しだったのか。」
回復しとくか。
「っと、その前に、戦利品を確かめないとな。」
『鑑定』
【白虎の毛皮】
品質が良く、寒いところでは重宝する。この素材を使った服を着ると金運が上がると言われている。
【白の宝玉】
白虎が持っていた宝玉。何に使うか分かってない。
「毛皮は使えそうだな。でもやっぱり宝玉が気になるんだよなぁ。」
まぁ、その辺りも追々考えるか。
「そうだ!回復しないと・・・・。」
一回ここから出て回復するか。
扉から出て最後の扉から少し近づいた所で座り、通販からハンバーガーと飲み物を買った。
「これで少しは回復できそうだな。っと、コハクとヘーゼルも呼ばないとな。」
コハク達を呼び、一緒に食べた。
食べ終わり、戦いの準備をした。
「よし、準備万端だな。」
「ワン!」
「キュー!」
最後の扉を開けて中に入った。
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