第30話

「そういえばなんか動きにくいな。」


何かやったか?


そう思ってステータス画面を開いた。


名称:ユウ

種族:人族

性別:男

空腹度:25/100

職業:器用貧乏

適正魔法:火 水 樹 雷 風 光 闇 無 万

称号:【無人島初上陸】

  :【経験値倍増】

  :【女神の注目】

  :【獣と共に歩む者】

:【称号:強大な敵に果敢に挑む者】

:【称号:世界を揺るがす者】

レベル32

体力:1550/1550

魔力:50/1350

攻撃力:1150

防御力:1150

俊敏力:1150

魔法攻撃:1150

魔法防御:1150

精神力:1150


よく見ると空腹度が残り4分の1になっていた。というか魔力も残り1発分しかなかったのか・・・・


「ここで少し休憩するか。」


「ワンッ!」


「キュー!」


コハクとヘーゼルがそれに同意するように鳴いた。


いつか、コハクとヘーゼルも喋る日が来るのかねぇ。唐突にそんな事をしみじみと思った。



【通販・換金】


おにぎり

パン

ハンバーガー

カップラーメン

飲み物

お菓子

アイス

酒 ワイン(おつまみ)

揚げ物

焼き鳥

絆創膏

包帯 消毒液

エナジードリンク

丼ぶり

New!調味料


「調味料が追加されたのか。」


フライパンとか鍋とかないから当分使わないな。


今回はハンバーガーで良いか。


ハンバーガーの画面を押してチーズバーガー以外のものを確認した。


「ダブルミートチーズバーガー?」


真ん中ぐらいの場所にその商品があった。


気になる。凄く気になる。


ダブルミートチーズバーガー5個

買値:2500G

買いますか?

はい/いいえ


「はい」


【2500Gを使いダブルミートチーズバーガーを5個買いました】


結構良い値段するんだな。


そして、届いたのは結構厚みのある肉が2枚挟まっており、その上に溶けかけのチーズが肉を覆っていた。


「うまそう〜。」


「ワンッ!ワンッ!」


「キュー!キュー!」


早く寄越せ!と言うかのような必死の鳴き声だった。


「分かった、分かった、今からあげるから。」


そして、コハクとヘーゼルにダブルミートチーズバーガーを2つずつ分けた。


「それじゃ、いただきます。」


「ワンッ!」


「キュー!」


そう言うと2匹はガツガツと食い始めた。


さて、食べる前に鑑定するか。


『鑑定』


【ダブルミートチーズバーガー】

厚く切られた肉が2つ挟まれたハンバーガー。その味は絶品でよく売り切れが起こる程。

空腹度+70回復

体力回復速度+10%

魔力全回復


「相変わらず凄いなこの通販の食べ物は。」


そう言って一口かぶりついた。


口に肉本来の旨みが広がり、そこにソースの甘辛い味付けが抜群に合っている。


「通販にはハズレがないな。」


本当そこは良い所だよな。


また一口かぶりついた。


「VRじゃ太る心配ないから安心だよな。太らないのに味が良い。最高だな。」


そうして、ハンバーガーを食べすすめて行った。

















「ごちそうさまでした」


「ワンッ!」


「キュー!」


「それじゃ行くか。」


休憩を終え歩き出した。


後ろを振り向くとコハクとヘーゼルが元気そうに歩いていた。


そうしているうちに分かれ道まで戻って来た。


「今回は左に曲がるか。」


左に曲がって少し歩いた。


「階段か。」


そこには下に行くための階段があった。


「どうしようかな?」


下に行くか、もう一つの道に行くか・・・・。


「どうせ壁しかない気がするし、下に行くか。」


そして、階段を降りていった。










「ここは6階層か。」


辺りを見回すと大きな扉があった。


「おっ、やっとラスボスか?」


短かったけど敵の質が凄かったな。


そんな感傷に浸りながら扉を開けた。


ギィイィ バタン


中には広い空間と穴が空いた石碑があった。


「ボスがいない?」


あの石碑になんかあるのか?


石碑に近づいてみた。


そこには四つ丸い穴がいていた


「ここに何かはめるのか?」


はめるもの・・・・はめるもの・・・・


「中ボスから宝玉ドロップしなかったっけ?」


確認すると四つ宝玉があった。


これを東西南北の扉で戦った順にはめた。


「・・・・何も起きないか。」


そう思っていると、宝玉が光り出した。


石碑が破壊され、宝玉が上に飛んだいった。


「宝玉どこに行くんだ・・・・。」


あれ綺麗だったから欲しかったのに・・・・


「ワンッ!ワンッ!」


「キュー!」


コハクとヘーゼルが上を向いて吠えている。


「上?上になにがあるっていう・・ん・・・・だ・・・・」


そこには四つの宝玉を持った黄金に光り輝く龍がいた。


「デッッカ!」


部屋の半分はあろうかと言うほどの大きさだった。


「勝てるの・・・・?」


「ワンッ!」


「キュー!」


コハクとヘーゼルが自分を鼓舞してくれていた。


「弱気になっちゃダメだな。良し、勝つぞ!」


「ワンッ!!」


「キュー!!」


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