第35話

「ワンッ!」


「キュー!」


2匹とも美味しかった!というように鳴いていた。


「美味しかったか、それはよかった。」


さて・・・・今日は後どうしようかな?今すぐやりたいって事もないし・・・・そういえば今リアルで何時だ?


メニューを開いて確認すると17:39分だった。


ログアウトして夕飯食べようにもまだ早いしな・・・・一回鍛冶やってみるか?なんか手本とかないかな?


そして階段を下って1階の鍛冶場まで歩いた。


「来たのは良いけど素材がなかったな。」


どっかに置いてないかな〜。


辺りを散策するとなにかの塊と横に何かの紙を見つけた。


「この塊なんだろう?」


気になったので鑑定してみた。


『鑑定』


【玉鋼】

刀を作るのに必要になってくる素材。


おっ!丁度良いところにあったな。それで・・・・この紙は・・・・作り方か・・・・それじゃあこの紙を見ながらやってみるか。


















カン!カン!カン!


熱された玉鋼を打ちつける音だけが辺りに響いていた。


・・・・これっていつまで打ってれば良いんだ?


そんな疑問を持ちながらも無心でひたすら打ち続けた。


体感で10分が経過すると、玉鋼が急に光だした。


「眩し!」


思いっきり目をつぶり数秒が経過し恐る恐る目を開けるとそこには一本の剣が出来上がっていた。


「これが剣か・・・・よし鑑定してみるか。」


『鑑定』


【粗悪な剣】

武器を作りはじめの人が作る剣。切れ味が悪く本来の2割しか威力が出ない。


攻撃+10


「弱いな・・・・いやまぁ初めてだからか。これからちょくちょく練習しなきゃな。そしたらいつかは熟練度みたいなものが上がるでしょ。」


そしてその場に腰をおろして一休みをした。







一休みをしているとピコン!という音が聞こえた。


「何の音だ?」


メニューを見てみるとお知らせのボタンに一件何か表示されていた。


「お知らせ・・・・今回が初めてか?いや俺がログインしてない時間に来てたかもしれないな。」


そんなどうでも良いことを口から零しながらお知らせを開いた。


内容は・・・・


『新しくWorld Online Networking Service通称WONSができます!これはダンジョンの様子を写真に撮って投稿できたり、食べ物を調理したものを投稿したりとsnsと同じように反応をもらえます!そして1週間で閲覧された回数が最も多かった人には景品もあります!皆さん!是非使ってみてください!・・・・なお後1時間後に緊急メンテに入ります。完了は20時になります。』



なるほど・・・・つまりは某元青い鳥みたいなやつか。


「面白そうだな、俺もなんか投稿してみるか?」


そうだなぁ・・・・従魔と一緒に料理を食べる画像でも撮るか。


そうなると調理器具必要じゃないか?


「後1時間・・・・それまでには調理器具を作れないし・・・・」


・・・・あ!ダメ元で一つ賭けてみるか。レベルアップで通販・換金に調理器具が追加されるかもしれない。そうと決まれば早速出かけるか。


「そうだ、コハク達も一緒に行くか?」


「ワン」


「きゅー」


2匹とも疲れたから行かない〜って言ってるみたいだな。というかヘーゼルがめっちゃ眠そう。


「それじゃ、俺1人で行くか。」


そして周辺を散策しに家を出た。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

world online かいさんたらこ @FUOGTK

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ