第14話

タッ タッ タッ


「お前、食べてるうちにどうやってテイムするか考えたか。」


「いや、食うのに夢中で考えてなかった。」


まじか、こいつ。


「少しは考えとけよ。」


「わりぃわりぃ。でさ、お前はなんか考えたのか?」


現実的ではないけど、こいつのレベルには、これしかなくね?


「考えたけど、出来るかどうかで言われると難しいかなぁ、と思う。」


「ほうほう、どう言う方法なん?」


「変異種っているやん。」


「おん。」


「変異種ってことは、姿が若干違うのがいるかもしれないやん?」


「確かにいるな。」


「だから群れの中でいじめが起きる可能性がある。」


「それを助ければ、テイムできると?」


「そう言うこと。」


「いやいや!俺のレベルじゃ、太刀打ち出来ないって!」


「瀕死や重症の状態の所を助けるってのも一つの考えだな。」


「んー。それなら、ワンちゃん出来そうだな。」


「メンテ終わったら、試してみな。」


「分かった。」


「でさ、これからどうすんの?」


「あー。どっか遊び行くか?」


どっか行くと言われてもだな。・・・・だったら久しぶりにあそこ行きたいな。


「だったらさ、ゲーセン行こうぜ。俺、全然行ってなかったからさ。」


「おう。良いなそれ。俺も久しぶりに行くな。」


「じゃあ、行くぞ。」


「おう。」


タッ タッ タッ



「やっと着いたな。」


「そうだな。」


かれこれ20分ぐらい歩いたな。


「最初何するんだ?」


「もちろんUFOキャッチャーでしょ。」


「俺苦手なんだけど・・・・」


「大丈夫。いけるいける。」


沼らないと良いなぁ・・・・。




「おっ!これとか良いんじゃね?」


「どれどれ?」


成程、ボールを取り、色が違う穴に入れる。いわゆる、たこ焼き台か。


「景品はどんな感じなん?」


「あー。お菓子やな。」


「ふぅーん。俺にはもうちょうど良いな。」


「挑戦してみるか?」


「もちろん。」



100円入れて・・・スタート!


ウィーン


よし、ここで止める!


ゥォン


次に後ろに移動だな。


ウィーン


ここで止める。


ウォーン


ウィーン


よし、二つ取ったな。


ウィーン


そのまま、そのまま。


ウィーン ポトポト


「おっ!一発で取れたぞ!」


「お前、運いいな〜。」


沼らなくてよかったー。


「それで、次は何すんの?」


「次は、レースゲームで対戦でもするか?」


「おっ、いいじゃん。レースゲームなんてほとんどやってなかったからな。」


沼らないようなやつで良かった。


「ルールは分かるな?」


単純なことよ。


「先にゴールした方が勝ちってルールだろ?」


「そうだ。」


「よし、100円入れろよ。」


「おう。」


チャリン チャリン


3・・・2・・・1・・・GO!


ギューーーーイン


「裕翔!お前のドラテク中々だな」


「そっちこそな!」


とりあえず、インコースを攻めながら上位を目指すか。


「やべっ!!」


ちくしょう!スリップした!


「は〜い。お先〜。」


「クソッ!」


LAST1周


ギューーーーイン


「追いついたぜ!裕翔!」


「はあ!?お前、早すぎだろ!」


「お前にいいこと教えてやるよ。」


「何だよ。」


「トップスピードは俺の方が速い。」


「っっ!」


「次のカーブを曲がったら最後は直線勝負になる。この戦い。俺の方が有利だぜ?」


「だったら、妨害するだけよ。」


最後のカーブに差し掛かったな。ある程度インコースを攻めるか。


「ここだ!」


あとは直線勝負だ!俺の方がトップスピードが速いからこの勝負はもらった!


「くっ!」


「横並びになったな!」


「まだまだ、どんでん返しが起きるかもしれないぜ?」


「残念ながら、障害になりそうなものはないんでな。」


ラスト100m


「この勝負もらった!」


GOAL!!!!


1位シンザキ ユウイチ  3分56秒30


2位キザキ ユウト    3分56秒45


「くぁ〜。負けた〜。」


「危ねぇ!0.15秒差やんけ!」


「まじやん。惜しかったな〜。」


「そういえば、白熱してたけど今って、何時だ?」


PM18:00


「もう、18時かよ。」


「今日は解散するか?」


「そうしよう。world onlineの準備とかあるしな。」


「じゃあ、次は俺が勝つからな!」


「おう、望むところだ。」


「じゃあな〜。」


「また何日か後でな〜。」


それじゃあ、夕飯の買い物して帰るか。

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