概要
関川様のイベントの参加作品です。
課題として出された前半をアレンジして後半の話しを執筆しました。
お題に合うような史実を探して、お話しを膨らませていきます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!語られぬ。それは雄弁に、市井を生きた人々を語る。
名作を見つけてしまいました!
広く皆様に読んでいただきたいな。
完結して久しいですが、歴史の海ならぬ、「カクヨムの海」に埋もれていくのは、あまりにもったいない物語です。
前後、二話完結で、歴史の、料理にちなんだ、主に有名人の名場面でなく、その裏で、あったのではないか? と思える日常の一コマを切り取ります。
いろんな、家族があります。
いろんな、人生が、あります。
ここにあるのは、人生です。
毎話、読むのが苦しくなるほど、人生が詰まっています。
歴史の荒波。戦争や天災などは、歴史のなかで、多くの人を大波でかっさらっていったからです。
大切な人を失い、喪失を胸にかかえ、帰ってこない人…続きを読む - ★★★ Excellent!!!教科書で知ったあの人もドラマになったあの人も、みんな普通にご飯食べてた
まず、タイトルがいいじゃないですか。
『語られぬ物語』。
歴史に名を残したあの人や、知る人ぞ知るあの人の、もしくは名もなき民の、とある日の食事風景が生き生きと綴られた短編集です。
登場人物の描写や語り口から感じ取れる、当時の息吹。この雰囲気がまた、いいんです。そこにあるのは家族のふれあい、友人たちとの語らい、日々の小さな喜び、悲しみや、葛藤。つまりは、日常。
歴史の授業で習った大事件の裏側にも、現代の私たちと同じくこまごまとした愛すべき営みがあった。歴史とは教科書で読むだけの切り取られたものではなく、日々の連なりであったのだと改めて感じられます。
毎回、お題となった料理に関する蘊…続きを読む - ★★★ Excellent!!!料理は人の歴史と共に。様々な時代のメニューが、今の食卓に語りかけます
どんなメニューにも始まりの時があり、これまでに受け継がれてきた歴史がある。
それぞれの物語を生み出しながら、人々の思いを乗せて、変わったり変わらなかったりしながら続いていく。
そんな「料理の歴史」を、改めてを味わわせてくれる作品がこちら。
各メニューにまつわる物語を、豊富な知識に味のある人情を乗せて、一品一品、大切に紹介してくれます。
次はどんなメニューのどんな物語が運ばれてくるのか、ページを捲るたびに楽しみが募ります。
どんなメニューも、大切に受け継がれてきたからこそ今がある。
食べ慣れたあのメニューの歴史、この機会に覗いてみませんか。 - ★★★ Excellent!!!いつの時代にも、人生に活力を与える「食」がある☆
出されたテーマに対し、それをどう応えるかという企画。しかも「飯テロ」要素付きという難題の中で、異彩を放っていたのがコチラの作品。各エピソードは独立している掌編でも、一貫して歴史の舞台裏を描写していたのが素晴らしい。どうやったら「このお題に、このアンサーができるのか」と、毎週楽しみにしながら拝読していた。
中でも愛宕がお気に入りなのは、明治維新で活躍した者たちが出てくるエピソード(数話あります)。日本の将来に憂いや希望を抱いた者たちの悲喜こもごもな実話は、教科書からドラマや映画まで広く知られているところだが、さらにその傍らで語られなかった物語が「食」と共に展開されている。いや、傍らに「食」が…続きを読む