お昼ご飯のメニュー Vol3ー2
「それが問題ですよね。そうですねぇ。他にも調整のレベルでメンテナンスをしたい箇所が在るので、その時間をプラスして少し余裕を見ても、明日の夕方には完了出来ます。しかし馴れない土地で夜間走行するのも心配なので、今日と明日は婆ぁばの家に宿泊して貰って、明後日以降に出発されるのが良いと思います。勿論、弥生さんの時間が許せばって事ですが。如何でしょう?」
「あたしは時間的に問題は在りませんので、婆ぁばにご迷惑で無ければ甘えさせて戴きたいと思ってます。婆ぁば。ご迷惑では無いですか?」
「あたしゃ迷惑でも何でもないよ。さっきも云ったが、古い家だけど空き部屋だけは在るからねぇ。それに弥生だったら大歓迎さね。まぁなんだ、これで話しは決まりって事で良いかい?」
「ありがとう御座います。何から何まで甘えっぱなしで本当に申し訳在りません。宜しくお願いします」
「はいよ。そんなに畏まるで無いよ。正直苦手なのさ。ざっくばらんで良いんだよ。そんな訳だ、璃央に彩華、頼んだよ」
「はい。お義母さん。これで弥生さんのお話しもゆっくり聴けるわね。愉しみになっちゃう。今夜は少し飲もうかしら? お義母さんも一緒にどうですか?」
「おぉ良い考えだ。今夜は弥生を肴にと洒落ようじゃないか」
「婆ぁば、彩華さんそれは聞捨てならないなぁ。皆で飲むなら俺も混ぜてくれないとね」
「飲みたきゃ勝手に来な。ただしだ。仕事の手は抜くんじゃないよ。そんな事したら承知しないからね」
「解ってるって、婆ぁば。良い気分で飲める様に精進しますよっと。それでは弥生さん、僕は作業に戻りますね。彩華さんお昼ご馳走様でした。美味しかったです」
「どう致しまして。あっ、そうそう。璃央君、今日はお風呂もウチで入って泊まってけば? ゆっくり飲みたいのでしょう? それとおつまみはお野菜たくさんだから覚悟なさい。何か食べたいもの在る?」
「それじゃそうしようかな? 泊まるなら色々気にしないで飲めるし。肴は彩華さんに任せますよ」
「了ぉ解っ。璃央君の箸が進む様なお料理作るわね。あと、お任せならお残しはダメよぉ? もし……解ってるわよね? ふふふ」
「お手柔らかにお願いします……」
彩華さんの瞳が「キラッ!」ってしたのは気の所為だろうか?
実は彩華さんって女帝だったりするのかしら?
穏やかな物腰で女帝! これはちょっと恐ろしいかも……
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