邂 逅 2
貴男はあたしを優しくその両手に抱き立ち上がると
静かにそしてゆっくりと歩き出す。
決意の篭った確りした足取りで。
真っ直ぐに何の迷いもなく。
輝く
そんな祝福と祈りに満たされた
この
はじめられる。やっと。
未来永劫と想えるくらいの
遂に出逢えた二人の。
二人で紡がれる物語を。
貴方に立ち逢って欲しい。
貴方に
願わくば祝福の祈りを捧げて欲しい。
そして貴方にも運命の邂逅を果たして欲しい。
その
祝福の祈りを捧げさせて欲しい。
貴男と貴女に。
プロローグにしてエピローグ。
はじまりの終わり。
いまここから紡がれる
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