第21話
「よし、次はこの分かれ道を真っ直ぐ進めばいいな。」
タッ タッ タッ
しかし、風の指輪か・・・・。あれどうしようかな?俺はそんな風魔法は使わないし、よく風魔法使うのはコハクだから、コハクにあげればいいかな?まぁ、その辺はダンジョンから出てから考えよう。
「・・・・早速敵が出てきたな。」
スケルトンか。ここは俺が行くか。
「ここは俺がやるけどいい?」
「ワン!」コク
「キュー!」コク
よし、それじゃいくか。
【火球】
ボゥッ
「くらえ。」
ダンッ
スケルトン0/200
【スケルトンを倒しました】
【経験値を50獲得しました】
【ぼろぼろの弓とぼろぼろのマントを獲得しました】
安定のぼろぼろシリーズか。一応持ち物に入れておこう。
持ち物に入れたし、そろそろ先に進むか。
タッ タッ タッ
やっぱり2階層目だと敵も弱いな。というか、そんなに敵が現れないな。
「分かれ道か。」
早いな。まだ歩いて数分も経ってないぞ。
「左に進むか。」
左に曲がり、また真っ直ぐ歩き始めた。
少し強い敵でも現れないかなぁ。ダンジョンを探索している緊張感があんまり無いんだよなぁ。
そんなことを思っていたら、すぐに壁に行き着いた。
「行き止まりかよ。しゃーない、引き返すか。」
「ワン」
「キュー」
そう言って、来た道を戻った。
「次は、真っ直ぐ進むか。」
それしか行くとこないしな。
そして、また歩き出した。
曲がったりする所はあれど、一本道だな。これはこれで探索は楽になるから良いな。
ある程度進んだ時、扉がある部屋の前まで来ていた。
「こんなの、今まで無かったよな?」
「ワン」
「キュー」
中に何があるんだろうな?宝箱か、階段か、はたまた敵か。どれでも良いか。
「良し、突入するぞ!」
「ワン!」
「キュー!」
扉のとってを掴み、思い切り押した。
ギィィ バタン
「暗いな。中になにがあるか、確認できないな。」
いきなり部屋に明かりが灯った。
「部屋に明かりが灯ったな。」
なんか来るのか?
いつでも魔法を打てるように、五感を集中させた。
その瞬間、上から音が鳴った。
ゴゴゴゴ
「こりゃ敵で確定かな?」
喋り終わった瞬間上から何かが落ちてきた。
ドシィィン
あたりに砂煙が舞った。
「何が落ちてきた?砂煙で何も見えん。」
砂煙が収った時、全長3mちょいの何かがいた。
「何だあいつ?鑑定してみるか。」
『鑑定』
【フォートレスゴーレム】C
全身が要塞のようになっているゴーレム。とても硬く、打撃ではあまりダメージは通らない。全長15mを超えるゴーレムもいたとされる。名前はフォートレスゴーレムやフォルトレスゴーレムなどと言われている。
「敵か。しかもゴーレムか。」
ゴーレムは硬そうだからな。魔法も考えて出さないとな。
その時、ゴーレムが稼働し始めた。
「どうやらこちらを敵と認識したみたいだな。」
そろそろこっちも、コハク達が闘いだそうにしてるし、動くか。
「行くぞ!コハク!ヘーゼル!」
「ワンッ!」
「キュー!」
「それじゃ俺も先制で魔法を放つか。」
火は多分全然通らないから、雷なら少しはダメージを出せるだろう。雷は全然使ってないし、出せるか心配だな。
「行くぞゴーレム。」
【落雷】
シュゥゥ
「落ちろ!」
ダンッ!
フォートレスゴーレム:500/700
しっかりと発動できたな。
「少しはダメージを与えられたかな?後は、コハク達に任せよう。」
そう言い、コハク達の事を観戦した。
「ワンッ!」
ダンッ‼︎
フォートレスゴーレム:200/700
「キュー!」
ヒュゴー‼︎
フォートレスゴーレム:0/700
「もう終わったのか・・・・。」
早いなぁ。もう少しゆっくり倒してもらってもよかったのにな。
【フォートレスゴーレムを倒しました】
【経験値を200獲得しました】
【ゴーレムの核とゴーレム石を獲得しました】
【おめでとうございます。レベルが2上がりました】
ゴーレム石ってなんだ?
『鑑定』
【ゴーレム石】
ゴーレムが纏っている石。剣などに使うことはできないが、建築においては重宝する。
まぁ、使えるか。
持ち物にゴーレム石を入れた。
「コハク、ヘーゼルこの部屋の奥に行くぞ。」
「ワン!」
「キュー!」
タッ タッ タッ
これで2階層は終わりかな?
道なりに沿っていくと、階段が見えた。そして、その奥に宝箱があった。
「おっ!宝箱あるじゃん。」
先に開けよう。
宝箱の近くまで行き、罠がないか確認した。
『鑑定』
【宝箱】
綺麗な鉄製な宝箱。罠などはない。
「罠はないみたいだから開けるか。」
パカッ ギィィ
中には、宝石があった。
「何だこれ?」
『鑑定』
【ルビー】
真紅に輝く宝石。濁りがなく、最高級のルビー。
「ルビー!しかも最高級だと!?」
最高級に関わらず持っているだけで怖いな。ゲームだからと言って宝石を持つことは慣れないな。
そんなことを思い、持ち物に入れた。
そして、階段まで戻った。
「次は3層目だな。コハク、ヘーゼル疲れてない?」
「ワン!」
「キュー!」
大丈夫みたいだな。3層目では、もう少し敵が強くなってくるだろうし、少し気を引き締めるか。
「それじゃ、出発!」
「ワン!」
「キュー!」
3層目に続く階段を降りて行った。
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