対立と困惑

 話すって何を? アナタさっきから何も答えてくれないじゃない。

 いまさら出て来たって遅すぎるわよ。


 アタシ ワ タイミング ヲ ミテタ ダケヨ。

 コタエ ナインジャ ナイノ。マッテタ ノヨ。


 随分と都合の良い事を、都合の良いタイミングで云うじゃない。


 オタガイ サマ ヨ。サッキ ダッテ アタシ ヲ サガシテタ ジャナイ。

 ソレッテ ジブン ノ ツゴウ デショ?


 こんなの水掛け論になって先に進まないからまぁ良いとして、それで話しって? と云うか、アナタってカタカナ以外で話せるの? 混乱して何回も反芻しながら話すの嫌だわ。


 ハナセル ワヨ。コンラン スルナラ トクベツ ニ ヒト ノ コトバ ヲ ツカッテ アゲル。


 こんな感じで一触即発な綱渡り的やり取りで対話と云う名の口論が始まったの。


 

「アナタって何でいつも上目線なのよ。不快だわ」


「アタシは貴女を映す鑑で謂わば裏表みたいなものよ。上目線なのはお互い様だし不快なのもしてるのも貴女で自分次第って事なの」


「それじゃ、あたしはアナタに同族嫌悪してるって事みたいね。その理屈ならあたしが改めれば違う印象になって、お話しも建設的なものになって行くのよね? 解かったからお話しを続けましょうか」


「貴女はどこまで解ってるのかしら。いつも悩んで悩み抜いても決断できない事も在るのにらしくないのじゃない?」


「どう云う事? あたしが何を決めたって云うの? あたしはそんな問題に直面なんてしてないけど」


「アタシの考えでは、もっと後にゆっくり時間をかけて話していく筈だったの。それが今日は突然ブレーキが壊れたみたいに時間なんか超越して、加速度的に貴女の想いが引っ張られて行くからアタシも戸惑ってるのが本音なのよ」


「だから何を? あたしが何に引っ張られるって云ってるの?」


「貴女は今日ずっと羨んでたじゃない。ここに居れたらって想ってたでしょ。だからアタシはこっそり種を蒔いたの。でもそれが裏目に出てしまいこんなに早く芽吹くから、予想外の展開に慌てて前倒しになるけど早く貴女と話さないといけないってなった訳」


「確かにここにずっと居たいって考えたわよ。えぇ。それは認めるけど右から左みたいにそんな簡単な事じゃ無いでしょ。あたしにだってお仕事や日常が在るのだからこのまま居候する訳にも行かないわよ」


「アタシは今までずっと貴女が迷ってる時はいつも背中を押して来たのよ。だからこそ解かってしまう事が在って、いまの貴女は迷ってるって言い訳じみた云い方をしてるけど、でもそれってポーズなだけじゃない」


「ポーズって何なの? 確かに素敵な人達とお知り合いになってその輪の中に居たいって考えて妄想みたいな想像もしたわよ。でもそんなのあたしが願ったからって実現出来る訳ないでしょ?」


「もう決めたんでしょ。貴女の場合は何度考えても答えなんて一つしか出さないのだし、考え過ぎたら一歩も動けなくなるのだから例えそれが刹那的だったとしても動きなさいよ」


「だ・か・ら。はい、そうですかって行かないって云ってるのよっ」



 こんな感じであたしとアタシは押し問答を繰り返して平行線のまま。

 お話しにならないからって打ち切った途端に眼が覚めちゃったわ。

 でもあたし何でこのお部屋に戻ってるの?

 どこで記憶が途切れたのかしら……


 気分転換も兼ねてあたしは窓辺でぼんやりと夜空を眺めてる。

 ここの夜空は暗い分、明るい都会では視えない星も輝いて素敵な気分になるわ。

 やっぱり遮蔽物の何も無い空は広くて、解放感も在って、星が降って来てもおかしくないって想ってしまうわね。

 その所為かお月様やお星様が近くに寄り添ってくれてる感じがするの。

 いまならお願い事をしてもちゃんと届くんだって信じられるような気がするのは何故なのかしら?

 明るく輝いてるあの星にあたしの願いが届くと良いわね。


 アタシが云うように、あたしは心の奥でずっとココに居たいって想ってる。

 半日前に出逢ったばかりの方々と一緒に笑い合って居たい。

 ううん。本音は璃央さんの笑顔をもっと視てたいのよ。

 あの不器用そうに照れたような笑顔に惹かれてるのかな?

 人間ひととして尊敬に値する行動が出来る璃央さんの心にもっと触れてみたい。

 でも、どこかアンバランスで危うさを纏うあの陰の正体は何なのかしら。

 ただあたしの興味本位で知りたいだけなのか。

 それとも……そんなのって飛躍し過ぎてるわよね。


 ソノ カンジョウ ワ シリタイ トワ チガウ ワヨ。


 そうね。違うと思うわ。

 でも知らな過ぎるのよ。

 知らないって事は解らないと同じでしょ?


 アナタ ノ バアイ ワ オナジ ジャ ナイッテ オモウケド?


 アナタに云わせればあたしは直感的に動くのでしょ?

 そんな時に背中を押してるだけだってさっき云っていたもの。

 あたしにもこの感情の正体が解らないから。

 戸惑って、違うって否定して、切なくなって、募って……

 やっぱりって想う。

 ねぇ、こんなにも簡単に芽生えるモノなの?


 カンタン ジャナイ ケド。イマ ダケ ニ カギッタラ カンタン ナノカモ。

 アナタ ソコ ニ ウンメイ ヲ カンジタノ デショ? ダカラヨ。


 少し一人で考えさせて。

 冷静になる時間が欲しいのよ。

 そんなに畳み掛けて来ないでくれるかな。

 また平行線の話し合いなんてしたって意味はないでしょ?


 テマ ノ カカル コ ネ。 スコシ ダケ マッテ アゲル。



 月がひと際に明るく神々しいまでの美しさと存在感を放って浮かんでるわ。

 蒼白いその輝きは数多の物語いのちを生みだす源泉いずみみたい。

 夜空に向けた視線をそのまま巡らせ、探すのは……


 在った。視つけたわ。

 あれはあたしの黎明の空だわ。

 太陽が顔を覗かせるにはまだ早い僅かな時間あいだだけ。

 やがてまだ暗い空にお陽様は昇り、温かなあかりで照らしてくれるのを信じて疑わせない淡いひかり。

 この黎明の空もやがて明けの空へと移り征く。

 曖昧ないろをしたの刹那の空。

 儚い故のうつくしさ。

 瞬間いまのあたしは幻想の世界に迷い込んでしまったのかしら?

 そうならこのままずっと迷子のままで良いかも知れないわね。

 だってもう少しだけ時間が欲しいから……

 本当は時の流れさえも止まって欲しいから。



 アタシは戸惑っている。

 こんな事は初めてだもの。

 いつだってアタシがあの子の背中を推してあげないと重要な事を決められない臆病な子なのだけど。

 それなのに今回は自分で決めちゃってるし。

 もう時間の問題よね。

 これは初めてのパターンだわ――

 

 もしかしたら少しは成長してくれたのかしら?

 ここからまた後ろ向きになってしまって悩むなんて事ないわよね?

 まぁ。それならそれでアタシが背中を推せば済むのだけど。

 そう云えば、アタシっていつからあの子のお世話してるんだっけ。


 諦められなくて。願って。懇願して。

 やっとそれを叶えて貰った時にリセットされてるから途切れてるけど、暫くして気が付いたらこうなっていたのだったのよね……

 紫音ちゃんと綾音ちゃんのように少しだけ性格の違う双子みたいなものだわ。

 あの双子ちゃん達と一緒とも云えるし、全然違うとも云えるのだけど。

 そう考えるとこの出逢いは必然なんだと確信できるわね。

 本当はアタシだって


『偶然なんか無い。在るのは必然だけ』


 なんて云い切れないもの。

 そんなの解かる筈ないじゃない。

 全部あの子の背中を推す為の常套句決め台詞

 謂わば最初から用意してる最強のカードみたいなもの。

 それはあの子だけが知らない、知られちゃいけないアタシの秘密なのだけど。


 でも何が愉しくてあの子は窓辺で物想いに耽ってる真似なんてしてるのかしら?

 あれは一切考えて無いどころか、斜め上の事をそれっぽく考えて陶酔に浸り満足してるだけよね。

 いつものあの子お得意のポーズで通過儀礼みたいなものだから、したいがままにさせて置くしか無いのだけど。

 好意的に解釈してあげれば『夜空を眺めながら風に吹かれて気分転換を図ってる』って感じよね。

 もっと合理的に柔軟に考えれば楽なのに――

 自分の想いに素直になって跳び込んでしまえば、望みは叶うって事を認めたく無いのかも知れないけど。

 もっとも、変な理性が邪魔して合理的に考えられないからアタシが手を引く必要が在るのだけどね。

 本質的に無鉄砲で向こう見ずなのに寸前で常識的ヘタレて逃げ道を無理矢理に創りたがるから。


 あぁ……これはアタシの愚痴だわ。

 決して表に出る事の無い黒子アシスタントであるアタシのね。

 だってアタシは苦悩なんてしないもの。

 悩んだあの子の標になるのがアタシのお仕事。

 そして、取り返しのつかない事を仕出かさないようにって、見張るお目付け役も兼ねてる。

 でも、それだけだと面白く無いからちょっとだけ揶揄って遊んでるのだけど。


 運命が少しだけ違ってたら現実になったかも知れない……

 そんなアタシの本当の願いは……

 一緒に――



「ねぇ。あたしってこの空みたいなもの?」


「なによ。貴女はアタシに時間が欲しいって云ったのよ。覚えてる?」


「そうね。云ったわ。でも質問くらいはしても良いんじゃない?」


「まぁ良いわ。そうよ。貴女はこの空と同じ黎明のようなもの」


「ちょっとあたしって格好良いじゃないっ。だってあたしの黎明期って事でしょ?」


 《アァ。ナニ イッチャッテルン ダロ。アホ ナコ ホド カワイイッテ イウ ケド テイド モノ ダワ。シカタナイ カラ コタエテ アゲル》


「貴女が優柔不断なだけ。アタシに云わせれば結論なんてもう出しちゃってるのに、まだ理由を探そうとしてるなんて愚の骨頂で、全くもって愚かだと思うわ。これがアタシの一部だなんて気が滅入ってしまうわよ」


「そこまで云うかなぁ。いくらアナタがあたしの一部でも云って良い事なの?」


「それ本気で云ってるの? 貴女はアタシに質問して意見を求めたのだから良いに決まってるじゃない」


「そうよねぇ。あたしがアナタの意見を求めたのよね。ついでだからもう一つ質問なのだけど、最初にタイミング計って話し掛けたって云ってたわよね。アナタはいつもあたしを視てるの?」


「そうよ、アタシはいつでも貴女を視てるわ。そうじゃなきゃ危なっかしいもの。突然どんなタイミングで暴走するか予測なんて出来るもんじゃないわよ? 自覚ないとは云わせないし否定もさせない」


「認めたく無いけどアナタが云うんだもの認めるしか無いわ。でもいつもあたしを視てるなんて他にする事も無くて暇なだけなの?」


「貴女って本当は馬鹿でしょ? アタシはその為だけに居るのだから当然な事を云わないで頂戴。アタシは貴女の全てを視て知ってるの。それこそ貴女が忘れてしまいたくて、忘れた事にしてる事も黒歴史を含めて全部アタシは覚えてるわ。でも思い出す必要が無ければ云う心算は無いから安心しなさいな」


「そうなの? 黒歴史は思い当たる節が多いから云わないでっ。でもあたしが忘れてる事って何かな? 記憶を封印したいなんてよっぽどの事よね?」


「もうその事は考えなくて良いから、そろそろ起きなさいな。今朝もお手伝いするんでしょ?」


「あたしは眠ってなんか無いわよ。さっきからずっと窓辺で空を眺めながらアナタとお話ししてるじゃない」


「貴女は窓辺で眠ってしまってるのよ。だからアタシの姿をイメージ出来てるんじゃないの」


「そうだったの? そう云われればそうね。あれからどのくらい経ったのか曖昧だけど起きる時間って事はお陽様はもう昇ってるのよね。明けの空から日の出まで視たかったから残念だわ」


「これから釜土でご飯炊くお手伝いの約束が在るでしょ。お布団を畳んだり着替えたりって仕度しなきゃいけないから早く起きなさい」



 そう云われた次の瞬間に覚醒するように眼が覚めた。

 どこか別の空間から意識が身体に移動はいるような感覚で、眠りから覚めたのじゃなくてチャンネルを切り替えたみたいな不思議な気分。

 以前にも何度か体験したような記憶は在るけど、昨夜みたくアタシとお話しなんてした事は無かったわ。

 不可解で不思議な体験だったと思う。

 でもずっと頭の中に居たヒトに逢えたってことなのよね。

 名前なんて聞いたら『ヤヨイ』に決まってるってまた馬鹿にされちゃうわ。

 またお話しする時に不便だからカタカナで『アタシ』って呼ぶことにしようかしら。

 『ヤヨイ』って呼んだら自分とお話ししてる痛いコみたいだし、そのくらいなら文句も無いでしょうし。

 さてと、お布団を畳んだら顔を洗ってお台所に行けば良いかな?



「おはよう御座います。昨晩はお片付けの手伝いもしないで申し訳在りませんでした」


「おはよう。なんだい早いじゃないか。いま様子を視に行って寝てるならそのまま起こさない心算だったんだがねぇ」


「そんなぁ。洗面所で顔を洗ったらお台所に行こうとしてたんですよ。釜土でご飯を炊く経験なんて滅多に出来るものじゃないですので是非お手伝いさせて下さい」


「分かったよ。洗面所の場所は知ってるね? 顔を洗ったら台所まで来ておくれな」


「はい! 直ぐに仕度して行きますね」



 お部屋を出たところで師匠とお話ししてから洗面所へ急いで向かったわ。

 なんだか気ばかり焦ってるような、何かしてないと不安になるような複雑な感じがするの。

 アタシが云ってたみたいに、あたしが忘れてる何かに煽られて考えないようにしてるだけなのかしら?

 ちょっとだけ考え過ぎな気もするけど、何となくどこか引っ掛かるのよ。

 手早く歯磨きと洗面したらお部屋で着替えて早速キッチンに向かったわ。



「おはよう御座います。昨晩はいつの間にか眠ってしまったみたいでお片付けの手伝い出来なく済みませんでした。代わりに今朝は頑張ってお手伝いします」


「おはよう。弥生さん。そんな事は気にしないで良いのよ。とっても可愛いかったわよぉ。昨夜の弥生さんは。もう『さん』なんて止めて弥生ちゃんって呼んじゃおうかしら」


「えっ!? あたし何かやらかしちゃいましたか? どうしよう……」


「何もやらかしてなんて無いわよ。璃央君の肩にちょこんって頭を載せて眠ちゃっただけよ。それで璃央君に弥生ちゃんを部屋まで運んで貰ったのだけど何もされなかった?」


「いえ。それは何も。えっ? 昨晩あたしそんな事をやらかしてたんですか? えぇ……恥ずかしいです」


「もうっ。璃央君ったらヘタレねぇ。一緒に添い寝くらいしてあげたら良いのにぃ」


「朝からそんな話しに持ってくんじゃないよ。まったく家の嫁はゴシップ好きで困ったもんだ」


「あら良いじゃない。お義母さんもその辺りは気になるでしょ?」


「馬鹿云うのも休み休みにしとくれ。弥生を運んで直ぐ璃央が戻って来たの知ってるだろうに。何も在る訳ないじゃないか」


「お義母さんまだネタばらしはまだ早いわよぉ。これじゃ弥生ちゃんを揶揄えないじゃない。ふふふ」


「そんな余計なお喋りは後でも出来るよ。それより朝の支度が優先なんだから。さぁ、やるよっ」



 あたしったら……やらかしてる……

 思考が停止して固まっちゃったじゃないっ。

 なんで教えといてくれなかったのよ!

 肝心な所で意地悪するなんてぇ。

 ねぇ! 聴こえてるんでしょ? アタシっ!


 ナニヨ ウルサイ ワネ。

 ソンナ ニ キャンキャン ホエナイデ。

 アタシ ワ ネムイ ノヨ。


 また訳の分からないこと云わないで。

 アナタはいつもそうやって、あたしを煙に巻いて来たのじゃないの?


 アナタ ガ キカナイ カラ イワナカッタ ダケ。

 キカレナイ コト ニワ コタエナイ。

 コレ ガ アタシ タチ ノ ルール ヨ。


 じゃぁ何も教えてくれないって事でしょ? それは。


 チガウ ワヨ。カンチガイ シテナイ?

 アナタ ワ メザメテ スグ ニ ナンデ コノ ヘヤ ニ イルノカ ッテ カンガエタ ケド アッサリ ソノ シコウ ヲ テバナシタ ジャナイノ。

 ダカラ ヒツヨウナイ コト ダッテ ハンダン シタ ダケヨ。


 そうなの? あたしが考えるの止めたらアナタは教えくれないのね。

 でも、それがルールだなんて初耳だけど?

 咄嗟にいまそのルール作ったのと違う?


 アナタ ガ マドベ デ ネムッチャッタ トキ ニ イッテル ワヨ。

 ワスレタ コトニシテル コト ワ ヒツヨウナケレバ オシエナイ ッテ。


 そう云う事。それがルールなのね。解かったわよ。

 これからは何でも聞くから覚悟しておいて。


 アマリ ウルサク スル ト アタシ ガ キレル ワヨ。 イイ?


 煩いほど聞かないと教えてくれないのだから仕方ないでしょ。

 でもこれを教訓にしてちゃんと覚えてるようにしないと駄目よねぇ。

 あたしの一部だけどアタシに頼り切るのはちょっと違うのだから。

 そうねぇ、バックアップストレージって考えるくらいが丁度良い筈よね。

 アタシの事は取り敢えず棚上げして、いまやるべきなのは師匠と彩華さんのお手伝いで朝ご飯の支度よね。

 頭と気持ちを切り替えて頑張ってみようかな。

 よ~し、美味しいご飯を炊いて璃央さんをビックリさせちゃうわよぉ。


 《ヤッパリ ジカク ナイ ミタイ。 モウ カタムイテル ジャナイ》

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